ONE FOR ALL9代目はボンゴレX世 作:鉄血のブリュンヒルデ
下記のリンクからpixivに飛ぶ形となりますので是非ご覧下さい!
頂いたイラストの中の8枚目と10枚目が一番イメージしていたものに近いので是非そちらをご覧頂いてイメージして頂けたらと思います。
https://syosetu.org/?mode=url_jump&url=https%3A%2F%2Fwww.pixiv.net%2Fartworks%2F119035926
…………………………
今回からサブタイトルの形式を「
というのもサブタイトルにヒロアカ感を少しでも出したくてというただの作者の意味の無い拘りです。
そして更に関係ない話ですが、次回から次回予告前にミニコーナーみたいなのやってみようかなって思っているんですが、プレゼントマイクがDJやって質問に答えるか、単に自分として答えるか迷ってます。
プレゼントマイク風にするならラジオ形式でやる事になるとは思うんですが、如何せんやった事がないもので、上手く出来るか分かりません…。
という訳で突然ですがアンケートを取ります!ラジオ形式で行うのか、作者が普通に答えるだけか、そもそもいらないのか、一応今話だけで行う予定です。度々お付き合い頂き本当に申し訳ありません…!
それでは長々と失礼しました!
本編をどうぞ!
…………………………
24.8.22:読者様の指摘により飯田が試験参加中にも関わらずモニタールームにもいるバグが見つかりましたので、モニタールームでの会話を一部習性致しました。
訓練が開始され、出久と麗日は建物の中を進む。
そしてそれをモニタールームからオールマイトと他の生徒達は見ていた。
「確か爆豪の個性って爆破だったよな?
個性の都合上、今回の訓練じゃ不利なんじゃねぇか?」
そう言ったのは切島鋭児郎。
それに隣に立つ上鳴電気が答える。
「それで言うなら緑谷の個性もとんでもねぇパワーだし、全力は出せないんじゃね?
そう考えたら条件は同じっぽいけど。
そういえば聞いたんだけど、爆豪と緑谷って中学一緒なんだっけ?」
上鳴はそう言いながら出久と仲良さそうに話していた轟に声をかけた。
「あぁ、そうだ」
上鳴の問いに轟は画面から目を離さずに答える。
それはまるで今から起きる戦いを一秒でも見逃すまいとしている様だった。
「確かに2人の個性を全力で使えばあのビルは木っ端微塵だろうな。
でも、全力で使うだけが個性じゃない。
俺はそれをアイツらから学んだんだ。
その二人の個性を制限した環境下での戦いが見られるんだ。
これ以上の教材はねぇよ」
そしてその目は、憧れのヒーローを見る少年の様でもあった。
「確かに、アイツらって入試で同点の首席だったんだろ?
そしてそれを推すのが同じく推薦主席の轟ってんなら、注目しない訳にもいかねぇな!!」
切島はそう言って個性で硬化した両手の拳を突き合せた。
「ウン!みんな気合ばっちりだね!
それじゃあ少年少女の雄姿をその目にしっかりと焼き付けて糧にする様に!」
「「「「「はい!!」」」」」
そして同じ頃、出久と麗日は二階へと上がり三階へと続く階段へと向かう廊下を歩いていた。
「この先の階段を昇れば三階、そこを超えたらもう半分やね。
爆豪君たち、いつ仕掛けてくるかな」
麗日はそう言いながら周りを見る。
その顔は初のヒーロー基礎学の授業ということもあり緊張している様だったが、それと同時にあくまでも授業であるという油断も孕んでいた。
その麗日を前を歩く出久が右手で制止した。
「……かっちゃんだ」
そこで麗日は初めて階段から足音が近づいていると気が付いた。
「足音で見分けんじゃねぇよ、気色ワりぃな」
そう言いながら階段から勝己は姿を現す。
「正面から来るなんて、随分余裕だね」
「ハッ、奇襲こそテメェが最も警戒してる事だろうが。
テメェがカウンター用意してんの分かってんのに態々飛び込む訳ねぇだろ」
出久と勝己は軽口を叩きながらも、お互いの間合いを探っていた。
今まで幾度となくやり合った相手ではあるが、そこに新たにコスチュームという未知数の要素が加わった事で今や相手の手の内は己の知るものから変わっているとお互いに理解しているが故に。
(正直この狭い通路なら奇襲を受けても即時対応できる自信はあった。
最上階に核を設置しているという設定上、あまり派手な攻撃は出来ないから建物を貫通しての攻撃は選ばないだろうし。
けど、正面から来ることを想定していなかった訳ではないし、かっちゃんが飯田君を残して来た事は寧ろ想定内。
ここは上手く麗日さんを通して、それからどうにかかっちゃんを抑えて僕も最上階へ昇る。
今考えられるのはそれくらいだ)
出久は考えを纏め、構えを取る。
それと同じく勝己も脳内でシミュレーションを行っていた。
(向こうはデクと丸顔の2人。
手数は増えるが、それと同時にデクにとっては足枷にもなる。
今デクにとって重要なのは、如何に丸顔を俺の後ろに通すか。
丸顔単騎なら余裕で抑えられるが、デクがいるとなると話は別だ。
デクの指示で丸顔が俺に対して何かしらの策を講じる可能性もある。
ならやっぱり最初の計画通り丸顔を通して俺がデクを抑える。
あのメガネが俺の思った通りの奴なら、丸顔相手に遅れは取らねぇはずだ。
お互いに全力を出せねぇ戦場だ。
テメェの戦い方、見せてみろや)
勝己も出久と同時に構えを取る。
そして出久は地面を蹴り、勝己は爆破による加速で迫る。
「麗日!走って!」
「メガネ!手筈通りだ!」
出久はフルカウルを5%で身に纏って右の拳を振るい、勝己はそれを躱しつつ右手を出久に向ける。
出久は咄嗟にそれを防ごうと左腕を顔の横へと持っていくが、その腕を瞬時に右半身側に向けた。
そこにドンピシャで勝己の左手から放たれた爆破が襲いかかる。
どうにかそれを防いだ出久はその勢いを利用して体を捻り回し蹴りを放つ。
勝己はそれをバックステップで躱しつつ空中で身動きが取れない出久に向けて方向を絞った爆破を放つ。
出久はそれを腕をクロスして受けて、後ろへ飛ばされながらも体を後転させ姿勢を立て直して着地。
この攻防の間に、無我夢中で走った麗日はどうにか階段へと辿り着いた。
「そのまま行って!僕も後から追いかける!」
「分かった!」
出久の声で麗日はそのまま階段を駆け上がっていく。
勝己はそれを邪魔する事もなくただ出久を睨んでいた。
「麗日さんを止めなくていいの?」
「どうせそうやって意識が逸れた所を狙う気だろうが」
「そうとも限らないんじゃない?」
「そもそもあの丸顔をここで止めるメリットも大してねぇ。
ならテメェ一人抑えればあとはあのメガネが丸顔抑えて終わりだ」
勝己の冷静な分析に、出久は冷や汗を浮かべた。
(分かってはいたけど、やっぱりそこまで読んでるよね。
でも読まれてる事も想定内。
その上で、確実にかっちゃんを仕留める!)
出久は地を蹴り勝己へと迫る。
勝己はそれを再びバックステップで、今度は爆破を用いた牽制を行いつつ躱した。
そして手のひらをやや下に向け裏に返し、出久の真上へと一瞬で移動する。
出久は毒蛇との戦いのことを思い出して咄嗟に両腕を真上に向けてクロスさせて防御の姿勢を取る。
その時、カチッという音が鳴るのと同時に勝己は出久の背後へと爆破で急降下し、出久はそちらに気を取られた。
攻撃のモーションに入る勝己へと振り返りその勢いを利用して拳を構えた出久へと、突如頭上からの爆発が襲う。
「ぐぁ?!」
(今のは、まさか手榴弾か?!)
爆破による物理的な衝撃と意表を突かれた精神的な衝撃。
そんな明らかな隙を勝己が見逃すはずもなく、着地と同時に出久の腹部へと爆破を放つ。
その目に慢心は微塵もなく、全ての攻撃を有機的に機能させ確実に出久を追い込んでいく。
「ぐっっ!!!」
腹部への攻撃を受けながら出久は後ろへと転げることでどうにか体勢を立て直す。
既知の情報からの予測、目の前の状況への対応、そしてそれらを踏まえた上での行動。
確かにテメェのそれは俺を上回ってるかもしれねぇ。
だが、テメェのそれを誰より見てきたのは誰だと思ってやがる」
出久が顔を上げると、そこにはこちらを射抜かんとする程の鋭い目付きの勝己が立っていた。
「初めてお前が学校で炎を出した時。
お前が俺を救けた日。
俺とデク、轟の三人で鍛えた日々。
そんで"アイツら"と戦ったあの日。
その全てで、俺はまだ弱ぇって思い知らされた」
勝己はそう言いながらゆっくりと歩く。
出久は立ち上がり構え直すが、勝己の放つプレッシャーに僅かに押されていた。
「だからテメェと轟、ガキ、女医。
そしてジャックの事件とあの島での戦い。
この一年で出会った強ぇ奴の全てを俺は学んだ。
全てはNo.1になる為だ。
プライドを捨てた訳じゃねぇ。
だが、それに縋っているだけじゃ今より先には進めねぇんだよ」
そう言って勝己は両手から火花を散らす。
こちらはいつでも始められると、そう宣言するかの様に
「俺は常に前に進む。
今は俺の踏み台になれ、デク」
その言葉を聞いて出久は、勝己の放つプレッシャーに表情を強張らせた。
だがその後すぐに緊張を和らげるかの様に体から力を抜いた。
「デク、か…」
小さく呟き、そして出久は今までの人生を思い返していた。
「デク。
僕達が子供の時に、君が僕に付けた名前だ。
力もない癖に夢ばかり見ている木偶の坊。
確かに、あの頃の僕にはピッタリだったかもしれない。
ヒーローになりたいと願う一方で、自分には無理だと諦めて、何か努力をすることもなく過ごしていた。
そりゃ君も気に食わないよね」
出久はゆっくりと深呼吸をし、強く勝己を見据える。
「僕はこの3年間で、色々な人と出会った。
リボーンや轟君、活川さん、シャマルさん、コロネロ。
そしてオールマイト。
ジャック達の様な敵とも。
もしリボーンがあの日に来ていなかったら、きっと起きなかった出会いばかりだ。
君とだって、今の様な関係じゃなかったかもしれない。
そしてその出会いの先でやっと届いた憧れの場所で出会った人がいる。
その人が、僕の名前に新しい"意味"をくれたんだ」
出久は拳を強く握り、そして再び構えをとった。
その構図は図らずも、2人が子供の頃に喧嘩をした時と同じ光景だった。
「いつまでも君の後ろは追いかけない。
かっちゃん、僕は
"頑張れ!!"って感じのデクだ」
出久のその宣言で、出久の心を縛っていたプレッシャーは消え去る。
そして互いの視線がぶつかり、次の瞬間には2人は既に組み合っていた。
「ハァ!」
「死ネェ!」
お互いに個性を用い、高速の攻防を繰り広げる。
それはモニタールームで見ている者の中でまともに視認できているのが僅かなレベルに達していた。
「あ、あいつらやべぇだろ!
もう目で追えねぇぞ?!」
あまりのスピードに峰田は恐怖すら感じながらそう叫ぶ。
「おい轟!
お前あれ見えるか?!」
「なんとかな。
でも多分、俺が見えてるより多くの攻防があってるはずだ。
俺もまだ近接格闘は甘い所だらけだからな」
焦凍は自分があの二人に未だ届いていない事を悔しそうに、そしてそんな二人と共に歩めることを嬉しそうに笑った。
「うん!!轟少年の言う通りだ!
今の二人の攻防は秒間でも3回は行われている。
でもそれは実際に攻防に発展している物だけだ。
表面的な攻防だけではなく、視線や見せる動きでの誘導。
そしてそれを行う前の思考。
彼らの攻防は様々な段階で行われているんだ。
こんな戦いは滅多に見られないから、しっかり目に焼きつけるように!」
「「「はい!!」」」
生徒の元気の良い返事に満足そうに微笑み、オールマイトは映像へと視線を戻した。
(さぁ、今の君達の力を見せてくれ!!
緑谷少年!爆豪少年!)
オールマイトの心の中の激励に呼応するように、出久と勝己の戦いは激化していく。
勝己が拳を躱し、出久は爆破を起こす手を受け流しす。
そして、そのまま体を捻り回し蹴りを胴へと叩き込む。
勝己は壁に叩きつけられる寸前で爆破によるホバリングで勢いを殺し、そのまま爆速ターボで再び近接戦へと持ち込もうとする。
だがその瞬間に眼前に何かが迫っているのを視認し、それをギリギリのところで回避する。
勝己はその影を目で追いその正体を見破る。
出久の手から放たれたそれは、ごく一般的なコルクだ。
だがそれもONE FOR ALLを使って放つことによって弾丸と化す。
勝己は次弾へと備えるべく正面へと視線を戻す。
だがそこにすでに出久は姿を消していた。
(クソが!!)
勝己は心の中で己の失態に悪態をつきつつ迎撃のモーションに移るが、時既に遅し。
僅かに視線を下げた先に拳を構えた出久の姿があった。
(ONE FOR ALL FULL COWL!8%!!)
踏み出した左足に重心を乗せ、そして腰を捻り拳を振るう。
「DETROIT SMAAASH!」
腰の入った拳が勝己の腹部にめり込み、そのまま振り抜き勝己の体はくの字に曲がり弾き飛ばされる。
あまりの威力に今回ばかりは受け身も取れずに壁に叩きつけられる。
「カハッ?!」
出久のスマッシュ、そして背中から受けた衝撃により肺の空気を押し出され、勝己の体は空気を欲し、その結果勝己自身を苦しめる。
だが、その顔は苦悶に歪みながらも笑っていた。
勝己は出久に向かって爆破を放つ。
それは個性把握テストの時と同じ直線的に放つ爆破。
出久はそれを間一髪で躱したが、その視線の先にあるものに咄嗟にバックステップを踏む。
(くっ?!また手榴弾か!!)
爆破が手榴弾へと命中し、連鎖し更に強い爆破を引き起こす。
出久はバク転でそれを回避し、視線を勝己へと戻す。
どうにか体勢を立て直した勝己もまた、出久を見ていた。
そしてその光景を見ていたオールマイトは冷や汗を流していた。
(オイオイ二人とも…!
ヒートアップしすぎてやりすぎるなよ?!)
オールマイトの心配を他所に、二人の戦いはより激しさを増す。
(まさか、この短時間で成長している?!
オイオイ!これはもう、有精卵なんてものじゃないぞ!!)
冷や汗を流しつつも、その顔には笑みが浮かんでいた。
そんなオールマイトの肩に、小さな影が飛び乗った。
「あたりめぇだろ。
アイツらは俺の生徒だぞ」
「リ、リボーン師匠?!」
突然現れたリボーンに、オールマイトは驚愕の表情を浮かべる。
だが周囲の生徒にとっては謎の赤ん坊が突如オールマイトに親し気に話しかけ、そればかりか師匠と呼ばれているという、更に驚愕の状況だった。
「なんだリボーン、来てたのか」
「ちゃおっス、轟」
更には轟とも親し気に挨拶を交わし、生徒たちは更に困惑を強めた。
「オールマイト先生、そちらのお子様とは一体どの様なご関係で?」
唯一、早くに落ち着きを取り戻した八百万はオールマイトに正体不明の赤ん坊について問いただす。
「あ、すまない皆!紹介が遅れたな!彼は」
「ちゃおっス、俺はリボーン。
俺は俊…いや、オールマイトの古い知り合いでな。
今はデクの
「家庭教師、ですか」
八百万は疑いの目を向けたままリボーンを見る。
「今は俺より、アイツらの戦いを見た方がいいぞ。
その方がお前の為にもなるはずだ、八百万 百」
「どうして私の名を?」
「このクラスメイトの名前も個性も全部把握済みだ。
俺はデクの
「理由になっていませんわ…」
八百万はそれ以上の追及は諦めたのか、画面に目を移す。
他の生徒も一連の流れを聞いて、まだ気になる事はありつつも二人の戦いを見逃すまいと画面を見る。
だがしかし、ここで障子が全員が注目していた画面とは違う画面へと視線を向ける。
「おい!
麗日が飯田のいるフロアに着きそうだぞ!」
障子の声で全員がそちらの画面へと注目する。
そこには階段を駆け登る麗日の姿があった。
液晶越しに視線が集まるが、麗日はそんな事等考える余裕もなく走っていた。
(デク君も爆豪君も、私なんかじゃ足元にも及ばないくらいに凄い!
強さだけやない!
うちの何倍も考えて、何倍も早く決断して行動してた!)
出会った日を含めても麗日が出久と関わったのは3日間だけだ。
だがその3日間で、自分とは次元が違うのだと思い知らされた。
他と一線を画すその力も、様々な考察を可能とする頭脳も、瞬時に行動に移せるその決断力も、自分とはかけ離れた物だと。
だがそんな中で麗日が最も眩く見えたのは、ただ純粋に、自分ではなく他人の為に持ち得る全てを使おうとするその心だ。
故に麗日は走る。
あの眩い光に、一歩でも近付く為に。
今この瞬間も自分を信じ戦う級友の信頼に応える為に。
そんな決意を抱き、麗日は最上階へと突入しそしてそこにいる飯田をその目で捉えた。
(うちは!デク君みたいに!)
「俺はぁ…至極悪いぞぉお」
恐らく
その2人が相対したその時。
(真面目や!!)
麗日からすれば面白すぎるその状況に、さっきまでの緊張と決意が少しだけ飛んでしまったのだった。
次回予告!
出久「激化する僕とかっちゃんの戦い。
早くここを抜けないと、麗日さんのサポートに行けない。
焦りを抱えながら戦う僕は、かっちゃんの止まらない猛攻がジリジリと追い込まれる。
僕はこの状況を打破する事が出来るのか。
今僕に出来る全てを出し切るんだ!
次回『
更に向こうへ!Plus ultra!!」
サブコーナーについて
-
プレゼントマイクのラジオ
-
作者本人
-
いらない