血染めの鋼姫   作:サンドピット

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久しぶりです。
アルセウスまでに終わらせる予定でしたが間に合いませんでした。
一部完結までにもう暫く掛かりますが、それでも終わりはすぐそこです。出来るだけ早く書き上げたいものですね。


万夫不当の鋼姫 前

 

『……あなた、今までどこにいたんですか。いえ、それはもういいです。あなたのしたい事も分かりましたが、早めに彼に会ってあげてください。……彼、泣いてましたよ』

 

『ハハハ、よくやるわい。お前さんの姿を見れば力を付けてきたんだと分かるが、あやつはそれ以上に強くなったぞ? 他ならぬお前さんが原因でな。ほれ、約束のもんじゃ』

 

『ほう、見ない内に随分と強くなったものだ。もう私も力不足、か。そろそろ娘にジムを譲ろうか。あぁ悪巧みに関しては他の奴から聞いている、またうちの温泉に来ると良い』

 

『俺は難しい事は分かんねぇけどよ。あいつ、チャンピオンになってからずっと難しい顔してんだわ。前みたいに笑わせてやってくれないか? その後またリベンジさせてくれや』

 

『……本当はこういう事はいけないんだろうけどな。お前があくまで彼と対等でありたいという気持ちも、まぁ分からなくはないつもりだ。その内うちの娘が世話になるから宜しくな』

 

『全く、貴女は……クレナイさんから話は聞いてましたがまさか本当にやる気なんですね。蛮勇と言えるほど貴方は弱くない、これを持って行ってください。絶対に勝って下さいね』

 

『改めて、初めましてですね。貴女とは彼と共に戦ってみたかった、子供たちも貴女と話したがっていましたしね。収まるべき所に収まった後は子供達とお話してあげてください』

 

『へぇ、サプライズか。それはいい物だ、彼の曇り顔もすっかり晴れ渡る事だろう。だがね、彼の顔を曇らせたのは君である事を忘れてはならないよ。ま、その話は後だ。王子様の鉄の如く冷たい心を溶かすのは、麗しい姫君であるべきだ』

 

 

 

 

 

 ホウエンを象徴する巨大建造物、ポケモンリーグ。その最奥に、彼はいた。

 

 約二か月前、代替わりにより荒々しい生命力に満ちた部屋から、寒々しくも全てを傷つける様な鋭さを思わせる部屋へと改装されており、奥には重厚な玉座が備え付けられていた。

 

「これで三ヶ月目、か……」

 

 その部屋の主、チャンピオンダイゴは玉座に座りながら胸元のブローチに着けた歪な宝石を撫でた。

 決起の日から一ヶ月でバトルスタイルの改善、戦力の増強、戦闘経験の蓄積、効率的な特訓と今までの全てを作り替える様な気で血の滲む様という言葉すら生温い修練に励み、その果てにホウエンのチャンピオンへと至った。

 

 とは言え前任のゲンジとは引き分けに終わり、半ば勝ちを譲られた形だったのが少しばかり気がかりだったが、それでもチャンピオンになった事で目的が果たせるようになったのだ。

 感謝こそすれ辞退する様な真似はしなかった。いずれ再戦したいとは思っているが。

 

 そしてそこから二ヶ月。

 ポケモンリーグ所属のポケモントレーナー達、各地のジムリーダー、暇を持て余した四天王に声を掛けてホウエン中を捜索させたが有力な情報は出なかった。

 副産物として未発見の遺跡やら何やらを見つけたという報告があったのでそれらは全て纏めて上に提出したが、肝心の彼女の影すら見えぬまま今日まで来た。

 

 生きているのは分かっている。だが居場所が全く分からない。

 一体何処にいるんだ、シルキー……。

 

「……いや、一ヶ月で頂点まで上り詰めたんだ。これ以上を求めるのは頑張ってくれた皆に対する裏切りだな」

 

 幸いにして今回の遠征でシルキーの居場所に当たりは付けられた。街や道路は洗いざらい探し出し立ち入り禁止区域も調べ上げた。残るは禁足地としてポケモンリーグに伝えられている超危険区域だけだ。

 最悪四天王達に要請を呼びかける必要が出てくるだろう。自分の都合で四天王達を振り回す事になるかもしれない事に若干の罪悪感を覚え、ダイゴは溜め息を吐いた。

 

 そこに。

 

「失礼します! チャンピオンに至急報告すべきことが!」

 

 ダイゴの下へポケモンリーグ職員がやってきた。

 

「ん、どうかしたかい? 随分と焦っている様だけど」

 

「それが、ポケモンリーグに侵入者……というか殴り込みに来た者が……」

 

 どうにも要領を得ない。

 侵入者と断定しないという事は現状ポケモンリーグに被害が出ている訳では無いのだろう。

 だがこっちに話が回ってきたという事は未だに鎮圧出来ていないのだろうか。

 

 ……情報が足りない。

 

「良く分からないな、映像とかはあるかい?」

 

「は、はい。こちらに」

 

 そう言って職員はタブレットをこちらに手渡した。

 そこに映っていたのは一匹のポケモンの姿。

 

「――は?」

 

 黄と紅の体毛に分かれて覆われた身体、側頭部から伸びる紅色の長髪。

 最たる特徴と言える後頭部から伸びる一対の真紅に染まる大顎。

 緋色の右眼とは異なり虹色に変化している左眼の周りには僅かに火傷の跡が垣間見える。

 

 記憶とは異なる点がある。

 

 ダイゴの知らぬ物がある。

 

 だがしかし、あぁしかし。

 

 脳が伝えるのだ。心が囁くのだ。魂が叫ぶのだ!

 

 あれはシルキーだ!

 

 あれがシルキーだ!!

 

「――シルキー!」

 

 今にもシルキーの下へ向かおうと足を進め――ふとタブレットに映る映像の変化に足を止める。

 シルキーがこちらを見ながら――恐らく監視カメラを介してタブレットに映しているのだろう――二つある大顎の片方からある物を取り出した。

 

 じゃらりと取り出したそれは八つのバッジが連なったものだった。

 カナズミ、ムロ、キンセツ、フエン、トウカ、ヒワマキ、トクサネ、ルネ。ホウエン全てのジムを踏破した証。

 

「は」

 

 ――そしてチャンピオンリーグへの挑戦が可能となる強者の証であった。

 

「ははは」

 

 それを提示したという事は、「チャンピオンが探していたポケモン」として再会を果たそうとした訳では無く。

 

「――っははははははは!!!」

 

 強者として、「ダイゴと並び立つ存在」として再会を果たそうというのか。

 

「四天王を呼んでくれ、どうせ自室で暇している筈だ。ポケモンの体調が良くなさそうなら僕の在庫から必要なアイテムを引っ張り出して良い」

 

「は、はい! ただいま!」

 

 職員が足早に去っていくのを尻目に、ダイゴは腰元に着けた五つのボールと空のモンスターボールを撫でた。

 

「――良いだろう、シルキーがそうすると言うのならこの三ヶ月で身に着けた僕達の力を見せてあげよう」

 

 言いたい事は色々とあるが、それは彼女の挑戦が終わってからだ。

 

 ダイゴはチャンピオンとして、挑戦者であるシルキーが己の前に現れるのを玉座に座して待ち望む。

 ともすればこちらの方が挑戦者となり得るかもしれないという予感に胸を高鳴らせて。

 

 

 

 

 

 カゲツ、明らかに舐め腐ったパーティで迎え撃ちじゃれつく連打により返り討ちにされる。

 

 ――悪の四天王、踏破。

 

 フヨウ、調整中のポケモン達を繰り出したのか若干練度の低いパーティだった為メガシンカパワーでゴリ押し。

 

 ――霊の四天王、踏破。

 

 プリム、主戦力を用いて応戦するが自身が所有する異常個体の強みを全てシルキーの特性によって掻き消され撃沈。

 

 ――氷の四天王、踏破。

 

 ゲンジ、ボーマンダを除く五体のドラゴンポケモンを繰り出すがつるぎのまいを積んだじゃれつくにより悉く倒れていった。どこか悟った様な笑みを浮かべていた事から本気で戦う気は無かったように思える、その証拠に戦闘終了後「次は全力で戦おう」と告げられた。

 

 ――竜の四天王、踏破。

 

 そして、シルキーはポケモンリーグの最奥へと辿り着いた。

 

「……やぁ、待っていたよ。君ならば必ず四天王を乗り越えてここに来ると信じてた」

 

 いや、プリム以外全員手を抜いてたから当然っちゃ当然なんだけど、後でお話しだな……と呟くのはまだ幼いと言っていい容姿の、蒼銀の髪を持つ少年だった。

 チャンピオンダイゴ。一年に満たぬ短い時間でホウエンにその力を知らしめた彼の眼はとても鋭く、冷たい物になっていた。

 

 まるで鋼の様に。

 

「三ヶ月、君と離れてからそれだけの時間が経った。たったの三ヶ月だけど、僕にはとても長く思えたよ」

 

 しかし、ダイゴの目が徐々に熱を帯びていく。

 

「色々な事があった。君に紹介したい仲間が増えた、君に語りたい出来事があった」

 

 触れる物を焼くような熱でありながら、どこか懐かしい温かみが垣間見えた。

 

「――君に、ずっと謝りたかった」

 

 だが。

 

「あぁ、――だが」

 

 今だけは、懐古の情など必要ない。

 

「今するべきは、君を迎え撃つ事だ」

 

 たった一匹の挑戦者として。

 

「皆が望むチャンピオンとして」

 

 空白の三ヶ月を埋め立てようか。

 

「王者へと至った三ヶ月を証明して見せようか!」

 

 これより始まるは己の価値と力を証明する戦いである。

 

「――さあ、始めよう!」

 

 チャンピオンのダイゴが勝負を仕掛けてきた!

 

 

 

 

 

 エアームドはダイゴのパーティの中でも頭一つ抜けて賢いという自覚があった。

 無論今のパーティでの話であり、かつていたシルキーは今いる新参者二体と比べても遥かに頭が良かったが、それはさておき。

 

 エアームドは、他の仲間達の様に訓練に明け暮れてひたすらに力を付ける事に尽力は出来なかった。

 それはエアームド自身の役割として正面戦闘をする必要が薄いからというのもあるが、一番はダイゴの事が気掛かりだったから。

 

 たった一ヶ月でチャンピオンへと至るためにダイゴは仲間達を追い込んだ。そしてそれを遥かに凌駕する程の重荷を己に課していた。

 

 四天王とチャンピオンへの完全対策、有効技術や有利わざの選定、五匹のポケモンへの個別の訓練内容の取り決め、戦闘を有利に進める為の道具の選別、そして行方不明のポケモンに関する情報の全選別。

 常人であれば三日も続けられないだろうオーバーワークをダイゴはこなし続けた。

 

『君達を鍛え、君達の力を最大限引き出すのは僕の仕事だ。これくらい何てことないさ』

 

 ポケモンリーグへと挑む前に、エアームドは耐え切れずにダイゴに問いを投げ掛けた。

 

 ――いま、たのしい?

 

『――』

 

 その問いに、ダイゴは答えなかった。ただ苦しそうに笑みを零して、前を向いていた。

 それを見てエアームドは悟った。最早ダイゴは止まらない。足を止めて座り込む事は無い。彼女を見つけるまで重荷を下ろす事は無いだろう。

 

 ならばせめて、その重荷を少しでも背負わせてくれ。あの日の決別は、エアームドの選択の結果でもあるのだから。

 

 そうして挑んだポケモンリーグ。四天王は凄まじく強かった。戦闘経験や咄嗟の判断力で言えば、その誰もがダイゴを上回っていただろう。

 それでもダイゴは進み続けた。心を鋼で武装して、立ち塞がる障壁を悉く踏み潰していった。

 

『……焚きつけた者として、そしてチャンピオンとして君に最大級の賛辞を贈ろう、よくぞこの私を乗り越えた。これ程喜ばしい事は無いよ、……だが同時に悲しく思う。君にとっては私ですら通過点に過ぎず、私との戦いに楽しみを見出す余裕すら失われている』

 

 あの日、チャンピオンを下したダイゴに向けてゲンジは嬉しそうに、悲しそうにこう言った。

 

『こんな事を、道を提示した私が最も口にしてはいけない事は分かっている。だからこそ、チャンピオンダイゴよ。――私達に命じたまえ、彼女を探せと。真にポケモンバトルを楽しめるようになってからもう一度、君と本気の戦いを望む』

 

 どこまでも眩しい人だった。そんなゲンジに目を背ける様にダイゴは俯いて、シルキーの捜索を頼んだ。

 四天王に任せず自分でもあらゆる地を探して――。

 

 ――そして今日、自分達の目の前にシルキーが現れた。

 

 歓喜した。彼女は生きていた、決して死んではおらずダイゴの下へ戻ろうとしていたと。

 

 憤慨した。何故今なのか、何故もっと早く帰ってきてくれなかったのかと。

 

 忸怩たる思いだった。自分達がもっと強ければ彼女をもっと早くにダイゴの下へ連れ帰れたのに、もっともっと強ければ、あの悪竜を退けてダイゴの心をここまですり減らさずに済んだのに、と。

 

 だが、しかし。

 もういいのだ、そんな事は。

 

 ――ただ今だけは、全力で戦おう。

 

 

 

 

 

 エアームドが空を駆ける。

 

 急降下し、地面を翼で削りながら土煙と共に大量のステルスロックを周囲にばら撒く。

 急上昇した後、空中で生成したまきびしをふきとばしを用いて高速で地上へと叩きつける。

 

 瞬く間に飛び方を変え、戦場を支配する。鋼の曲芸師とでも呼ぶべきその芸当は、かつてシルキーが目にしたそれから大きく変貌していた。

 

「――行け」

 

 “はがねのつばさ”

 

 ダイゴの指示と同時にエアームドがシルキーの死角から急降下する。すぐに気付いたシルキーが迎撃態勢を取るが、エアームドの狙いはダメージを与える所には無い。

 

 “かみくだく”

 

 “ふきとばし”

 

 翼による攻撃を一対の大顎で受け止めようとしたシルキーだが、エアームドはそのまま急上昇し突風をシルキーへと叩きつけた。

 

「繋げ」

 

 “はがねのつばさ”

 

 上空に飛ばされたシルキーにエアームドの翼が突き刺さる。吹き飛ばされた先にはステルスロックが存在し、空中に縫い付けられたままシルキーはエアームドの攻撃から抜け出せずにいた。

 恐るべき練度であった。フィールドを生成し、フィールドを支配するだけに飽き足らず、フィールドを攻撃手段として転用する。

 

 真に恐れるべきはそれら一連の流れがダイゴから細かい指示によるものでは無く、ダイゴの意図を完璧に汲んだエアームドの独断による物だという事。

 鍛錬をし続けるだけでは足りない。エアームドは出来ないがともすればメガシンカにすら至る程の絆が無ければ到底不可能な芸当だった。

 

 ――故にシルキーはここで切り札の一つを切る事にした。

 

 ステルスロックの上に乗ったシルキーが、左の大顎から一つの石を取り出す。

 

「……あれは、まさか――」

 

 仄かな熱を持つ朱色のその石の名は、ほのおのいし。

 それを二つの大顎で噛み砕き、咀嚼する。

 

 “はがねひめ”

 

 ――シルキーの持つ一対の大顎に、炎が宿った。

 

 

 

 

 

『ほぉ、石を媒介に己の力を炎へと変ずるとな』

 

『お前のそれとよく似ているな。お前は石を使わずに変えていたが』

 

 チャンピオンに対するチャレンジャーの下剋上の様子を観戦する為の関係者席、基本一般の者には解放されないその場所に二匹のポケモンがいた。

 

 登録済異常個体、“聖剣勇者”ルカリオ。

 

 未登録異常個体、“紅地巫女”クチート/スペルビア。

 

『妾の奴はノーカンじゃろ。それに、シルキーのあれが妾の下位互換とも言いにくい』

 

『と言うと?』

 

『妾は、まぁ言うなれば気合でタイプを変えてる訳じゃが。シルキーは石の力を引き出しておるだけ、持続力という点だけなら妾の遥か上を行く』

 

 宝を纏い敵を倒す、如何にも姫じゃな。そう笑うスペルビアにルカリオは、姫は殴って敵を倒さないだろうと返す。

 軽口の応酬を繰り返す二匹の視線の先では、煌々と燃え盛る一対の大顎を振り回し瞬く間にエアームドを追い詰めていくシルキーの姿があった。

 

『――まずは一体。だがこの程度で終わるのならこのホウエンの頂点には立っておるまい』

 

『……さて、どう来るか』

 

 

 

 

 

 エアームドは力無く落下する。

 

 ――あぁ、結局自分は彼女には敵わなかった。

 

 そもそも自分の役割はフィールドを整え、支配する事。痛手を与える事を望まれはすれど相手を倒す事までは望まれない。

 それはエアームドもずっと前から理解しており、エアームドにしか出来ない事だから受け入れた。

 

 だが、一回くらいは彼女に勝ちたかった。それは憧憬や羨望から来るものであり、――同時に怒りから来るものでもあった。

 

 きっと已むに已まれぬ事情があったのだろう。その上で思わずにはいられない。

 

 ――どうしてもっと早くダイゴの下に帰ってきてくれなかったのか。

 

 エアームド達ではダイゴの心に掛かった霧は払えなかった。どれだけ同じ時間を過ごしても、どれだけ勝利を捧げても。

 彼の心は鋼の様に冷たくなっていく。

 

 彼の心の霧を晴らし、火を灯す事が出来るのは。

 

(君だけだったんだよ、シルキー)

 

 エアームドは力無く落下する。

 そのまま地面へと追突する刹那、ダイゴがボールへと戻すよりも先に手を差し伸べる者がいた。

 

「――クチッ」

 

 エアームドの身体にこれ以上負担が掛からぬよう優しく受け止めたシルキーは、エアームドに向けて笑いかけた。

 今にも途切れそうな意識の中でエアームドは、その笑みがよく頑張ったねと、ただいまと。そう言っているように感じられた。

 

 ――あぁ、我らがシルキーが帰ってきた!

 

(ダイゴ、君の下にシルキーが帰ってきたよ、自分はもう十分喜んだ。――次は君達の番だ、後は……任せた)

 

 エアームドがその目を閉ざす。

 

 ――刹那、鈍色の光がエアームドの身体から溢れ出し、ダイゴの下へと向かっていく。

 

 

 

鋼心継承(アイアンハート)尖兵の翼(エアームド)

 

 

 鋼鉄城は堅牢なり。鋼姫の凱旋は未だ終わる事は無く。

 

 




ダイゴ「全力で戦えよお前ら」

四天王「公式戦じゃないし元気になったダイゴと戦いたいので適当に力抜いて通します」

シルキー「思ってたよりすんなり突破出来たしなんか回復アイテムくれる……」



【種族】ルカリオ
【性格】ゆうかん
【特性】せいぎのこころ
【レベル】80
【持ち物】なし(ギルガルド)

【技】
・バレットパンチ
・インファイト
・てだすけ
・いやしのはどう



【種族】ギルガルド
【性格】おくびょう
【特性】いしんでんしん
【レベル】65
【持ち物】なし(ルカリオ)

【技】
・つるぎのまい
・とぎすます
・せいなるつるぎ
・シャドークロー

「いしんでんしん」
・ルカリオの特性である「せいぎのこころ」を共有する。
・自身とルカリオの能力値ランクの増減を共有する。
・自身とルカリオが受けるダメージを共有する。
・自身とルカリオの使用可能な技を共有する。
・自身かルカリオのどちらかが変化技を使った場合に限り、同じターンにもう一度行動できる。

異常個体:“聖剣勇者”
・最初にその存在が確認されたのは120番道路。
・通常のルカリオと違い腰にギルガルドを貼り付けている。ギルガルドの半身ともいえる円盾は確認できていない。
・ポケモンリーグ所属者が別種の異常個体と交戦中に遭遇し、腰のギルガルドを本当の剣の様に使用し異常個体を撃退する。
・同様の報告を数件受け、ギルガルドは無理矢理使役されている訳では無い事、ルカリオが異常ともいえる技術を持っている事、実質技を八つ保有している事が確認された為異常個体に認定。
・弱者に助けの手を差し伸べる様な行動を繰り返している為、全てのポケモントレーナーは敵意を持っての接触を控える事。
・異常個体観測部門部長より通達。

こちら、蟹光線様考案の異常個体となります。
聖剣勇者という設定が面白かったので採用しましたがバックストーリーは大分別物になりました。申し訳ありません。
このルカリオ、もちろんルカリオ本体も恐ろしく強いのですが、どちらかと言うとギルガルドがヤバいです。己の半身である盾を失い、その代わりをルカリオに求め、ルカリオもそれに答えたが故の力です。
力の大部分は執着による物なので、いずれ盾を取り戻せばギルガルドの特性は失われ元のギルガルドへと戻るでしょう。



鋼心継承(アイアンハート)尖兵の翼(エアームド)

戦いに敗れたこの身に出来る事は何もないのだろうか。
いいや、いいや。身体は動かなくとも、仲間の勝利を祈る事は出来る筈だ。
どうか、彼らに鈍色の風を。私の様な、鋼の翼を。

・ひんし時、次に場に出た仲間のポケモンのすばやさランクが永続的に二段階上昇する。
・全ての手持ちのポケモンに、上記の効果を付与する。

ラスボスダイゴの持つ力の一つ。この鋼心継承は特性によるものではありません。
絆が確かな力となる前例を、ダイゴはずっと見続けていた。……ならば。



じゃあ俺アルセウス買って遊んでくるんで……。
感想くれたらとても嬉しい。

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