ONE FOR ALL9代目はボンゴレX世   作:鉄血のブリュンヒルデ

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この二次創作を読んでくださっている皆様。

今回投稿が遅れてしまい誠に申し訳ありませんでした。

といってもこれが初めての事では無いので今更何を言っているんだとなるかもしれませんが、今回は今までの中でも特にひどい遅れでしたので、こうやって謝罪を狭ませていただきました。

今後はなるべく早いペースで投稿できる様に心がけていきますので、今後も継続してこの二次創作を見守って頂けると嬉しいです。

それと今回から雄英入学までの間でアンケートを取りたいと思いますので、そちらにもご協力頂ければ今後の作品作りの参考となりますので、どうかよろしくお願いいたします。




標的(ターゲット)No.19 最後の死ぬ気弾

 

 

「いっぺん死ね」

 

 

銃口から放たれた弾丸が、僕の脳天を撃ち抜く。

 

本来命が終わりを告げるその瞬間、僕の中に強い後悔が宿る。

 

 

 

あぁ。もっと死ぬ気で戦えば、あの(ヴィラン)を倒せたのに。

 

まだやらなきゃいけない事があるのに。

 

助けたい人がいたのに。

 

 

 

僕はここで、死ぬのか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

復活ッ!(リ・ボーーーーーーーンッ!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いや、違う!

 

こんな所で死ねない!

 

こんな所で終われない!

 

 

「It’s死ぬ気タイム」

 

 

まだやらなきゃいけない事がある!

 

助けたい人がいる!

 

 

だから、俺は!

 

 

 

「死ぬ気で!お前を倒す!」

 

 

 

…………………………

 

 

 

俺が死ぬ気弾を撃ち込むと、デクの額から炎が吹き出す。

 

普段なら序盤から吹かしすぎと言いてぇ所だが、今は抑える。

 

恐らくデクの狙いはその行動自体にある筈だ。

 

まぁデクが俺の教えを覚えていればの話だが、アイツならそこら辺の心配はねぇ。

 

死ぬ気の炎は生命エネルギーであると共に、精神エネルギーでもある。

 

強い感情があれば、それだけ強い炎が灯る。

 

その強さに上限はねぇ。

 

だが上限が無くとも限界はある。

 

デクの力が尽きちまえばそこまでだ。

 

 

 

「死ぬ気で!お前を倒す!」

 

 

 

ま、俺は見守る事だけだ。

 

9代目との盟約抜きにしても。

 

この程度の試練も乗り越えられねぇなら、オメェにヒーローとしての未来も、ボスとしての未来もねぇからな。

 

 

 

…………………………

 

 

 

炎を灯した姿、とうとう出やがったか。

 

トリガーはあのガキが撃った弾丸みてぇだが、さっきの医者と同質の力って考えるべきか。

 

つまりあれは、外部から何かしらを取り入れる事によって発動する"個性じゃねぇ何かしら"の力。

 

だとしたらガキの頃のあれは何だ。

 

あの頃からあのガキがいたとは思えねぇ。

 

なら一体何なんだ。

 

もしあの弾丸やら薬やらをトリガーにして体内の何かしらを炎に変換するなら、デクのガキの頃に使った力の説明がつかねぇし、何より今までアイツの使ってた超パワーの個性は何だ。

 

素の身体能力であんなパワー出せる訳ねぇ。

 

なら、デクの個性は身体強化で、ガキの言ってた死ぬ気とか言うのがデクと医者の炎に関するワードって事か。

 

まぁどっちにしたって関係ねぇ。

 

デクがどんな力を使おうが、どんな秘密を抱えてようが、俺がその全てを上回って、トップに立つんだからな。

 

だからデク。

 

んなザコ(ヴィラン)とっととぶっ飛ばせ。

 

そんで俺達の日常にさっさと帰るぞ。

 

 

 

…………………………

 

 

 

なぁ緑谷。

 

俺はお前のお陰で()も俺の一部だって気付けた。

 

親から受け継いだとしても、俺の中の力は紛れもなく俺の物なんだって分かったんだ。

 

それなのにそのお前の切り札が炎だなんて、とんだ皮肉だよな。

 

けど、不思議と怒りとかは無いんだ。

 

炎の個性を持っているからか分かる。

 

お前のその力は俺の個性や、(ほむら)の個性とは本質的に違うんだって。

 

俺達はただ体から炎を発しているだけ。

 

けどお前のその炎は、まるでお前の心みたいだ。

 

荒々しく燃えていても、見ている奴を安心させてくれる。

 

緑谷。お前やっぱり、根っからのヒーローだよ。

 

だからこそ、負けられねぇ。

 

 

 

…………………………

 

 

 

緑谷君の炎、以前リボーンに見せられた映像の時よりも強くなっている。

 

いや、意図して強くしているんだろう。

 

さっきの私の戦いを見て、彼は気付いた様だな。

 

奴も一流のヒットマンだ。

 

目は見えずとも、感覚で部屋の大まかな広さは把握している筈だ。

 

だが流石に私達の詳細な体つきまで分かるわけでは無い。

 

つまり奴の感知を少しでも誤魔化せれば、攻撃を回避出来る可能性が一気に上がる。

 

だからこそ、彼は最後の死ぬ気弾という切り札をここで使う決断をしたんだ。

 

今まで緑谷君が死ぬ気モードを使う機会は殆ど無かった。

 

今の彼にとって優先すべきはリボーンがいないと使えない死ぬ気モードの特訓より、俊典から受け継ぎ常時使用する事が出来るONE FOR ALLだ。

 

リボーンもそれが分かっているから死ぬ気弾という選択肢を最悪の場合の切り札として認識させる様にしていた筈だ。

 

それ故に彼は死ぬ気を制御出来ない。

 

だが、逆に暴発させる事なら容易だ。

 

しかし、炎を強く灯し続けるという事は、それだけ生命力を消費する。

 

主治医の目の前で命を落とすなんて、そんな馬鹿な真似だけはしてくれるなよ。

 

 

 

…………………………

 

 

 

「そうか。

 

アルコバレーノに、モールテ・アッティーヴァ。

 

そしてその感知のブレが生まれる力。

 

お前がボンゴレの次期継承者か」

 

 

(ヴィラン)、は静かにそう呟いた。

 

目は無くとも、出久が発する強い感情にそのいる向きは補足している。

 

だが、先程まで掴めていた正確な位置が今では分からなくなっていた。

 

 

「相手がボンゴレのボス候補となれば、このまま名乗らない訳にも行かぬか」

 

 

(ヴィラン)はフッ、と笑い出久が居るであろう方を向いて名乗りを上げた。

 

 

「俺の名は仙鬼。

 

ジャックファミリーに雇われたヒットマンだ。

 

相手がボンゴレのボス候補となれば最早手加減はせぬ。

 

ここからは、お前を子供としてではなく一人の戦士として認め、戦力で叩き潰そう」

 

 

静かに名乗りをあげる仙鬼に対して、出久は強く意思の籠った眼光で仙鬼を睨む。

 

 

「お前が誰であろうと!俺は死ぬ気でお前に勝つ!」

 

 

仙鬼はニヤリと笑い、出久の前で構える。

 

 

「来い」

 

 

その言葉と共に、出久は力強く地面を蹴る。

 

そして距離を詰めた途端に拳のラッシュを放つ。

 

 

「やはり、個性を使っていた方が早い。

 

だがモールテ・アッティーヴァの時以上に気配が分散している。

 

この距離でも正確な位置が掴めんとはな」

 

 

そう言いながらも感じる拳圧や感情感知に頼らない五感により出久の攻撃を躱していく。

 

しかし出久もただ躱されているだけではなく、一突き、一突き毎に鋭さが増していた。

 

 

「成長期というのは恐ろしいな。

 

戦いの中で成長していく。

 

まるで力の上限を知らぬ様だ」

 

 

その言葉を聞いたリボーンが、口角を上げる。

 

 

「そうだ。

 

それこそがデクの、そしてこいつらの強さなんだ」

 

「なるほど。

 

アルコバレーノがそう評するという事は、それだけの才と可能性を秘めているという事か」

 

 

仙鬼はそう言いながら腰の鞘に手をかける。

 

 

それを素早く引き抜き、伸ばした刀身で出久の胴を狙う。

 

 

「ウオオォォ!」

 

 

出久はそれをのけ反ることで躱し、更に仙鬼の右手に握られた鞘を弾き飛ばす。

 

それと同時に鞘から放出されたエネルギーが霧散する。

 

 

「今だ!ハアァァ!」

 

 

出久はそう叫びながら拳を振り抜く。

 

 

「遅い!」

 

 

そう言いながら仙鬼は白刃取りの要領で出久の拳を止める。そして更にそこへ

 

 

「刀が手元になければ使えないと言った覚えは無いぞ」

 

 

出久が弾いた鞘が地面に転がっていながらも、その刀身を伸ばして出久の右足を貫く。

 

 

「グァッ?!」

 

「下手に動かない方がいいぞ。

 

足を失いたくないのならな」

 

 

それを聞きながら出久は仙鬼を鋭く睨む。

 

そして額の死ぬ気の炎をかつて無いほどに強く燃え上がらせる。

 

 

「いまさら何を「今だ!」っ?!」

 

 

出久の言葉と共に炎の中で何かが動くのを感じる。

 

だが死ぬ気の炎の影響か、感情感知も五感ですらも正確な位置が割り出せない。

 

更に両手は出久の拳を受け止めているために下手に離せばその拳を食らう事となり、例え一瞬の間に退いたとしても、死ぬ気になった出久が足を気にせずに追ってくる可能性がある。

 

 

爆破散弾(ブラストショットガン)!!」

 

 

派手な爆発音と叫ぶような声に注意が向いてしまうが、それでも出久の拳を離さず、更に予想される攻撃の来る方向に出久を挟む様に動く仙鬼。

 

だがいつまで経っても攻撃が出久に被弾した様な声もなければ、辺りに着弾した様な音も無い。

 

仙鬼がその意味に気付いたのは、自身の足に痛みが走る一瞬前の事だった。

 

 

「グッ?!」

 

 

その痛みの正体を感覚で探ると、それは鋭い凶器。

 

そして痛みのせいで仙鬼の掌から一瞬力が抜ける。

 

 

「行け!緑谷君!」

 

 

その隙を衝いて、命子が鞘を壊す。

 

鞘が壊れた事により、出久の動きを止めていた刀身が消滅する。

 

 

 

ウオォォォォォ!

 

 

 

そのまま突き出していた右腕を引き、その体の回転を利用して左腕を振り抜く。

 

 

「グハッ?!」

 

 

攻撃は見事に仙鬼の鳩尾に入り、それに仙鬼は一瞬よろめく。

 

 

 

これで!

 

 

 

そして、再び右の拳を握りしめて、放つ。

 

 

 

終わりだァァァァァァ!

 

 

 

拳が仙鬼の顔面を捉え、そのままの勢いで正面の壁へと叩きつけられた。

 

 

「どうやら、やったようだな」

 

「あぁ、デクの勝ちだ」

 

 

リボーンがそう言って見据える先には、息も絶え絶えで膝をついた、死ぬ気モードの切れた出久の姿があった。

 

 

 

…………………………

 

 

 

「ハァ…ハァ……」

 

 

ギリギリだった。

 

あそこで活川さんが援護してくれていなかったら、確実に負けていた。

 

後半になるにつれて死ぬ気モードに対応されていた。

 

まだ、僕の自力じゃこんな物か。

 

拘束を終えた僕は、右足の痛みによろめく。

 

 

「緑谷、大丈夫か?!」

 

 

膝をついた僕に、轟君が駆け寄ってくる。

 

心配かけちゃったな。

 

 

「うん、ギリギリね」

 

「すまない。俺、何も出来てなかった」

 

「気にしないでよ。相性が悪かったんだよ」

 

 

僕は立ち上がろうと地面に手を衝くと、それを活川さんが制止した。

 

 

「待て。先に手当てをしよう。

 

武器の性質上毒は無いだろうが、少なくとも治療しなければ」

 

「あ、すみません……」

 

 

この戦いの中で、活川さんの個性に頼りきりだ。

 

サポート面でも、戦闘面でも。

 

それに、まだジャックが残っているというのに死ぬ気弾を使ってしまった。

 

後の戦いは本当に僕自身と、僕がどれだけONE FOR ALLを十分に使えるかだ。

 

そして、僕達はジャックの個性をまだ知らない。

 

少なくとも、死ぬ気モードじゃない活川さんを圧倒する程の力を持っている。

 

それならジャックに対して有効なのは死ぬ気モードの活川さんを含んだ全員での総力戦になるのか。

 

単純だけど、これしか思いつかない。

 

僕も反動を気にせずに戦うしかない。

 

しかしそうなると連携にも支障が出るかもしれないし……。

 

ブツブツブツブツ……。

 

 

「緑谷君、不気味だしうるさい」

 

「え?!あ、すみません……」

 

 

しまった、口に出てた…。

 

 

「まぁ、とりあえず今軽く聞こえた策には賛成だ。

 

というかそれしかない。

 

死ぬ気薬はまだあるから死ぬ気モードは使える。

 

それとほら、君の服だ」

 

「ありがとうございます」

 

 

治療が終わって僕はリボーンが用意していた替えの服に着替えて、かっちゃん達に作戦を伝えた。

 

 

「俺はいいぞ」

 

「今はそれしかねぇんだろ。

 

なら議論の余地はねぇ」

 

 

二人とも同意してくれた。

 

これなら、後は問題は実際に戦いの中でどれだけ連携できるかだ。

 

 

「次はいよいよ敵の大将だ。

 

お前ら、死ぬ気で戦えよ」

 

「うん」

 

「分かってらァ」

 

「あぁ」

 

「無論だ」

 

 

急がないと、炎さんの命のタイムリミットは刻一刻と迫っているんだ。

 

絶対に生きて帰って、そして炎さんも救うんだ。




次回予告!

出久「ようやく勝てたけど、死ぬ気モードはもう使えない」

リボーン「まぁいいじゃねぇか。ここからはお前が受け継いだ力の真価が問われるって事だ」

出久「そうだね。この力で、必ず炎さんを助けるんだ!

次回『標的(ターゲット)No.20 黒き力』

更に向こうへ!plus ultra!!」

デクのヒーロースーツについて

  • 原作のヒーロースーツ
  • 原作のヒーロースーツVer.ボンゴレ
  • ボンゴレ伝統のスーツ
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