アイドルになるためのチート貰ったのに劣等生の世界だった 作:シルバーは吸血鬼の弱点なんやで
2日目。
男子クラウド・ボールで予想外の苦戦を強いられ最高順位が3回戦敗退となり、なんとか来年の出場枠を押さえられたというレベルの戦いだったが、それ以外は順調に終わった。
ユリカたちのいつもの4人はユリカの部屋で競技を観覧した。
3日目。事件発生。
バトル・ボード女子本戦にて他校選手のクラッシュに巻き込まれる形で摩利もクラッシュし、魔法治療込みで全治1週間。ミラージ・バット本戦に穴が空く。予備選手のないミラージ・バットはより点数の高い本戦へ注力すべく深雪を本戦へコンバートした。
さて、大会3日目を終え、翌日。
4日目からは、新人戦の開幕である。
女子スピードシューティング新人戦の観客席は人でごった返していた。そして、シューティングレンジ前にユリカが現れると一気に観客たちのボルテージが上がる。
ユリカは少しだけ手を振ると、シューティングレンジに入り、
「ねぇ、鈴ちゃん。あれって作戦的に大丈夫なの?」
「はい。担当エンジニアの司波君からも事前報告は受けています。なんでも、『吸血鬼の動体視力なら問題ない』とか」
「………藤堂さんって本当に吸血鬼なの?」
「…能力的には否定出来ませんね」
開始のブザーが鳴る。
飛び出したクレーに正確に魔法をかける。収束単一系魔法「疎密破壊」を1発で命中させる。疎密破壊は固体の密度を強引に変化させて破壊する魔法だ。的確に的を照準しなければ破壊できない上に破壊のために必要な干渉力が振動系より大きいためこれまたスピードシューティングにおいてはマイナーな魔法だ。
100/100
新人戦のトップバッターで、舐めプとまで思われる程のプレーで、パーフェクトを記録したユリカに観客たちは衝撃を受けると同時に、彼女の本来の家名を思い出す。
……四葉ユリカである、と。
☆☆☆☆☆
午後の決勝トーナメントは一高ではユリカに加えて雫と明智英美の、合計3人が全員進出した。
準決勝では雫と三高の十七夜栞が白熱した試合をみせて、達也の新技術のおかげで雫が勝利した。
一方、準決勝第二試合ではユリカとエイミィが同校対決となり、ユリカがパーフェクトで勝利した。
そして…決勝でのシューティングレンジにはユリカと雫が並んでいた。
「ユリカ」
「何かしら?」
「……そういえば日傘って持ち込みOKだったの?」
雫はユリカに言おうとした言葉を飲み込んで、他愛ない話を振る。
「ええ。大会委員も吸血鬼への配慮が出来てるわね」
「………そ、そうだね」
雫はCADを構える。ユリカも汎用型CADに指を置く。
開始のブザーと共に、クレーが放出される。
決勝では2人が同時にプレーするが、その場合赤と白にそれぞれ分けられ、その色のクレーを破壊しなければならず、相手のクレーを破壊したら相手のスコアだ。
ユリカが白で、雫が赤。的確な疎密破壊と同時にマクロ視点での収束魔法を用いて白を中心に赤を外に追いやるように密度を操る。雫はそれを見越して
両者とも譲らず、終盤までノーミス。だが、終盤に不運が雫を襲う。
収束魔法は対エリアでほぼ常駐で使われているが、
終盤、白と赤、両方のクレーがほぼ同時に10個近くが様々な方向から発射された。それに、白は収束魔法によって対応され中心で衝突処理されたが、赤は色んな方向に飛んだクレーを同時に捉えることが出来ずに2個ミスを生じた。これが決め手となり、ユリカのスピードシューティング女子新人戦の優勝が決定した。
なお、同日に行われたバトル・ボードはほのかを含め2人が予選を突破した。
【第2回】次にユリカが行く世界 ※やるかどうかはまだ分からないのと、参考にするだけなのはご了承ください
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