好評ならしっかり世界観を作り込んでみようかと考えてたりもしてます
「アッシマーの武装はなんですか?」
「高出力ビームライフルです」
「それ以外は?」
「な い で す (絶望)」
今……俺の目の前で、
絶望的な状況が発生している。
それは…MS少女の
……対戦が始まって、3分しか経っていない。
アッシマーちゃんは手も足も出ず、可愛らしい黄色い装甲をビームソードで焼かれていき、遂には左脚部を損傷してしまっていた。
「ふふふっ…所詮、アッシマーは時代遅れの産物なのです……大人しくウィングガンダムにでも乗り換えるべきなんですよっ!!!」
こいつ、本当に先生か???仮にもMS少女を研究する学校の先生だよな??????なんでこんな個性を潰すようなことしてんの????????
という疑問が爆発して、俺は叫ぶ。
「うるせーー!!!アッシマーちゃんは確かに時代遅れだけど、ウィングガンダムよりはカッコいいしかわいいんだぞ?!?!?!?!舐めてるとぶっ殺すぞ!!!!!!!」
「やれるものならやってみなさい!!!」
カヤ先生はそう叫び返し、まるでエピオンと一心同体になったかのように的確にアッシマーちゃんに攻撃を浴びせてくる。
「くっ……うぅッ…!!!」
ビームソードとヒートロッドの攻防に対し、アッシマーちゃんは両腕の装甲で、できるだけ身体を覆って防御することしかできなかった。
「アッシマーちゃん?!!!!」
どんどんボロボロになっていくアッシマーちゃんを見るのが辛くなって、俺はつい大声で叫んでしまう。
それを聞いたアッシマーちゃんは、こう返してきた。
「阿子真…ボクは戦い方は知っているけど、相手がどういうモビルスーツかは知らない………だから……キミは、ボクにどういうモビルスーツなのか、弱点はなんなのかさえ……それだけ教えてくれれば…いいんだ……っ!」
と言い切った瞬間、アッシマーのガードがF覚醒状態の格闘を食らったかのように崩れた。
「終わりだ…沈めッ!!!」
「しまったぁッ!!!?」
エピオンは、アッシマーちゃんの弱点である胸部を装甲ごと貫こうとしたのか、そのままビームソードによる突きを繰り出した。
が、思っていたよりもアッシマーちゃんの装甲は厚かったのか、アッシマーちゃんは俺の近くまで吹っ飛ぶだけで済んだ。
――と思っていたら、女性の象徴が大胆に露出してしまっている………装甲が消し飛んだのか…これは変形不可能まで追い込まれたということだ…………!
不安一色の表情をしていたせいか、アッシマーちゃんは俺の頬に左手で触れ、安心させるように囁いた。
「そして、ボクに命令を………」
あー。もう無理。アッシマーちゃんが可愛すぎて死ぬ。いや、もう死んでも良い。
「命乞いでもしてみろ……最も、
したところで私は貴様を切り落とすがな」
と、エピオンが赤色に輝いて近づいてくる。
……SYSTEM-EPYON…か?
「アッシマーちゃん……エピオンは、機動力がめっちゃ高い格闘機だ。近距離では勝ち目は薄い…だから、できるだけ距離を取ってビームライフルで落とすのが理想だと思う……あと――」
と、それ以外の事を言おうとした瞬間…アッシマーちゃんは、俺の口を人差し指で抑えた。
「それだけ聞ければ…十分だよ」
緑色の両目の笑顔が、俺の心を浄化する……と同時に、背後から来るエピオンが視野に入る。
「アッシマーちゃんっ!!!後ろ!!!!」
ビームが、装甲を焼き切る音が響いた。
アッシマーちゃんの右腕が切り落とされていた……と同時に、エピオンの右腕も切り落とされていた。
「なにっ…?!!!!」
初めて損傷を受けたエピオンは、
大幅に距離をとった。
「い…一体何がっ?!!!」
「カヤ殿……このアッシマーは………!!」
先生とエピオンが混乱している。
いや、俺もその気持ちすっげーわかる。
「アッシマーちゃん…今何を……し………た??????」
ふとアッシマーちゃんに目をやると、左手にエピオンのシールドが握られていた。
「なっ……?!!我の…シールド………だと!??」
なんでエピオン驚いてんの?お前たしかゼロシステムと同じシステム持ってたよな???これ予測できてただろ???????
という細かいことは置いておいて、アッシマーちゃんがブッ飛んで強いことは確かだ。
自身の右腕を犠牲にしたとはいえ、一瞬でエピオンのシールドを奪い、そのシールドに内蔵されているヒートロッドで、エピオンの右腕を焼き落としたのだから。
「……これで、貴方が使える武器は………左手のツメだけ…でしょう?」
「……っ?!!!」
そう言ってアッシマーちゃんはシールドを投げ捨て、腰に懸架していた高出力ビームライフルを構える。
「さぁ……この長距離をどう詰める?」
距離を取ったことが裏目に出てしまったようだ。このアッシマーちゃんは強いだろうから、きっと動いた瞬間エピオンを的確すぎるエイム力で落とすだろう。
「……それでも、やるのよ。
エピオン!!行きなさいっ!!!」
「御意ッ!!」
それを察していながら、先生とエピオンのコンビは突っ込んでくる。うわー、脳筋かな?
……俺は男だ。
おふくろからは、"自分より弱いものは守るべきだ"って教わってきたが………
たとえどんなにか弱いものだとしても俺は、アッシマーちゃんを馬鹿にしたやつだけには容赦しない。
「撃て!アッシマーちゃん!!!!」
「言われなくても」
アッシマーちゃんのビームライフルの、独特の銃声が何度か響いた。
「クッ………!!」
結果は、エピオンの頭部と両足が綺麗に撃ち抜かれて先生の敗北。当然だね。俺のアッシマーちゃんは最強だから。
「やったな!アッシマーちゃんっ!!!」
「うん…結構ボロボロだけどね」
疲労感が見え隠れする表情で、アッシマーちゃんは俺を心配させないように笑顔で返す。
あぁ、もう最高かよ。
俺は我慢できなくなって、アッシマーちゃんをつい抱きしめてしまう。
「えっ――……?!!」
「ごめんな…俺が、もっと早く指示できていれば………」
申し訳無さでいっぱいだ。
突然のことで頭がいっぱいだったからとはいえ、即座にアッシマーちゃんの指示に専念できなかったのは、俺の落ち度だ………
そう思っていると、アッシマーちゃんのほうからも、足りない腕を補うように、身体全体で抱きしめてきた。
「過ぎたことは仕方ないよ……そんなこと言ったらボクだって、もっと強かったのなら、阿子真を心配させることも無かった………って、いっちゃうんだから」
「ははっ、言えてるな」
少し顔を赤らめながらもそう言うアッシマーちゃんに、俺は心を奪われるどころか食い尽くされていた。もう死んでる。
「……おほん」
「「あっ」」
先生の存在、まじで忘れてた。
「……良いでしょう、これもきっと運命です。貴方は我が校の代表3名のうちのリーダーを務めてもらいますよ」
は???
「えっと……どういうことです?」
「MS少女の世界大会は、基本的に3on3。貴方はその3人の部隊を率いる隊長をしてもらおうと思います」
待って。俺そんな隊長とか絶体向いてない。委員長とか班長とかとは違うんだ、部隊全体の命を背負うのも当然の役はマジで無理、俺は他人の推しの命まで背負いたく
「ということなので、無理です。先生、隊員はともかく隊長は無理です。勘弁してください」
「ですが、貴方のアッシマーのスペックが高いのです。隊長は強さの象徴でもあります。ですから、貴方を含む3人の中で総合的に強力だと認定されたのが、貴方なんです」
若干早口気味でカヤ先生は語る。俺はただ、アッシマーちゃんと平穏にイチャイチャしていたいだけなんだよぉ〜。
こうなったら、最後の言い訳の手札だ!
「お言葉ですが先生…俺が突然隊長だと言って、二人は認めますかねぇ?それに、俺とアッシマーちゃんが二人とその相棒の2機と仲良くできるかわからないし……」
「きっと気が合うと思いますよ。貴方と同じく、二人とも変人ですから」
あぁ……終わった…………
まぁ、決まったものはしょうがないけど、代表つったって、どうすればいいんだろう?
そう開き直って先生に聞くと、こう帰ってきた。
「試合に出て、勝って、トロフィーを貰えば終わりです」
うん知ってた。
その後大会部隊の教室があるらしく、そこに案内された。が、さすがにそろそろアッシマーちゃんがボロッカスだからどうにかしたいんだけど………
と、しれっとドアに手をかけたカヤ先生に聞いてみると、こう帰ってきた。
「じゃあ話すついでに治せばいいじゃないですか」
そう言って、ドアを開けるとそこには――
「あ?ぁー、あんたが先生が言ってた隊長か」
「あーっ!!ねぇねぇ、てぃたおっ!!あれっ、アッシマーっ!!だよねっ、だよねっ!?」
右側に居た金髪の美少年と、その隣にいた水色のような、緑色のような色をした、アッシマーと良く似た………あれは、"アンクシャ"??!!!
「なんだか頼り無いですね…本当にコイツが隊長でいいんですか?先生」
「そうは言ってもぉ、仕方ないじゃなぁい。なにせ、相棒があのアッシマーなのよぉ?」
左側に居た蒼神のガリ勉メガネみたいな奴と、その隣にいる高貴なお嬢様って感じの水色の機体……"ギャプラン"が似たようなオーラで俺を見つめる。
「そう……彼は今日からこの部隊の隊長の、
宇知山阿子真…相棒はアッシマーです」
「あ、ども、阿子真っす」
「ん……アッシマー、です」
と、頼りない挨拶だと自分でもわかるような挨拶をしたにも関わらず、四人はそれぞれこう言ってくれた。
「おうっ、よろしくな!俺は
「そしてそしてっ、てぃたおの永遠のパートナーっ♡アンクシャっだよっ!!」
「ええ…期待していますよ。僕は
「相方の、ギャプランよぉ。よろしくねぇん」
なんか、個性が豊かだな。
最後テキトーです←