アイドルになるためのチート貰ったのに劣等生の世界だった 作:シルバーは吸血鬼の弱点なんやで
それはとあるひとつの魔法師家系への恐怖を言い表した言葉だ。
たったひとつの家系の魔法師によってひとつの国が滅ぼされたことから広がった名前だ。
そんな家系の当主である四葉真夜は、上記の国を滅ぼした話…大漢崩壊のきっかけとなる事件によって生殖能力を失っている。
だが、子供がいない訳ではなかった。
この話は、四葉真夜の娘の物語である。
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いわゆるトラック転生をした1人の青年だった彼は、3つ貰えるチートをこう要求した。
・かわいい美少女(出来ればユリカ様みたいな感じ!)
・高い身体能力(ダンス用)
・音楽への才能
要は大きなお友達だった彼はその世界に行く気満々でそうお願いしたのだ。転生する世界を聞いていれば内容はもっと変わっただろうに…
そうして、転生した先は魔法科高校の劣等生の世界の四葉家当主である四葉真夜の娘…という立ち位置。
(どうしてこうなったの!?)
そして、10歳の時に四葉家から離れて分家を作った。否、真夜の指示によって作られたと言うべきか。
任務はなんとアイドル活動だった。
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さぁ! 行こう 光る未来へ
ホラ 夢を連れて
アイカツ!無印ファーストシリーズの、ひいてはアイカツシリーズの代名詞的な楽曲「アイドル活動!」の出だしはこう始まる。確かに、彼女…彼の夢の舞台に立つことができた。だが、こういう形ではなく、もっとアイドル系アニメな世界観を想定していたため、とても残念だ。
デレマスならしぶりんとかしぶりんとかしぶりんとか、ラブライブ系ならヨハネとかヨハネとか善子とか(ヨハネよっ!)、アイカツ!シリーズならすみれちゃんとかみおちゃんとかすみれちゃんとか、アイマスなら雪歩とか荻原さんとか荻原雪歩ちゃんとか、そんなかわいいキャラたちに囲まれてアイドル活動略してアイカツしたかったのだ。
そんな彼が今では…
「お嬢、次の現場までお車での移動です!」
「お嬢、御髪を直します!」
「お嬢!」
「お嬢!」
どこを見てもいかつい黒服である。
なんて日だ!
あぁ、彼女の名前は藤堂ユリカ。…こと、四葉ユリカだ。名付け親は四葉真夜の卵子を使った受精卵に対して子宮を提供した代理母の女性だ。苗字もその人のものだ。
名前から分かっているとは思うが、チートの補足部分は了承してくれたらしく、ユリカ様そのままである。
そして、藤堂家はユリカと代理母の女性で分家を構成する。任務は藤堂ユリカという存在の注目度を上げて将来的に魔法科高校入学時に司波深雪と司波達也の隠れ蓑となること、そして世論を操作できるだけのインフルエンサーとなることだ。
そんな裏話は目を瞑って、とりあえず今は目の前の歌番組のことを集中しようと、彼は…否、彼女はアイドルとしての顔になる。
「そんなにユリカ様に血を吸われたいのかしら?」
スポットライトの下で彼女は歌う。