弓使いだったのに気づいたら地上の月の兎になっていました   作:お〜い粗茶

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弓使いと動かない大図書館

5日目の朝は砂漠を抜けると海岸線が広がっていた。サリーは潜水で少し海の中を見てくるそうなので、メイプルと私は砂浜で遊ぶ事にした。

 

「鈴仙って人見知りしなくなったよね」

 

「そ、そうかな?自分では自覚無いけど・・・」

 

自分の人見知りはそう簡単に治るわけないと思っているが案外間違っているのかもしれないかな?すると近くの森から初期装備の赤髪の男の子がこちらに向かってくる。私はルナティックガンを構えつつ警戒する。

 

「うわ、やめてよ。僕に戦う意思はないよ。まだレベル6だし勝ち目無いからね」

 

そういうと、男の子は砂浜にあぐらをかいて座る。

 

「とりあえず自己紹介からかな?僕はカナデ。君たちは?」

 

「私はメイプルです」

 

「鈴仙・・・」

 

「メイプルと鈴仙だね、よろしく。そうだ、フレンド登録お願い出来るかな?」

 

敵意は無いようなので警戒を解き、フレンド登録をする。少し眠い為、メイプルに許可を貰って砂浜に寝転がる。メイプルはカナデと共に砂のお城を作るそうだ。ゲームの中だから日焼けの心配もないからしばらく眠れそうだ。

 

 

〜少女熟睡中〜

 

身体が揺らされた為に目を覚ますと、そこにはサリーが戻って来ていた。

 

「おはよう、サリー」

 

起きあがると近くに大きな砂の城が出来ていて、メイプルとカナデがボードゲームをしていた。

 

「そうだ、君たちになら話しても良いかな。これを見て」

 

そういうとカナデの掌の上に宙に浮かぶ立方体がひとつ出現する。

 

「これにはスキルがあって【神界書庫(アカシックレコード)】と【動かない大図書館】だよ。詳しくはパーティーメンバーになることがあったら教えてあげる」

 

最後の【動かない大図書館】に私は敏感に反応する。東方projectに登場する魔法使い『パチュリー・ノーレッジ』の二つ名と同じなのだ。

 

「ひとつだけ、質問いい、かな?」

 

「鈴仙だっけ?いいよ、答えられる範囲なら」

 

【動かない大図書館】と付いている時点でほぼ確定な気がする。カスミに渡した楼観剣、白楼剣にも同じ効果がついていたのだから。

 

「【動かない大図書館】ってのには、【スペルカード】って項目が無かった?」

 

するとカナデは少し驚いたような顔をして答える。

 

「すごいな、確かに【スペルカード】って項目はあったけど説明も出ないからよく分からないんだよね」

 

「それはレベルを上げればわかるようになるからね」

 

スペルカードの詳しい説明はパーティー組んだ時にでも話してあげれば良いや。するとカナデがある一冊の古い本を渡してくる。

 

「フレンドになった記念にあげるよ。【古ノ心臓】ってやつでね、それを解くとあるダンジョンに行けるようだよ」

 

「カナデはもう解けたの?」

 

「うん、簡単だったよ」

 

メイプルはカナデに答えを聞こうとしてもカナデは自分で考えないとダメといって教えてくれない。それが普通だ。カナデはヒントとして、近くの遺跡の中心にある空の噴水が関係あると教えてくれたのでカナデでと別れて三人で向かう事にした。

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