ヴァンパイアが吸血鬼系Vtuberになってみた! 作:ねこまんま014
今回は配信前のベルリオーネちゃんの日常の一コマを切り取ってみました。
配信四回目は雑談配信をしようと思います。
マシュマロを開設してから質問がいくつか投下されたのとツブヤイターで反応してくれる人が増えたのでその感謝を込めて雑談配信をすることに決めました。
前回のゲーム配信は少しばかり興奮しすぎて良くなかったなぁと反省しています。興奮のあまり配信の後喉が渇いて仕方がありませんでした。実は前回の配信を後で見返したのですが冷静になって見てみると言葉が少し崩れていましたし、声が興奮で大きくなってしまっていました。最悪だったのは確実に目が赤い状態になってしまっていたこと。でなければ弾丸を目で見るだけならまだしもそれを避けることは流石に厳しいです。
ツブヤイターで雑談配信を行う事を伝え、配信までの残り数時間を何をして過ごそうか考えて軽めのご飯を食べることにしました。
眷属にご飯を作るように指示を出しご飯ができるまでの間することもないので絵を描くことにします。今日書くのは風景画。屋敷から見える風景を油絵で描いていきます。
そのうちにご飯が出来たことを眷属から伝えられました。いつもなら食堂の方まで歩いてそこでご飯を取るのですが、今良いところまで絵の方が進んでいるので食堂まで行くのが少し億劫に感じてしまっています。
「ねぇ。ご飯を部屋に持ってきてもらうことはできる?」
「はい。もちろんでございます。オーケルベルン様」
「もう、ベルリオーネでいいのに……。」
「大変な恩義のあるオーケルベルン様にそのような言葉遣いは……。ご容赦ください」
申し訳ありません。と丁寧にお辞儀をしながら告げるこの女の子はご飯が出来たことを告げに来てくれた子だ。わたくしの眷属の中では若い眷属で日本人の吸血鬼だ。年は今年でいくつになるのだろうか。吸血鬼になったのがたしか60年ぐらい前だから今年で80歳ぐらい? と言っても見た目は年齢通りのおばあちゃんではなくまだ20代後半程度に見える。二十歳を少し前後する年齢で吸血鬼になったはずだから10歳程度年を取った見た目になっている。
「何を作ったの?」
「軽めの間食をご希望とのことでしたのでサンドイッチを作らせていただきました。」
「それならこの部屋でも食べることができますね。持ってきて。」
「かしこまりました。」
また丁寧にお辞儀をして部屋を出て行く眷属。次に戻ってきたときには手にサンドイッチをのせたトレイを持って部屋に入ってくる。
「オーケルベルン様こちらをお使いください。」
そう言って用意されたのは銀製のフォークとナイフ……まさかこれを使ってサンドイッチを食べないといけない感じ?
「ねぇ。これを使わないとダメ?」
「オーケルベルン様のお手が油絵で汚れていらっしゃいますのでこちらの方をご用意させていただきました。」
「でもわざわざサンドイッチにナイフとフォークは少し……なんというか贅沢すぎない?」
「しかし……他の方法が私の頭では想像できません。」
彼女の言うことはもっともでわたくしが折れるしかないのでしょうか。でもナイフとフォークを使って食べるサンドイッチはおいしさが半減してしまう気がするのですが……。
その時わたくしの頭に電流が走りました。思いついたのです。わたくしの手が汚れたままでもナイフとフォークを使わずともおいしくサンドイッチを食べられる方法を。
「貴女がわたくしに食べさせて? サンドイッチ。」
そう他人の手を使ってサンドイッチを食せば問題ないのです。なんと悪魔的かつクレバーな発想。わたくしの頭脳を褒めて欲しいですね。
「なっ!」
彼女も驚いた顔をしています。この発想は思いつかなかったのでしょう。
「しかし……それは……。」
もじもじといつもハッキリとした物言いと好む彼女にしては珍しい態度を見せますが、数秒ほど逡巡した後覚悟を決めたようなまなざしでこちらを見て、それから彼女はサンドイッチを一切れつまむとわたくしの口元へ運びます。
「はむ。」
いつも通りのおいしい味です。彼女がわたくしにサンドイッチを食べさせるという行為が数分続いた後、おいしく食べ終わったわたくしは感謝の言葉を彼女に告げ、また油絵を描くことに集中していきました。
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