ヴァンパイアが吸血鬼系Vtuberになってみた! 作:ねこまんま014
誤字報告をしてくださる方々本当にありがとうございます。大変助かっております。
マシュマロ雑談配信が終わったあとふとスマートフォンを見るとそこには橘凜さんからメッセージが。これが噂に聞くDMというやつでしょうか。
はやる気持ちを抑えてメッセージを確認すると“初めましてライブスターズ二期生の橘凜です”から始まる丁寧なメッセージが綴られていました。
“初めましてライブスターズ二期生の橘凜です。初めての配信を見たときから一度お話してみたいと思っていて、今回折角の機会でしたのでダメで元々の精神でお誘いをしました! お話を受けていただいてほんとにうれしく思います!”
これがDM……これがコラボのお誘いのメッセージ。Vtuberになってから初めてのコラボのお誘いにドキドキと興奮で心臓の鼓動が早くなっていくのが感じられます。
早速返信を考えて待たせないように急いで書いて相手に送信をします。
お互いにツブヤイターのDMという機能を使って連絡を取り合っていたところ彼女の方から“デスコードをやっていますか”という返事が来ました。
デスコード。先ほどの配信でもコメントでデスコードを使うようにと言っている人がいました。
デスコードについてよく分からなかったので彼女にどういった物かを聞いてみるとどうやら文字での会話ができる上になんと実際に話すこともできるみたいです!
わたくしは便利な世の中になったものだなぁとしみじみと思いながら会話を続けます。
デスコードについてよく分からないので橘凜さんに手取り足取り使い方を教えてもらいながら登録をして彼女のアカウントの情報も教えてもらいツブヤイターのDMだけでなく、デスコードでも会話ができるようになりました。
コラボに関してさらに話を進めたかったのですがもう夜深く、わたくしはともかく人間の橘凜さんの負担になってしまうため、会話は止めて次の日に持ち越すことに。
明日は相手側からの返信にすぐに対応できるよう朝早く起きなければなりませんね。
次の日朝早く起きたわたくしは彼女からの連絡を今か今かと待っていました。しかしいくら待っても相手から返信が来ず、だんだんとわたくしが世間知らずなために無意識に何か失礼なことをして怒らせてしまったのかと心配になってきました。
しかしそれは杞憂で、お昼頃には相手から返信が来ました。
昨日書きかけだった油絵を完成させんと描いているとデスコードの返信がきたことを眷属から聞き、急いで絵を描くのを止め、手を洗った後にパソコンの前へ。
そこには昨日の話の続きが彼女から送られてきていました。
相手に失礼がないよう急いでこちらも返信をします。その後ある程度話がまとまった為、後の話は夕方頃に通話しながら煮詰めていきたいということになり一度会話は終わりました。
そして夕方初めての通話が始まりました。
『改めて初めまして! 橘凜です! ヴァンピーちゃんとお話できるのを楽しみにしてました!』
『こちらこそ初めまして。ヴァンピー・ブラッドです! わたくしも楽しみにしてました。』
橘さんの声は配信の時と同じく明るく元気な声です。聞いているこっちが元気をもらえるような……どんなに疲れていても彼女の配信を見れば疲れがふき飛ぶ様子がありありと想像できます。
『コラボは明日の夜8時から私のチャンネルでいいですか?』
『はい! 大丈夫です! 二人で遊ぶゲームは……えーっと、お絵かき林でしたっけ? あってますかね?』
『はい! ヴァンピーちゃんが大丈夫なら是非やりましょう!』
二人での初めてのコラボはお絵かき林というゲームをやりながら雑談する予定です。
お絵かき林は出題されたお題の絵を一人が描いてそれを他の人が当てるというゲームらしいです。他にも色々な遊び方があるらしいのですがとりあえずはそれをやろうという話になっています。このゲームの良いところは配信を見ている皆さんとも遊べるところみたいです。わたくしの眷属と橘凜さんの配信を見ている人、皆さんが楽しめるゲームです。
ここまで言っておいてなんですがまだやったことはないんですけどね。
『あの! ヴァンピーちゃん。』
『はい! なんですか?』
お絵かき林について考えていると橘凜さんの方から名前を呼ばれます。なんでしょうか。
『私の事は凜って呼んでくれませんか?』
『え?』
『だって……ほら折角の同期ですし、仲良くしたいじゃないですか。ですから私の事は凜って呼んでくれるとうれしいです。』
これは……わたくしに歩み寄ろうとしてくれているということで良いんですよね。とってもうれしいです。
『はい! 喜んで凜ちゃんと呼ばせていただきますね。わたくしの事も好きなように呼んでください!』
『分かりました! では引き続きヴァンピーちゃんと呼ばせてもらいます! もっと仲良くなれるように明日のコラボ放送、お互い頑張りましょうね!』
『はい! 楽しみにしてますね!』
こうしてコラボ前日の最終打ち合わせは終わりました。
これだけあちらから歩み寄ってもらえた、人間の女の子と仲良くできるまたとないチャンスだったのだから、話し終わってから敬語を使うのもやめてもらうように言えばもっと仲良くなれたかもしれなかったなぁ。と少し後悔を抱えながらその日の夜を過ごしました。
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