アイドルになるためのチート貰ったのに劣等生の世界だった   作:シルバーは吸血鬼の弱点なんやで

9 / 18
飯テロ注意







九校戦編
第8話


 

 

 

 

 

定期考査はいつの時代でも学生の大敵である。

 

基礎科目の国数英理社は2度目であることを含めてかなり余裕はある。逆に魔法科目が少し難しい。

理科が比較的得意なため魔法理論もある程度理解出来る。魔法は科学事象を変化させることだからだ。

だが、魔法工学は訳が分からない。要は優秀なゲーマーが自作パソコンを作れるかどうかは知らないというのと同じで、全体から見れば作れる人は多いだろうが出来ない人も少なくない。

 

また、魔法実技は速さだけでなく多種多様な試験が用意されており、九校戦へ向けて適性競技の選定に利用される。

 

「というわけなのだけど…藤堂さんは何がいいかしら?」

「…自由選択権があるのかしら?」

「まあ十師族とか数字付き(ナンバーズ)はしがらみとか色々あるから、なるべく…ね」

 

生徒会長の七草真由美は呆れながら笑う。昼休みに呼ばれたため、生徒会室に行ってみると、九校戦の話だった。

 

「魔法適性としては、早撃ちと棒倒しが最有力候補ね」

「分かったわ。深雪さんや北山さんと被りそうね…少しズラすべきかしら…でも……」

 

深雪の対領域戦能力をフルに活かすなら棒倒し…つまりアイス・ピラーズ・ブレイクは外せない。だが、雫の出力の高さもまた棒倒し向きだ。さらに明智英美の砲撃魔法も悪くないだろう。

 

「うん、じゃあ藤堂さんにはスピード・シューティングとアイス・ピラーズ・ブレイクのそれぞれ新人戦をお願いするわ」

「ま、ユリカ様の独壇場ね」

 

あながち嘘と言えない当たりが四葉のネームバリューだ。

 

「じゃあよろしくね」

 

ユリカは少しだけ迷って小さく会釈して生徒会室を出た。

 

放課後やってきた生徒会メンバー達に鼻血を吹き出した跡のある失神した真由美を発見したのは別の話だろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

☆☆☆☆☆

 

 

 

 

 

 

 

 

7月13日。

 

珍しく男性向けコミック雑誌(紙媒体ではなく電子媒体だが)のグラビアの撮影があり、ユリカが表紙を飾ることになった8月号の発売日だった。別にセクシーなショットという訳では無いのだが、前もあまり縁のなかった男性向けコミック雑誌のグラビアというものに自分が載ることに違和感だらけだった。

 

男性向けということもあり、ゴスロリではなくロリータで純粋にかわいい系なのだが、いつものユリカと違うこともあって撮影スタッフも絶賛していた。イメージとしてはAngely Sugarを纏ったユリカと言った具合か。

 

変装…メガネユリカで書店で伺っていたが、売れ行きは好調でユリカファンの女性も買っていた。

 

(良かった…)

 

素では小心者である彼女は、ちょっとした思い込みから男性向けコミック雑誌のグラビアがセクシーでエロティックなものだけだと勘違いしていて、セクシーなショットでないためと売れないかもしれないと危惧していたのだが、普段より売れているという書店店員からの言葉に安心した。

 

 

 

 

水曜日であるため、学校に行くべきなのだがそんな気分でもなく、勝手にオフにする。

 

行きつけのオシャレなカフェテリアへ……というものは無く、行きつけは場末の夜はバー昼は喫茶店のお店で、ここのバーのマスターは決して秘密を漏らさないことで有名である店だ。無口なだけとも言うが、記者やパパラッチなどは敷居を跨がせてくれない。

 

「マスター、いつものお願いします」

「はいよ」

 

ついでに言うと、何かあるか?と聞くと必ずあると噂もある。

 

「ほい、博多とんこつラーメンネギマシマシ、お待ち」

 

渋いおじ様声のマスターだが、年齢は36歳だ。

 

まずはスープを1口。

 

 

「……美味しい」

「…どうも」

 

そして、麺をすする。マスターがさりげなく置いていった紙エプロンで跳ねも気にせず豪快にすする。

 

「最高」

 

これまたマスターのさりげなく置いていった薬味の壺から紅生姜をひとつかみ投下。

 

麺と絡まった紅生姜をアクセントに、ネギと麺とスープの絡みとともに味わい尽くす。

 

「マスター、いつもの」

「はいよ」

 

そして、麺を食べ尽くすと、マスターに声をかける。マスターはすぐに皿を手にやってくると、替え玉をスープに落としていく。

 

ユリカは薬味の壺からゴマと辛子高菜と追加の紅生姜をどんぶりに放り込み麺と共にすする。

 

「美味しい…」

 

夢中で食べ進め、再び麺を食べ尽くす。そして、最初に載っていたチャーシューをここで1枚丸ごと大きく口を開けて放り込む。

 

「マスター、いつもの」

「はいよ」

 

再び同じ言葉をかけるが、マスターは動きが違う。ユリカのどんぶりを持ち去ってそこに足しスープと替え玉を入れて、再びユリカの前に出す。

 

ユリカはさらに薬味の壺から、紅生姜、ゴマ、辛子高菜、そして、大量のニンニクをどっさりと入れる。

 

「コレコレ♪」

 

オールスターの薬味と共にスープと麺を味わう。ニンニクの風味…味がユリカの胃袋を直撃し、幸せな気持ちが広がる。

 

スープまで飲みきったユリカは、水を2杯飲む。ここまでがここに来た時のいつもの流れだ。

 

 

3玉のラーメンを完食したユリカはしばらく食休みに座敷席で横になる。好きなものをめいいっぱい食べて、ゴロゴロする。これがユリカのオフである。

現在の話が完結後、次にユリカが行く世界 ※やるかどうかはまだ分からないのと、参考にするだけなのはご了承ください

  • 幼女戦記
  • ゆるキャン△
  • 劣等生(環境違いで再走)
  • ALDNOAH ZERO
  • ハイスクール・フリート(はいふり)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。