理性の足りないアークナイツ   作:蟹ノ鋏

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お久しぶりです。気が付いたら冬ですね。

アークナイツ知らない人向け用語解説

ウタゲ:ケモミミギャル。
アー:ア。これで名前である。闇医者。
イーサン:カメレオンな少年。潜入が得意。
ウン:アとウン。二人で一組だけどウンの影が薄い気がする。
医療オペレーター:ロドスアイランドは製薬会社なので医療従事者が多いがその中でも戦場の医師として活躍するのが医療オペレーター。
カランド貿易:雪国イェラグの流通を司る企業。トップがイケメン。構成員もイケメン。



宴も酣

「ウタゲのおっぱいってどのぐらい重いの?」

 

「マガツ先輩、ナチュラルにセクハラ発言しないでください」

 

 今日はコーヒーじゃなくて酒を飲んでいた。

 最初はアーやイーサンに誘われてこじんまりとした飲み会になるはずが、どこから話を聞きつけたのやらブレイズやニェンが集まり、料理役ということでマッターホルンとクーリエが拉致され、二日酔いを楽にするという理由で医療オペレーターのガヴィルとフォリニックが呼ばれ、ワイワイしている途中からウタゲやフロストリーフが参加し、遅れてドクターとウンがやって来た。バーを貸し切って本格的な飲み会が始まり、色々とうるさいフォリニックが秒で潰されドクターのセクハラ要員となり、アーやイーサンは元傭兵どもの馬鹿みたいな高速ペースによって半刻でぶっ倒れドクターのセクハラ要員その二が出来上がり、ウンが一時間ぐらいで顔面蒼白になってアーを連れて帰り、そのあたりでクーリエとマッターホルンも絡まれ始めてフロストリーフが饒舌になってきた時点でマッターホルンがウォッカ一気飲みで撃沈し、クーリエがつまみとカクテルを作ることに専念して逃げ出した辺りでニェンが服を脱ぎだしほぼ全裸になり、ドクターがフロストリーフと野球拳を行いドクターがフード付きコート一枚から大逆転を遂げた。

 前半戦が終わり、まさに宴も酣といったところである。

 

 今俺の右隣でファジーネーブル的な何かを飲んでいるのはウタゲ。極東出身の女性オペレーターで丸い耳とヘビっぽい尻尾が特徴的。ネイルアートやヘアピンに興味を持つ元学生である。因みにファッション雑誌愛読者でもある。

 ウタゲとは昔に極東で出会っていて、紆余曲折在り先輩と呼ばれるような仲になった。ロドスには確かに俺の方が早くに加入したが、昔から先輩と呼ばれていたので別にロドスの先輩という意味ではないようだ。

 

 え?元学生に酒を飲ませて大丈夫かだって?法律が違うんだよ日本とは。

 

 

「量ったことはないですけど~、肩が凝るくらいには重いですよ」

 

「ああ、やっぱり巨乳は肩こりしやすいのか」

 

「先輩ってホントにおっぱい好きですよね~。うりゃ、押し付けちゃる~」

 

 柔らけぇ。

 

「先輩凄い顔真っ赤、かわいい!!」

 

「酒のせいだよ」

 

「え~、先輩が酔ったとこなんて見たことありませんよ」

 

 この体は酒に強いからね。ウォッカ一気でも潰れない。

 

「場に酔ったんだよ」

 

「酔ったのは色香の方でしょ」

 

 まあ、視界内に全裸の女性3人が映り、ギャル系女子(学生)が隣で豊満な胸を押し付けてきたらそうなるよね。健全な男子なら絶対に。

 

「マガツ先輩、小耳にはさんだんですけど童貞じゃないってホントですか?」

 

「…………。」

 

「うわっ、凄いしかめっ面してる。面白ーい!」

 

 いや、流石に女子の前で話したいことじゃないだろ。

 あけすけすぎる。

 

「誰から聞いたんだその話?」

 

「女子の間ではもっぱらの噂になってますよ。童貞っぽいけど実はヤルことヤってる草食系の皮を被った肉食系男子だって。先輩が被ってるのは包茎だと思ってました」

 

「やかましい、包茎ちゃうわ。被ってるのはどっちかって言うとお前の猫だろ」

 

「えー、ウタゲちゃん猫なんて被ってないよー。ホントダヨー。ワタシウソツカナイ」

 

「年齢誤魔化してキャバクラ入って来たくせに」

 

「あっはっはっは、そんなこともありましたねー。懐かしー」

 

 俺が傭兵時代に雇い主と会うときにキャバクラ行ったのを嗅ぎつけて乱入してきたのだ。

 学生の癖にとんでもない行動力だ。

 彼女はフェリーンでもないのに好奇心旺盛だ。

 

「でー、実際ホントに童貞じゃないんですか?」

 

「まあね。経験はあるよ、少ないけど」

 

「うっそ、マジ?デリヘル呼んだとか?」

 

「呼んでねえよ。傭兵仲間だよ」

 

「えー、ガヴィルさんとか?」

 

「誰がこんな陰鬱じみた奴とヤるか!!戦場のときならまだしも、腑抜けた顔で缶コーヒー飲んで呆けている奴なんてお断りだね!!」

 

「止めろガヴィル、酒瓶を投げるな。あと、イーサンにアーツ掛けて回復してやれ。あの顔だとそろそろ吐くぞ」

 

「大体、何だ最近は。とっかえひっかえ色んな女子とイチャ付きやがって!!」

 

「イチャついてない、護衛だよ」

 

「お前に護衛なんて必要ねーだろーが!!むしろ必要なのは主治医だろ!!」

 

「ええ、先輩色んな女子をとっかえひっかえ手を出してるんですか。最低~」

 

「誤解を招くような言い方は止めろ」

 

 ああ、会話がよくない方向に流れていく。

 なぜこうもロドスの女性オペレーターはストレートな物言いをする奴ばかりなのか。

 もう少し、恥じらいを持って欲しい。

 それとも酒のせいでこういった話をしているのか?

 いや、一升瓶五つ開けてもケロリとしているウタゲや、自分のアーツで酔いを調整できるガヴィルはまだまだ平気だろ。

 

 

「ヴィクトリー!!」

 

 と、ドクターの上機嫌な声が聞こえてくる。

 見やると勝利のコロンビアをキメてコート一枚で勝鬨を上げるドクターの姿があった。

 足元には裸にひん剥かれてシクシクと体を隠して泣いているクーリエの姿がある。

 

「ヨシ!!あとはお山の大将を呼びつけてひん剥けばイェラグ男性制覇!!」

 

 何もよくない。

 つーか、シルバーアッシュをお山の大将と呼ぶのは止めろ。カランド貿易のトップやぞ。

 

「アハハハハ、男たちは情けないわねえ!!もう、マガツ一人だけ。ドクター、マガツ潰して3タテしましょう!!」

 

 ブレイズが左手に焼酎、右手にテキーラの酒瓶をもってドクターを煽る。

 あーあ、ブレイズは完全にスイッチ入ったな。

 こうなると記憶とばすまで飲み続けて明日一日中二日酔いで死んでるぞ。

 

「……酒、ブレイズ、閃いた!!次の作品はアルコールを大量摂取したサメが巨大化してトルネードに飛ばされて街を襲撃し、それをチェーンソー担いだフェリーンがバッタバッタなぎ倒していく。コイツぁは大ヒット間違いなしだ!!」

 

 口元で火を燻ぶらせながらニェンがどぶろく片手に何かを閃く。

 それはZ級映画確定だぞ。

 ニェンは全裸だが彼女のアーツの影響か蜃気楼の如く風景が歪み局部が見えなくなっていた。

 何だアレ、便利そうだな。

 

「さて、マガツ。小便は済ませたか? 神様にお祈りは? 部屋の隅でガタガタ寒さに震えて全裸を晒す心の準備はOK?」

 

「Wrong!」

 

 手をわきわきさせながらドクターが近づいてくる(コートの下は全裸)。

 床を濡らすな、発情すんな、お前酔ったふりして公然のセクハラチャンスを狙ってたな!!

 

「やったー、先輩の全裸だ!!」

 

 ウタゲよ、何故喜ぶ?

 男子の先輩の全裸とか見る価値がないだろ。

 

「マガツのひょろい体なんて見てもしょうがないけど、もう男はマガツしか残ってないからね。恨むなら先に散っていった男どもを恨むんだ」

 

 ブレイズがニヤニヤしながら酒を呷る。

 

「大丈夫だよ。例えマガツのマガツが悲しいくらい短小であっても私はいける口だから。寧ろご飯三杯はいける!!」

 

 ドクターが鼻息を荒げながら近づく。

 

「誰が短小だって? ……久しぶりにキレちまったよ」

 

 俺が怒らないとでも思ってるのか?

 

「わーい、先輩がキレた!!」

 

 ウタゲよ、何故喜ぶ?

 俺はお前の琴線が分からん。

 

「以子之矛、陥子之盾、何如。」

 

 おい、ニェン、どういう意味でそれを呟いた。

 剥ぐぞ?

 

「いくよ、マガツ!! やーきゅーうーするのならー!」

 

「こーいう具合にしやしゃんせ」

 

「「アウト!!」」

 

「「セーフ!!」」

 

「「よよいのよい!!」」

 

 結果はウタゲにでも聞いてくれ。

 暫く禁酒しよう。




投稿頻度落ちてすいません。
これからはゲリラ的に書くと思います。

意味のない用語解説

宴も酣:酣とかいてたけなわと読むらしい。宴の盛り上がりが少し過ぎたぐらいのことを指す。
フォリニック:被害者その一。真面目な医者。下戸。飲み過ぎは駄目です!!なんていうから真っ先に標的にされた。
アー:被害者その二。弱くはないけど強くもない。傭兵のペースに合わせていたら潰れた。
イーサン:被害者その三。酔うと赤くなる。マガツは酒に弱いと思っていた。見通しが甘い。
ウン:アーの保護者。数杯だけ付き合って逃げた。
マッターホルン:被害者その四。雪国育ちなので強い、がウォッカを水のように飲む傭兵たちには勝てない。
クーリエ:被害者その五。飲まされてないけど脱がされた。
フロストリーフ:酒豪。酔うと饒舌になる。あと一枚までドクターを追い詰めた。
ガヴィル:酒豪。リジェネ系のアーツを持っているので基本酔わない。
ブレイズ:酒豪。でも二日酔いはひどいタイプ。よくストロングゼロを片手に持ってる(イメージ)。
ニェン:酒豪。酔っても酔わなくてもヤバい奴。火のアーツを使う関係上薄着。酔うと脱ぐタイプ。
ドクター:酒豪。業務用アルコールとか飲んじゃうタイプ。セクハラの機会を常に狙っている。
マガツ:酒豪。静かに飲んでいるタイプ。よく見るととんでもない量を飲んでいる。セクハラに耐性はないが、無表情を装っている(と、本人は思っている)。短小ではない(本人談)。
ウタゲ:酒豪。ファジーネーブルとかをたのむタイプ。極東出身は酒に強い(偏見)。虎視眈々と狙っている。

コロンビア:正解は?
ヨシ!!:何を見てヨシ!!と言ったんですか?
部屋の隅でガタガタ――:ヤンが言い放った台詞。ウォルターはオウム返ししただけ。そこがいい。
OK?:OK!(ズドン)は吹き替え版。字幕はwrong!
野球拳:今の若者が知っているとは思えない。

【第二回】出して欲しいオペレーターは?

  • BSW
  • イェラグ
  • 龍門近衛
  • ペンギン急便
  • ライン生命
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