ONE FOR ALL9代目はボンゴレX世   作:鉄血のブリュンヒルデ

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2020/08/09:内容修正

2024/08/18:サブタイトル形式修正
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中学生編
標的(ターゲット)Look 家庭教師


「ひ、ひどいよかっちゃん……。

 

な、泣いてるだろ?」

 

 

日差しの強い、ある夏の日。

 

僕は泣いてるクラスメイトの前に立っていた。

 

ズボンをぎゅっと掴み、怖いのを必死に我慢して。

 

震えながらも、必死に声を振り絞っていた。

 

 

「こ、これ以上は、僕が許さゃなへぞ!」

 

 

体が強ばって上手く喋れない。

 

きっと今の僕は、酷く滑稽に見えていただろう。

 

 

「フンっ」

 

 

幼馴染の手の平から爆発が起こる。

 

あれが、かっちゃんの"個性"。

 

 

「無個性のくせに」

 

 

そして僕には、"個性"が無い。

 

 

「ヒーロー気取りか?デク!」

 

 

個性が無ければヒーローにはなれない。

 

誰もが知る現実だった。

 

僕も知っていたし、分かっていた。

 

そしてこの後、僕は何も出来ずにかっちゃんとその友達二人にボコボコにされる。

 

それが僕の知ってる幼少の頃の記憶。

 

 

 

…………………………

 

 

 

「出久ー?そろそろ起きないと、ご飯冷めちゃうわよー?」

 

 

母さんの声だ。もう朝なんだ。

 

僕はベッドから降りて、母さんがいるリビングに向かう。

 

 

「おはよう出久。ほら朝ごはん」

 

「うん。ありがとう母さん」

 

 

今日のご飯はベーコンエッグか。

 

母さんの料理はいつも美味しそうだ。

 

 

「そうだ出久。今日の夕方から家庭教師の先生が来るから」

 

「そっか、分かったよ……………え?」

 

 

家庭教師?え、誰の?

 

 

 

……………あ、僕のか。

 

 

「って、えぇぇぇっ?!」

 

 

僕に家庭教師?!僕、そんなに成績悪い訳じゃ無いんだけどな…。

 

 

「ほら、この手紙が届いたのよ」

 

 

母さんから受け取った手紙には、こう書かれていた。

 

 

【挿絵表示】

 

 

……………いや、めちゃくちゃ怪しいよ?!

 

これ、新手の詐欺なんじゃ?!

 

母さんそういうの引っかかりやすそうだし!

 

 

「いいよ家庭教師なんて!僕、成績は悪くないし、それに家庭教師って結構お金かかるでしょ?!」

 

「それがね出久。寝る所とご飯さえ用意してくれれば、24時間無料で教えてくれるんだって!」

 

 

ますます怪しいよ?!

 

もしかして、変な組織の罠にハマったりしてないよね?!

 

 

「あのね出久!私、ずっと出久の為に何か出来ないかって、考えてたの。だから、この手紙見てこれだって思ったの……」

 

 

母さんが、こんな事考えてたなんて………。

 

 

「ごめんね出久。やっぱり今からでも断りの連絡するね」

 

「待ってよ母さん!」

 

 

母さんが僕の為に、してくれた事なんだ。

 

 

「とにかく、今日一日だけお願いしてみるよ。

 

もしそれで危ない人だって分かったら、警察やヒーローに通報すればいいし」

 

「っ、ありがとう、出久!」

 

 

お礼を言うのは、僕の方なんだけどな……。

 

けど、とにかく今は学校に行かなきゃ。

 

その前に、朝ごはん食べなきゃね。

 

 

「母さん。いただきます」

 

「うんっ!しっかり食べてね!」

 

 

とにかく今日、色々頑張らなきゃな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この時、僕はまだ知らなかった。

 

今日来る家庭教師が、超凄腕のヒットマンだって事を。

 

そして、僕の身にこれから、何が起こるかも。




次回予告!

出久「母さんが急に決めちゃった家庭教師、大丈夫かな……」

??「まぁ、心配しても仕方ねぇだろ。いつまでもうだうだてんじゃねぇ」

出久「ご、ごめんなさい……。ってこの赤ちゃん誰?!どこからか入って来たの?!」

??「うるせぇ。とにかく次回は俺も登場だ」

出久「じ、次回!『標的(ターゲット)No.1 えぇ?!僕がマフィアの10代目?!』」

リボーン「更に向こうへ」

出久「ぷ、Plus ultra!!」
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