ONE FOR ALL9代目はボンゴレX世 作:鉄血のブリュンヒルデ
「遅せぇぞデク。
そなんじゃいつまでたっても終わらねぇぞ」
リボーンはそう言いながら、僕を冷蔵庫の上から見下ろす。
「いや、けど急にこんな重い物は無理だよ。
もっと順番に……」
「そんなんで、爆豪に勝てるのか?」
「っ?!」
そうだ。僕はかっちゃんに認めて貰ったんだ。
だから、かっちゃんのその気持ちに答えられる様に、僕も頑張らないと!
「ほう。少年がこんな朝早くからゴミ拾いか。
関心だな」
「え?」
僕が気合いを入れ直していると、駐車場の方から男の人の声が聞こえた。
「やぁ、少年。驚かせてしまったかな?」
そこにはまるで、骸骨の様にやせ細った男の人がいた。
そして男の人はゆっくりとこっちに歩いて来ていた。
「あ、いえ!大丈夫です!」
あれ、いつの間にかリボーンがいない?
まぁ、リボーンは僕が人と接する時はいつも消えるし、今日もそんな感じだろう。
「しかし、なんでまた君の様な少年がゴミ拾いを?」
「えっと、その、ヒーローになる為の特訓です」
「ほう。ヒーローか」
一瞬、品定めをする様な目に見えた気がしたけど、気のせいかな?
「では少年。君の個性はあまり戦闘に向かないタイプなのかい?」
「え?」
「見た所、個性の訓練と言うより、個性を使う為の体作りに見えたものでね」
この人凄い。僕のトレーニングの目的を見抜いてる。
けど……。
「………実は、違うんです」
「おや、そうなのかい?
では私の見当違いか。いやいや、私の目も衰えたな」
そう言って笑う男の人に、僕は再び首を振って否定した。
「そりゃ想像出来ませんよ。
ヒーローになりたいなら、普通は個性を持ってる事を前提に考えるのが当然ですし……」
「まさか、君は……」
察した、よね?
「はい。僕は無個性なんです。
無個性の癖にヒーローなんて、って思いました?」
「………いや、そんな事は無いさ。
実はね、私も無個性なんだ」
「え?そうなんですか?」
初めて会った。僕以外の無個性の人………。
「けど、私も君と同じように諦められなくてね。
平和の象徴になりたくて、必死に努力したよ」
平和の象徴……………。
「まさか、あなたもオールマイトに憧れて?」
「まぁ、そうとも言えるかな。
そういうヒーローになりたいと、常に思っていたさ」
不思議だ。
この社会でオールマイトに憧れていない人の方が少ないはずのに、この人は特別に思える。
「そうだ。君はどうして、ヒーローになりたいと思ったんだい?」
僕が、ヒーローになりたい理由………。
「僕が小さい時、ある動画を見たんです。
その動画は、オールマイトが災害救助を行ってて。
それを見て僕は、笑顔で誰でも助けてしまう姿を見て僕は、ヒーローになりたいって思ったんです」
「驚いたな。
君くらいの世代だと、戦っている姿に憧れる子が多いと思っていたよ」
男の人は驚いた様にそういった。
「確かに、僕もその姿に憧れてます。
けど、やっぱりヒーローの本質は、困ってる人を助ける事だと思うんです」
「っ!」
そうだ。僕は困ってる人を助けられるヒーローになりたくて頑張ってるんだ。
「そりゃ、人に危害を加える
だから僕は"助けて勝つ"ヒーローになりたいんです」
リボーンが言う様に、僕にはマフィアの血が流れてるかもしれない。
けど、僕はやっぱりヒーローになりたいんだ。
リボーンのおかげで自信もついたし、かっちゃん達とも打ち解けた。
けれどそこは、やっぱり曲げられないんだ。
「少年。名前を教えてくれないか?」
「緑谷 出久です」
「そうか。
緑谷少年。君が目指す道は途方も無く険しいぞ。
それでも君は、迷わずに進めるかい?」
迷い、か。
僕は今まで沢山迷ってきたけど、答えは簡単だったんだ。
「はいっ!」
もう迷わないし、止まらない。
僕の力がどこまで届くかは分からないけど、この手が届く所まで僕は、手を伸ばしたいんだ。
「応援しているよ。
きっと君は、最高のヒーローになれるさ。
その心がある限り君は、例え個性が無くとも、ヒーローになれる」
ここ最近、皆がこうやって僕を認めてくれる。
それに応えられる様に、もっと頑張らないと!
僕がそう考えていると、男の人はいつの間にか駐車場の方に歩いていた。
「君がもし、これからもヒーローを目指し続けるなら、何処かで会えるかもしれないな。
その時、君がどれだけ成長しているか楽しみにしているよ」
「はいっ!また会いましょう!」
よしっ!それじゃあ特訓の続きだ!
あの人も言ってくれたし、気合を入れて頑張るぞ!
次回予告!
出久「今日会った人、いい人だったなぁ」
リボーン「おい、何特訓サボってやがんだ」
出久「あ、リボーン!今までどこに居たの?」
リボーン「そんな事より、次回は時間を飛ばして三年の春だ。
そろそろ進路を考えなきゃな」
出久「そうだね!
って!何あのドロドロした奴!」
リボーン「言い忘れてたが次回は俺はボンゴレ本部に呼び出されてるから、自分の力でどうにかしろよ」
出久「いきなり大ピンチ?!
次回!『
リボーン「更に向こうへ」
出久「Plus ultra!!」
…………………………
突然ですが、ご報告があります。
アンケートに協力して頂いた方々、誠にありがとうございました。
今回、自分の中で決められずにアンケートという形で決定しようと思っていたのですが、ある読者の方からのアドバイスを受けて、ボンゴレリングの守護者を「僕のヒーローアカデミア」のキャラに当てはめるという形を取らせて頂きます。
理由と致しましては、「家庭教師ヒットマンREBORN!」のキャラを登場させるとなると、雄英高校編に入った際にどうしてもヒーロー科のキャラを数名削る事になってしまう為です。
アンケートにご協力いただいたにも関わらずこの様な勝手な決定をしてしまい、誠に申し訳ありませんでした。