アイドルになるためのチート貰ったのに劣等生の世界だった   作:シルバーは吸血鬼の弱点なんやで

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第10話

九校戦… 正式名称は全国魔法科高校親善魔法競技大会だが、その会場入りには例年の順番がある。

遠い順に、まずは第八高校と第九高校が7月29日。

次いで7月30日に、第六高校と第七高校。

さらに、第二高校と第三高校が続いて7月31日。

最後に第一高校と第四高校が懇親会当日の8月1日に会場入り入りする。

 

だが、一高の選手にも関わらず、一高の生徒として最も早く7月29日に会場入りしている生徒がいた。

 

人払いのされている九校戦の最初の競技…スピード・シューティング女子本戦の会場に仮設されたステージに立つ少女。そう、藤堂ユリカだ。

 

リハーサルで、軍の魔法師による遮音障壁まで使った秘匿具合は、このサプライズへの意気込みを感じる。

 

 

ヒラリ/ヒトリ/キラリと輝け

ひとりだけれど 独りではない

スタート! 進むためのレッスン

 

みんな友達だった

みんなライバルだった でもね

絶対 表と裏で だましたままで

闘ったりはしなかった

 

スター くるくると

求められるものも変わる

選ばれるチャンスを つかみとれ!

 

アクトレスの未来を信じて

夢をかなえるために 歌い踊る

ヒトリヒトリ/キラリと テーマを超えよう

自分のことをあまやかしたら

全部 みぬかれてしまうよ

 

 

 

 

本来は8人で歌うヒラリ/ヒトリ/キラリ。だが、どこか九校戦の舞台にふさわしい曲だと思って、ユリカはこれを選んだ。

魔法師もアイドルも、求められるものは時代や風潮や場所などで変わる。その中で努力し続けること、フェアネスな競争をすること…つまり、蹴落とすのでは無く自らの努力によってライバルたちを超えることで、真に輝く。ユリカはそんなこの曲が好きであり、そして悲しい曲だと思う。

 

一芸に秀でる才を持つ者は、何を求められてもそれを活かして対応する。達也が分解と再成の概念を使って様々な魔法を作っていることなど、これに当てはまるだろう。結局のところ最後は才能だと認める。才能のある人が最大限努力したら、才能なき人がどんなに努力しても無駄である。

 

 

みんな友達だった

みんなライバルだった でもね

絶対 表と裏で だましたままで

闘ったりはしなかった

 

 

これができるのは、一定以上の才能を持つ人が集まった集団の中でだけだ。スターライト学園に入学できた彼女たちは才能がほぼ約束されているようなもの。スターライト学園の生徒だけで構成されたSTAR☆ANISはそういった意味ではこの歌詞の通りに出来ていたのだろう。多くに門戸を開くドリームアカデミーではこの歌を本当に歌えるアイドルはいないだろう。特にプロデューサーとして表も裏も知っているだろう冴草きいなどは。事実、彼女が音城セイラをプロデュースしていたのはその才能を認めていたからだ。才能を()()()()()()()()()()()ということを暗に示しているようなものだ。

 

だからこそ、ユリカはこの曲を歌う。今の足の引っ張り合いをしようとしている九島烈へのメッセージを込めて。十師族とは、スターライト学園と同じように才能がほぼ約束されているようなものなのだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

☆☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

ユリカはさらに屋内の冷房の効いたレッスン室で鏡を見ながら衣装を着た状態で確認をする。なお、吸血鬼は鏡に映らないとか、そんな野暮なツッコミはNGだ。本家でさえ「という設定」と霧矢あおいが星宮いちごへ解説しているのだから問題ない。

 

実は今回のドレスはLoli GoThiCのブランド名を掲げていない。もちろん真夜の手製ではあるが。

スポーティなヘソ見せチアガール風衣装とロリータの融合と言うべき衣装で、ユリカは珍しく白やホワイトピンクなどを基調としたフリフリなドレスを纏っている。

真夜曰く「夏フェス用ドレスの試作用に仕入れておいたかわいい系の布が予想外に余ったから使った」らしい。

 

どちらかと言うとAngely Sugar…いや、MAGICAL TOYに近い。

 

とはいえ、衣装の方向性が違うということは魅せ方も変わるのだ。その最終調整を行っているのだ。

いつもの少し強気で神秘的で一線を引いたユリカ様ではなく、とっても可愛らしい1人の女の子…とまでは言わないが、いつものユリカ様より可愛い路線の魅せ方に苦労する。ほぼ癖になってる動き方を解して、キュートな動き方に矯正する。

 

 

 

 

2時間かけて調整した後、衣装のクリーニングは手配済みで地下の温泉を予約してあると、マネージャーとして同行する琴音に言われ、地下の浴場へ。

 

 

地下浴場は広大な温泉宿のような広さこそそれほどでもないが、銭湯くらいの広さはあった。

 

元々軍用施設のこの施設は、怪我や筋肉疲労などの湯治用に用意されたものだが、精神衛生的にも温泉のような景観に作られている。湯着または水着着用とされているが、1人だけだし、何も着ずにまずは自動シャワーで汗を流す。

そして、とうとう温泉に浸かる。

 

「はぁ…んぁ……」

 

手足を伸ばしても全然ぶつからない浴槽を独り占め。普通の大浴場では出来ないが、手足を大の字に伸ばして伸びをする。

 

「温泉独り占め…最高…!」

 

 

 

ユリカは2時間ほど温泉を満喫した。

寝間着に着替えて部屋に戻るその湯上りユリカ様の姿を、既に到着していた高校の生徒が撮影して投稿サイトにアップしたところ、ネット上で爆発的に広がったらしい。

 

 

 

 

 

 





感想・評価・お気に入りしてくれたら、ユリカ様のあんな姿やこんな姿が…

現在の話が完結後、次にユリカが行く世界 ※やるかどうかはまだ分からないのと、参考にするだけなのはご了承ください

  • 幼女戦記
  • ゆるキャン△
  • 劣等生(環境違いで再走)
  • ALDNOAH ZERO
  • ハイスクール・フリート(はいふり)
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