2ヶ月更新とか平気でしますよ、今回みたいに。
アッシマーちゃんに運んでもらい、
私立頑駄無人研究学校高等部に到着した。
「ん、ついたよ。ここで合ってるよね?」
「ああ、あってるよ」
アッシマーちゃんのか弱そうな背中に乗るのは気が引けたが、忘れていた。彼女はTMSもとい、MAなのだ。
どこかの月の王女様は、機械は道具に過ぎないとかいってたけれど、それ以上の魅力とえっちさをくれるのが、きっとこのMS少女と呼ばれるものだと思う。
それはアッシマーちゃんも例外では無い。上半身のガードは"弱点"があるせいか硬い……が、下半身は変形機構のため、ほぼほぼ布面積が皆無。レオタードのような…なんだこれ?
それに緑色のチタン合金セラミック複合材がひっついて、アーマーとして機能……してねぇだろ?!!!!エッッッッッッッ戸時代なんだが??!!!!
「……どこ見てんの?」
男のサガには逆らえないことは、一応理解を示しているような表情だが、どうにも慣れないらしい。そりゃあそうか、だって人殺しの兵器だしな。そこがまた良いんだけど。
「それよりもアッシマーちゃん。
この学校がどういう学校か知ってるか??」
そういえば、と思い出して学校の説明をアッシマーちゃんにしようとした時だった。
キーン、コーン、カーン、コーン。
「……09:40のチャイムですね。日程によれば、入学式開始のチャイムだったような」
「―――あ"。」
――式終了後。12:40頃、教室にて――
「はい。今日遅刻した、宇知山阿子真でっす。よろしくぅー」
と、雑に挨拶をする。クラスメートだか同級生だか知らんが、どいつもこいつも似たような奴にしか見えない。
青と白を基調とした緑色のGNカラーといい、黒と白とその他の色を基調とした種死カラーといい、別に軽蔑しているわけではないが、皆がそういう風にみえてしまうのは気のせいだと思いたい。
しれっと窓際の最後部座席に座り、最高の席を確保した瞬間だった。
「おい。そこどけよ、カスが。ここは俺ん席だぞ」
なんか知らんけど、喧嘩売ってきた猿が現れた。こいつ毎年申年迎えてそうな顔してるなー。
「だめです。なぜなら俺が先に座ったから」
俺の理由も意味わからないけどね。だが、争いっていうのはそういう"意味わからん"が重なって完成する。
「んだとゴルルァァァア?!!!」
と、まさに、一触即発。今すぐ喧嘩が始まってもおかしくない!!というときに、アッシマーちゃんが横から現れ、大きく左フックをぶちかましてくれた。
「ぶべらっ??!!!」
瞬間、周りの生徒達はざわつき始めた。理由は憶測になるが、猿を吹っ飛ばしたことでは無く、MS少女を持っているという事実に対してだと考えている。
「アッシマーちゃん、もういいよ。ありがとね」
「……んむ」
左手に付着したらしき血を舐めながら、アッシマーちゃんは答えた。ぺろぺろアッシマーちゃん可愛すぎか???
「皆さん!静粛に!!静かにして、席についてください!今すぐに、です!!!」
合法ロリか、ってくらい小さく見える先生らしき人がそう言って叫んでいる。それにしても、俺のアッシマーちゃんに皆がざわついてるのはなんだか快感。
そんなこんなでアッシマーちゃんが窓際に座っているのを眺めていると、いつの間にか静かになっていて、話が進められていることに気づいた。
「えー、おほん。これから、この学校内でMS少女の世界大会の出場者を決めたいと思います」
ロリ先生のその一言を境に、クラスメート全員がどわっと騒ぎまくる。おいおい、ガンダム動物園かよここは。
「静かになさい!!騒ぐ人たちは予選にも出してあげませんからね?!!!」
先生のその一言で、生徒達は一瞬にして静まる。この先生、なかなかやり手だな。えっと……名前なんだっけ。
「……
「へー、カヤセンセーですk――って、ええぇっ????????!!!!!!!!!!!!」
アッシマーちゃんなんで知ってんの??????なんか、アッシマーって偵察機能とか無かったよね?!ビームライフルだけだった気がするんだけど?!!??!!??!!
「ボクじゃないよ。もう既に予選は始まってる」
そう言って、カヤセンセーの背後を警戒するアッシマーちゃん。え?もしかして、僕のピアノ…とか言って死んだ奴がのってた…………なんだっけ、あの黒いガンダムとか、アマテラスみたいな名前してるフレーム機体とか、死神みたいな鎌持ってるガンダムとかがいたりするんですか????????
「では…参加したい方、もしくは誰かを推薦したい方は挙手をして、是非意見を述べてくださいね」
どんな学校でも、学校は学校。結局のところ、人選に関してはこういう、投票形式になるのだ。
結果、俺のクラスは不良をぶっ飛ばした俺のアッシマーちゃんに衝撃を受けたようなので、皆揃って俺を推薦しやがった。
「あ…阿子真、くん……???」
「はい」
「その……アッシマー以外に、居たりしないかしら…?」
…この目か。
よく見るんだよな、小さい頃から。アッシマーって聞いただけで弱いからやめとけwだの、そんなんじゃ勝てねぇよwwだとかクソ機体乙wwwとか言ってさ!!
好きな機体を好きでいたり使ったりすることに、何の罪があるんだってばよ?!!!
「いや、俺はアッシマー一筋です。
それ以外は考えられません」
そう言った俺に対し、先生は何かを失念するかのようにため息をつき、言った。
「……放課後、体育館にいらっしゃい」
その後、明日以降の予定だとかを言われ、フッツーに下校時間になった。そう、放課後である。早くない??
…と、思っていると、さっきからアッシマーちゃんの視線が熱い。熱すぎる。
「ん?どうしたよ、アッシマーたん」
「あ、え、えと…その……さっきの言葉…………なん、だけど……さ……ホント…なの?」
顔を赤らめながら、少しもじもじしてる。うっわ。こんなん俺もたねぇわ。まだだ!まだ終わらんよ!とか言えない。死ぬ。即死。
それよりも、さっきの言葉、というのはきっとアッシマー一筋ですーとかの事だろう。たぶん。
でも、ちょっといぢめてみーよおっと。
「さっきの言葉ー?なんだっけー???俺なんか言ってたっけーーー??????」
「ぐっ……うぅ…それ、絶対わざとでしょっ!!ボクにはわかるんだから!!」
とかイチャつきながら、カヤセンセーが待つ体育館に入る。
「たーのもー!」
「ちょっ…まだ話は――」
アッシマーちゃんが、話を逸しまくっている俺にしびれを切らしてきた辺りで、体育館の扉を開く。
「逃げるかと思いましたよ。阿子真くん」
まるでバエルの如く立つカヤセンセーに、雑に答える。
「俺は逃げない。なぜなら、俺にはアッシマーがいるからだ!」
「……あしまー、話聞いてる?」
カヤセンセーをガン無視して俺に話しかけるアッシマーかわいすぎるッッッッッッッッ!!!!
「……アッシマーがどれほど時代遅れか、教えて差し上げます」
と言って片手を上げたかと思えば、それが合図だったのか…巨大な緑色のビームソードが、突然俺たちを襲った!
「――ッッ!!危ないっ!!」
「あらぁっ?!!」
某ファストフードのピエロのような悲鳴を上げ、俺はアッシマーちゃんに突き飛ばされる。
――あれ。もしかしてアッシマーちゃん、俺を庇った?!!
「アッシマーちゃん!!!?」
視線をやると、なんとビームライフルで防いでいた!すっご。あれ、耐ビームコーティングでもしてたっけ?
「へーき…それよりも、あしま。指示を!」
「えー。指示ー???相手は?」
「ガンダムエピオン」
「は?」
カヤセンセーの従者たるMS少女…それは……
「エピオン、頼みますよ」
「応」
待って。アッシマーちゃん、勝てるか??????