ONE FOR ALL9代目はボンゴレX世   作:鉄血のブリュンヒルデ

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今回は短めで切ります。

そして今月の内にジャック戦に区切りを付けれる様に頑張ります!

後は気付いていなかったんですが、この二次創作を描き始めてからもう一年が経過していました。
Twitterで仲良しの作者さんと話してて何となくノリで描き始めたのですが、自分が思っていたよりも沢山の人に見て貰えて嬉しい限りです。

けど最近気付いたんですが、ここだけの話まだ『僕のヒーローアカデミア』の単行本一巻すら終わってないんですよ…(今更)


標的(ターゲット)No.22 ブラッド・オブ・ボンゴレ

「その頭のオーラ……。

 

なるほど…特殊弾が命中してたんだ」

 

 

呟くジャックを、特殊弾の力を得た出久が額の炎を静かに揺らしながら睨む。

 

 

「けど仙鬼と戦ってた時にはもっと荒々しかった気がするけど」

 

「小言弾はデクの静かなる闘志を引き出すんだ。

 

死ぬ気弾とはまるで違う、全く新しい力を秘めた弾だからな」

 

 

リボーンの言葉を聞いたジャックは面白そうに出久を見る。

 

 

「僕には戦意喪失してやる気を無くしている様にしか見えないけどね。

 

どのみち僕の黒きオーラの前じゃ君なんて敵じゃない」

 

 

そう言ってジャックは毒蛇の体を使って出久に攻撃を仕掛ける。

 

完全に背後からの奇襲。

 

小言弾を撃たれる前の出久なら驚きながら対応していたそれを

 

 

「っ?!」

 

 

今の出久はそれを振り返ることも無く右手だけで毒蛇の顔面を掴み、更に左腕で肘打ちを叩き込んだ。

 

 

「がっ?!」

 

 

毒蛇の体は勢いのままに数メートル飛ばされて地面に転がる。

 

 

「まだだよ」

 

 

次に仕掛けてきたのは操物の体を操るジャック。

 

手に持っていた氷を変形させて放つ。

 

 

(奴は幻覚…)

 

「……そこだ!」

 

 

出久は突然何も無い場所へと走り出し、そして拳を振る。

 

すると突然鈍い音が響き、そこから操物が現れた。

 

 

「なに?!」

 

 

そのまま操物の体は毒蛇と同じ様に地面に転がる。

 

 

「バカな…」

 

「アイツは黒きオーラの幻覚を見破れなかったはずだ…」

 

 

困惑するジャックに対して、リボーンはニヤリと笑う。

 

 

「これこそ小言弾の効果だぞ。

 

デクの内側に眠る"ボンゴレの血(ブラッド・オブ・ボンゴレ)"が目覚めたんだ」

 

ボンゴレの血(ブラッド・オブ・ボンゴレ)だと?」

 

「死ぬ気弾が危機によるプレッシャーで外部からリミッターを外すのに対し、小言弾は秘めたる意思に気付かせることにより内面から全身のリミッターを外す弾だ。

 

そして同時に内面にある感覚のリミッターも解除するんだぞ」

 

 

リボーンはそう言って出久を見る。

 

 

「デクの場合、それはここに来て時折見せるようになったボンゴレの血統特有の"見透かす力"

 

超直感だ。

 

まだグローブの使い方がなっちゃいねーがな」

 

 

出久はその言葉とともに、一歩前に出る。

 

 

「おっと、忘れた訳じゃ無いよね?

 

これは君の友達の体だよ。手をあげられるのかい?」

 

 

ジャックはそう言いながら焦凍の体を使って駆け出し、出久へと迫る。

 

 

「出来るかい?」

 

 

そして意趣返しとばかりに肘打ちを出久の顔面に放つ。

 

 

「がっ?!」

 

「できるのかい?」

 

「ぐはっ?!」

 

出久はそれによろめき、その隙に次は命子の体を使い出久の腹に膝蹴りを放つ。

 

 

「フフっ。やっぱり手も足も出ないね」

 

「いいサンドバッグだよ」

 

 

ジャックは笑いながら2つの体を使って出久を挟み攻撃を繰り返す。

 

 

「ちげーぞ」

 

 

しかしリボーンは冷静に断じた。

 

 

「これほどの攻撃だ。

 

ガードしても避けても命子達の体に負担がかかっちまう。

 

だからデクは今、自分の体で攻撃をいなして2人の体を守ってるんだ」

 

 

リボーンがそう言うのと同時に、デクは轟の体で放たれた拳を衝撃を和らげる様に受け流して背後に回る。

 

 

「っ?!」

 

 

そしてそのまま体を回転させ勢いのままに焦凍の首に手刀を当てる。

 

 

「くっ、体が…?!」

 

「打撃で神経をマヒさせる戦い方を直感したな」

 

「直感しただって?ふざけてるのか!」

 

 

次は命子の体で身体活性(アッティヴィタ・フィージカ)を使い高速で迫り拳を振る。

 

出久はそれを先程と同じく受け流し手刀で神経をマヒさせる。

 

 

「くそ……」

 

 

命子の体は力無く項垂れ、そして同時に倒れ出す焦凍と共に両腕でなるべく衝撃を与えぬように抱える。

 

 

「待たせて、ごめん………」

 

 

出久は心の底から悔しさを滲ませた様な表情で呟く。

 

 

「リボーン、処置を頼む」

 

「急にいばんな」

 

 

2人をそっと床に寝かせ、そして出久は立ち上がりながら強い気配のする方を睨む。

 

 

「出て来いジャック。生きてるんだろ?」

 

「フフっ」

 

 

そして気配は更に濃くなり、暗闇から黒きオーラを身にまとったジャックが姿を現す。

 

 

「フッ、格闘センスが格段に上がってるのは認めるよ。

 

けどその程度で図に乗っちゃ困るよ」

 

 

笑うジャックを出久は静かに睨みつける。

 

 

「僕が今まで、完全な黒きオーラの力を使っていない事に気付いてるかな?!」

 

「今まで憑依やこの屋敷の補強に使っていたオーラだな」

 

「その通り。

 

それらが全て僕の元に集まった時、君に勝ち目はない」

 

 

そう言いながらジャックは笑う。

 

そして体の周りを今までよりも更に深い黒が覆う。

 

 

「どす黒いオーラだな」

 

「見えるかい?

 

僕や君みたいにオーラを使い戦う戦士にとって、吹き出すオーラの大きさが強さに直結する!」

 

 

ジャックはそして言いながら一瞬で出久との距離を消し去る。

 

 

「っ?!」

 

 

そしていつの間にか手にしていた棍棒を振り、出久はそれを両手で受け止める。

 

しかしジャックが更に力を込めると出久は押され、そしてがら空きになった腹を右の拳で殴り出久の体を宙に浮かせる。

 

 

「がはっ?!」

 

「君と僕じゃ、力の差がありすぎる」

 

 

そして棍棒を高速で回転させて、その勢いのままに出久を殴り飛ばす。

 

壁はいとも簡単に壊れ、出久は壊れる際に生じた煙で覆われる。

 

 

「ハハハハッ!

 

脆いね。ウォーミングアップのつもりだったのに」

 

「で、なくっちゃな………」

 

「っ?!」

 

 

勝利を確信していたジャックの耳に、出久の声が届く。

 

そして出久が飛ばされた方を見ると、額の死ぬ気の炎が先程より強く燃え盛っていた。

 

 

「なに?!オーラがはじけた…?!」

 

「わかってきたみてーだな。グローブの意味が」

 

 

煙が晴れると、そこには両拳を額に押し当てるデクの姿があった。

 

 

「お前の力がこんなものなら、拍子抜けだぜ」

 

 

そして手を離すと、炎はグローブに燃え移っていた。

 

 

「フフっ、全く君は楽しませてくれるよ」




次回予告

リボーン「いよいよ戦いも大詰めだ。

フルパワーを出したジャックとグローブの力に気付いたデク。

さぁ、今こそそのグローブの力を見せてやれ

次回『標的(ターゲット)No.23 (イクス)グローブとジャックリング』

更に向こうへ、Plus ultra。

死ぬ気で見ろよ」

デクのヒーロースーツについて

  • 原作のヒーロースーツ
  • 原作のヒーロースーツVer.ボンゴレ
  • ボンゴレ伝統のスーツ
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