弓使いだったのに気づいたら地上の月の兎になっていました 作:お〜い粗茶
最初はシロップ、朧、てゐを出したまま砂漠を歩いていたが、砂だらけになったりしたために指輪で【休眠】させている。
かなりの距離を歩いているがダンジョンらしきものは一切ない。砂漠なのに暑くないのはありがたい。
「あ、あそこに水場が見えるよ!」
「蜃気楼じゃないといいけどね」
メイプルがオアシスを見つけて走り出してそれをサリーが追いかける。仲良しだなと思いながら二人を追いかける。
オアシスに着くと、ヤシの木の影に人の気配を感じて、サリーはダガーを、私はルナティックガンを構える。
「お前らは前回イベント三位のメイプルと四位の鈴仙か。私も運の悪い」
そこには和服をきた女性がいた。上半身は桜色の着物、下は紫の袴をはいている。そして刀を一本を装備している。
「あの人、前回イベント七位の人だよ」
「え!?そうなの?」
メイプルとサリーが話しているが女の人は申し訳なさそうに話してくる。
「話しているとこ悪いが・・・出来れば見逃してもらえないか?」
「そんなこと聞いて『はい、そうですか』って言うと思うの?」
サリーはダガーを構えつつ、警戒を解かない。
「くっ、【超加速】!」
「【超加速】!」
女の人が【超加速】で逃げるが、サリーも【超加速】で追いかける。オアシスにはメイプルと私だけが残された。
「え?早くサリーを追いかけないと!」
「私が担いで行くよ!」
メイプルを背中に背負うと【超加速】でサリー達が向かった方向へ走っていく。
すぐにサリー達に追いつくとそこは砂の山に囲まれた盆地だった。サリーと女の人がお互い構えているのでメイプルを砂の上に下ろすとメイプルが砂を踏み外してサリーと女の人の間に滑り落ちる。
その瞬間、盆地の中が流砂が現れて三人揃って飲み込まれていく。
「もう!めんどくさいわね!」
自分も飲み込まれていく三人を追って流砂の中へ入る。
流砂から落ちて、洞窟の地面にきっちり着地する。サリーやメイプルも一緒の場所に落ちていた。よくみるとサリー、メイプル、女の人を黒い鎖が繋いでいた。自分には繋がっていない。
「メイプル、サリー、大丈夫?」
「なんとかね、鈴仙も落ちちゃったの?」
「助ける為に追ってきたの。でもその鎖はなんなの?」
サリーとメイプルと女の人は手についている鎖にやっと気づいた。説明を見てみると【束縛の鎖】と出た。繋がっている三人は一人でも死亡すると、繋がっている人全員が死亡するそうだ。破壊も不可能のようだ。
「大丈夫だよ!私が守ってあげる」
「ありがとう、メイプル」
「私も協力するからね」
「なんだか、私が凄く場違いだな」
一時休戦として、お互い自己紹介をした。女の人の名前はカスミ。刀での戦闘を得意とするそうだ。
「じゃあ、自分は動きが制限されてないから先に、洞窟をひとりで下見してくるよ」
「うん、お願いね鈴仙」
サリーに見送ってもらって洞窟の奥へと向かう。