ONE FOR ALL9代目はボンゴレX世 作:鉄血のブリュンヒルデ
「ウヒヒヒヒッ!てめぇらなんざ、この姿の俺にとっては雑魚中の雑魚なんだよ!」
毒蛇は壁を蹴り、僕らに向かって突撃してくる。
「轟君!」
「あぁ!」
数分間、毒蛇の攻撃をどうにか轟君の氷壁と僕のパワーで押し返してはいるけど、そろそろ轟君の限界が近い。
けど、この間にある程度考えは纏まった。
毒蛇のあの姿はきっと、蛇の特徴である脱皮によるものだ。
そしてそれを自己流で個性を伸ばす事で、戦闘形態へ移行した様になったんだ。
「活川さん、かっちゃんの様子は?」
「あぁ、大丈夫だ」
「俺を心配するたァテメェ随分余裕だなぁ!アァ?!」
腕の止血と治療を受けながらかっちゃんが怒鳴る。
まぁ、うん。大丈夫そうだ。
「リボーン、ごめんけど、死ぬ気弾の準備してて貰えないかな」
最悪の場合、ここで僕の切り札を切るしかない。
少なくともまだあの物体操作の
「馬鹿言ってんじゃねぇ。
この程度の相手テメェの力だけでどうにかしやがれ」
やっぱり。そう言われると思ってた。
けど、どうすればいいんだ。
一撃一撃は大して重い訳でも無いけど、何度も何度もスピードに物を言わせてヒットアンドアウェイでダメージが蓄積してきてる。
僕は普段からゼロ距離で戦闘を行うスタイルだからある程度慣れてはいるけど、轟君は氷を主軸にした遠距離から一撃を狙うスタイル。
やっぱりこういう相手に対しては不利だ。
「ウヒヒヒヒッ!そろそろトドメと行くかァ?!」
毒蛇は
まずいぞ。このまま押し切られたら!
「ちったァ黙れやクソ雑魚が!」
毒蛇の突撃を阻んだのは、爆破の勢いを利用して殴りつけたかっちゃんだった。
「かっちゃん?!大丈夫なの?!」
「うっせぇ!あの程度でこの俺がくたばる訳ねぇだろ!」
さ、流石はかっちゃん……。
「言っておくが左腕は酷使するなよ。
処置したとは言えども活性による傷口の修復だけなんだ」
「うっせぇ!分かっとるわ!」
かっちゃんの腕を見ると、包帯が巻かれていて血が少しだけ滲んでいた。
「かっちゃん本当に大丈夫?無理したら後が「テメェもうっせぇ!」ひっ?!ごめんなさい!」
「お前ら、喧嘩するなら状況選んで喧嘩してくれ」
僕とかっちゃんの会話を轟君が止めた。
うん。そんな場合じゃないのは分かってるんだけどね。
「ごめん轟君!」
「おいゴラ半分野郎!
テメェ何こんな雑魚に手こずっとんだボケ!」
「お前も刺されただろ」
「テメェがとろいから腹たってぶっ飛ばしに行ったらやられたんだろうが!」
「あ、そういえばそうか。悪ぃ」
轟君も大概だよ……。
と、今は飲み込んで毒蛇に集中だ。
「リボーン。私は本当に手を出さなくていいのか?」
「あぁ。あの程度の相手に自分達の力で勝てない様じゃ、ジャックを倒すなんて夢のまた夢だからな」
僕達は思考、感覚、全神経を毒蛇への警戒に向けていた。
「さっきから奴は保護色を使っちゃいねぇ。
制限があるか、脱皮したら使えねぇってとこか」
「もし脱皮が防御力と保護色を犠牲にした戦闘スタイルなら、僕とかっちゃんで対応出来る。
轟君、フォロー頼めるかな?」
「任せろ」
3人でそれぞれ背を向けて全方向を見る。
中々高速で部屋中を縦横無尽に飛び跳ねる毒蛇を捉えられない。
けど少し目が慣れてきた。
かっちゃんもそうみたいで、少しずつ手で小さな爆破を起こして体を温めていた。
「ウヒヒヒヒッ!そろそろ殺すかぁ?!」
っ!来る!
「僕が行く!」
僕は予測した方向に向けて拳を向けながら跳ねた。
「なっ?!」
よしっ!ビンゴ!
目の前に毒蛇が迫る。
一撃で終わらせる!
「避けろデク!」
この声、かっちゃん?避けろって、って?!
「なんつってなぁ!」
「くっ?!」
毒蛇が口を大きく開けて牙を剥き出しにしているのが見えて、咄嗟に拳を引いて右足を振り上げた。
「ごアッ?!」
偶然それが顎に上手く当たり、毒蛇の動きが止まった。
「轟君!氷を!」
「あぁ!」
流石にこれ以上脱皮はできないはず。
もう一度轟君の氷で固めて、一気に叩く!
「かっちゃん!」
「るせぇ!分かっとるわ!おい轟!炎寄越せ!」
「火傷しても知らねぇぞ!」
かっちゃんが部屋の天井まで跳ぶと、轟君がそこに向けていつもより弱めの炎を放った。
かっちゃんはそれにより体温の上昇を強制的に促して、かいた汗を使って爆破を起こし、毒蛇の真上に移動する。
「死ねやァァァァァァ!」
「ンガァ?!」
そして真上に小さな爆破を起こし天井から一気に急降下し、毒蛇の頭にかかと落としを決めた。
「お前、なんで動けて、がっ?!」
バキッ!
「黙ってろ。テメェはここで終わりだ」
毒蛇がかっちゃんを睨みつけると、かっちゃんは右手で拳を作り殴り気を失わせた。
何か話してたようにも見えたけど、何を話してたんだろ?
まぁ、とにかくこれで第一関門突破だ。
「ふぅ………」
「ふぅ、じゃねぇ。
オメェさっきの蹴りまぐれだろ」
「うっ……」
やっぱりリボーンにはバレてた………。
「うっ、じゃねぇ!このクソデク!
バレてねぇとでも思ってたのか、アァ?!」
かっちゃんにもバテてる……。
「確かにまぐれではあったが、まぁ結果オーライだろ?」
地味に活川さんもバレてるみたいだ…。
流れ的に轟君にもバレてるかな?
「あれまぐれだったのか?
緑谷、凄ぇな」
バレて無い上で褒められるのは、なんか逆に申し訳ないな…。
「そんじゃあ、次に進むぞ。
少なくとも敵は後2人はいやがんだ」
リボーンの言葉に僕は頷き、僕は轟君とかっちゃんを見る。
「俺は大丈夫だぞ」
「さっさと行くぞ」
うん。大丈夫みたいだ。
けど、かっちゃんが少し苦しそうに見えるのは気のせいかな?
轟君達は特に反応してないし、やっぱり僕の気にしすぎみたいだな。
とにかく早く、炎さんの死のタイムリミットが迫ってるんだ。
(あのクソ蛇が……っ!)
次回予告!
リボーン「ったく。なんだあの情けねぇ蹴りは」
出久「は、はい……」
リボーン「まぁ、その後の轟と爆豪への指示は及第点だ。
だが、次もさっきみたいに上手く行くと思うなよ。
持てる全てを相手にぶつけるんだえ
出久「うん、分かってる。
どんな敵が相手でも全力で戦う!
次回『
更に向こうへ!Plus ultra!!」
リボーン「死ぬ気で見ろよ」