ONE FOR ALL9代目はボンゴレX世 作:鉄血のブリュンヒルデ
現在の状態:入学どころか入試すらまだ
あっるぇ?
それはさておき、皆様年末はいかがお過ごしだったでしょうか?
来年からも皆様により満足頂ける作品作りを目指していきますので、応援よろしくお願い致します!
それと今回は慌てて短めの話になってしまっています。
「案外中は綺麗なんだな」
屋敷の中に入って数分。
後ろで辺りを見回しながら轟君はそう言った。
確かに外観とは裏腹に中はついさっき掃除したばかりの様に綺麗だ。
ジャック達が掃除でもしたのか、それとも個性の性質を生かす為なのか。
「オイ、無駄口叩いてんじゃねぇぞ」
轟君に対してかっちゃんは不機嫌そうに答えた。
「何処から
確かに、ここは完全に相手のフィールドだ。
特に毒蛇の隠密性なら何処に身を潜めていても気付けないかもしれない。
「気を抜くなよ皆。奴らは狡猾だぞ」
活川さんはそう言って険しい目付きで辺りを見回す。
けど、なんとなくだけど、この部屋に
前に奴らと遭遇した時みたいな刺々しい感覚が感じられない。
「そういえば活川さんの個性って活性化でしょ。
戦えるんですか?」
轟君はそう言って前を歩く活川さんに聞いた。
轟君とかっちゃんは知らないけど、活川さんはその個性の過剰使用を利用した暗殺を得意とするヒットマンだ。
けど、全ての仕事でそのやり方が通用したかと言えば、きっと違う。
中にはそういう個性の効かない相手がいただろうし、そもそも相手に触れなければいけないという性質上、それを躱す力量を持つ相手にはそのワンパターンでは通用しない。
けど活川さんが今までここに居ると言うことは、そのピンチも乗り越えて来たって事だ。
僕はそんな事を考えながら歩いていた。
その時、唐突に頭の中で声が響く。
僕の声なのか、それとも本能なのか、そしてそれを感じた瞬間に僕はかっちゃんに向く視線を感じた。
そこには誰もいないのに、僕はどうしようもなくそれを酷くおぞましい程に強く感じていた。
「かっちゃん!避けて!」
僕は咄嗟にかっちゃんを突き飛ばした。
それと同時に僕もバックステップでその場を飛び退く。
するとフローリングに深々と針のついたアンプルが刺さった。
「オイオイなんだよ。お前確かパワー型の個性じゃ無かったか?
まぁ、どうせまぐれだろ。ウヒッ!」
毒蛇だ。
けど、やはり見えない。
さっき感じ取ったのは、奴の殺気なのか?
声で位置を探ろうにも、反響してそれも難しい。
「オイコラデク!何庇ってんだゴラァ!」
「あっ、かっちゃんごめん!痛かった?!」
「俺を心配すんじゃねぇ!!」
とりあえず無事、かな?
けど、どうすればいいんだ。
さっきみたいに毎回直感だけで避けられる訳ないし、かと言ってどれだけ目を凝らしても見えないんじゃ対処のしようが無い。
近付いて来るなら気配でどうにか出来るかもしれないけど、奴は銃で攻撃してくるし、それにさっきは無音であの弾丸が飛んで来たのを考えると、サイレンサーみたいなのを使ってるのか?
「デク。ここはお前の出番だぞ」
「どういう事?」
リボーンの言葉の意味が理解できない僕は、答えを求めて聞いた。
するとリボーンは真っ直ぐ僕の目を見ていた。
「お前が感じた"直感"は間違いじゃねぇ。まぐれでもねぇ」
「僕の、直感が?」
「今は詳しく説明してる暇はねぇ。
今回は戦闘を爆豪と轟に任せて、お前はその直感で2人に奴の位置や攻撃されている事を伝えろ」
僕の直感で、そんな事が出来るのか?
けど、さっきのが間違いでもまぐれでも無いのなら、それこそこの状況を打開する唯一の手だ。
「チッ!今回ばかりは仕方ねぇ。
オイコラデク!間違った指示出しやがったらぶっ殺す!」
「俺はお前を信じてる。頼んだぞ緑谷」
2人もその気だし………。
とにかく今は、やるしかない。
「分かった。やってみるよ」
僕がそう言うとリボーンは笑った。
「オイオイ、俺を無視して立ち話か?ウヒッ!」
まただ。声が響いて位置が掴めない。
それに目にも見えないからどうしようもない。
「すぅぅっ、ふぅぅぅ……」
僕は一度深呼吸して、耳を塞いだ。
余計な情報を入れるな。
違和感を見つけろ。
そう頭の中で唱えて、僕は心を無にした。
「…………………かっちゃんの左!」
「死ねやァァァァッ!」
僕の声と同時にかっちゃんは左側に向けて爆破を放つ。
「なっ?!」
そして咄嗟に回避を選び、その時に集中が途切れたのか、毒蛇の姿が目に映った。
「轟君!動きを!」
「分かってる!」
そこへすかさず轟君の氷で動きを封じにかかる。
「ぐあっ?!」
轟君の氷が正確に毒蛇を捉え、その体の2/3を固めて動けなくした。
「奇襲出来なきゃ雑魚じゃねぇか」
かっちゃんがシラケた様にそう言う。
「クソが!離しやがれこの糞ガキ共!」
まだ抵抗するつもりの様で、毒蛇はじたばたと暴れていた。
「あまり動かない方がいいぞ。
体が凍りついているんだ」
まぁ、体をほとんど固められて動ける訳が………。
待て。
体をほとんど氷で覆われているんだぞ?
奴の個性が毒蛇だとしたら、氷との相性は最悪のはずだ。
蛇の特性上、寒さは動きを鈍らせる事になるはずだ。
「とりあえず、もう少し固めてとくか」
轟君はそう言いながら毒蛇に近づく。
その時だった。
毒蛇の口元が邪悪に歪んだ。
「轟君!ダメだ!」
「え?」
僕が叫んだ時には、奴は既に行動を起こしていた。
「遅せぇ!」
氷から1つの人影が飛び出し、それは轟君を目掛けて突撃していた。
「クソが!」
そしてそれを阻んだのは、僕よりも早く動き出していたかっちゃんだった。
ザクッ!
「くっ?!」
「かっちゃん!」
かっちゃんの腕にナイフが刺さっているのが見え、僕はかっちゃんに駆け寄った。
「かっちゃん、大丈夫?!」
かっちゃんは右腕を抑えて膝を付いていた。
「ウヒヒヒヒッ!引っかかりやがった!」
「っ!」
また声が反響するが、今はその姿を隠す事をしていない。
そしてその姿を見ると、明らかに先程とは異なっていた。
「クソがっ、発動型の異形型って、事かよっ!」
かっちゃんは息も絶え絶えになりながら苛立った様に言った。
「お前らみたいなガキにこの姿を使う事になるたァ思ってなかったぜ」
毒蛇の姿は、鼻は潰れ、目は蛇のように縦に長くなっていた。
牙は鋭く長く、舌は口から飛び出る程に長くなっていた。
そして体はまるで骨と皮しか無いようにやせ細っていた。
「てめぇらはもう終わりだ。
この姿を見た奴が生きて帰った試しは、ねぇんだからなぁ!」
「轟君!援護をお願い!」
僕はかっちゃんを守る為に前に立つ。
不本意な形だけど、戦闘開始だ。
次回予告!
リボーン「しっかり先手取られてんじゃねぇか」
出久「言わないでよ……」
活川「とりあえず爆豪君は任せろ。君が暴れている間に応急処置は済ませておく」
出久「すみません、お願いします!」
リボーン「デク。気ィ抜くんじゃねぇぞ」
出久「分かってるよ。油断せず確実に勝ちに行く!」
活川「次回『
出久「更に向こうへ!Plus ultra!!」
リボーン「死ぬ気で見ろよ」