弓使いだったのに気づいたら地上の月の兎になっていました 作:お〜い粗茶
イベント2日目
少し外が明るくなってからメイプルがシロップを巨大化してマイちゃんユイちゃんと私を乗せて遠くのギルドから襲いに向かう。
サリーはギルドで泥のように眠っている。
他のギルドに着くと、メイプルが新たに使用が解禁された【捕食者】でギルドに攻撃をかけていく。
その頃のカスミは・・・
メイプルとは別の方向のギルドへオーブを奪いに向かっていた。
森の中を進んでいると、目の前にプレイヤーを見つけた為、後ろから攻撃を仕掛ける。
「警戒が甘いな」
カスミに気づき、剣を振るう。
しかしカスミは迫る攻撃を受け流し、斬り返す。
三人のプレイヤーを倒して、森の中を進んでいるとある1人のプレイヤーとばったり出くわす。
「………おっと、見覚えのある人がきたなぁ」
「……帰るか」
カスミがすっと引き返そうとするものの目の前のプレイヤーは帰らせてくれそうにはなかった。
「俺達のギルドに誘うつもりだったんだけどなぁ」
「悪かったな、メイプルの方が先だった」
どこのギルドも優秀な人材は欲している。目の前のプレイヤーは仕方ないかと呟いてカスミと対峙する。
「第一回イベントで俺負けてるからさぁ〜、今回は勝たせてもらう」
そういうと片手剣と盾を構えるこのプレイヤーは【崩剣】の二つ名を持つ、シンである。
カスミも楼観剣を引き抜き構える。
「【崩剣】!」
シンの声と同時に片手剣がバラバラとなり空を飛ぶ。縦横無尽に飛び回りカスミに襲い掛かる。片手剣を十等分にしてそれを操り戦うのが【崩剣】のシンの戦い方だ。
カスミは楼観剣で飛んでくる剣を弾き返す。それらをいくつか食らってしまうがサリーとは違ってHPが削られるだけで死亡しない。
「【一ノ太刀・陽炎】!」
一瞬でシンに近づき攻撃するがシンは持っていた盾で防ぐ。
「やっぱ早えーな。盾がないと凌げないな」
「これを避けた奴もいたけどな」
崩剣が飛んできた為、カスミはシンから離れる。再び崩剣がカスミに飛んでいく。カスミは白楼剣をも引き抜き、二刀流に変更する。二本の刀で全て防ぐ。
「全て防ぐか、ならこれならどうかな」
シンがそういうと飛んでいた10個の崩剣が二等分になり、20個に増える。数が倍になった事により、対処か難しくなってしまったためにダメージが蓄積していく。
「仕方ない、まだ隠しておきたかったが」
カスミは崩剣から逃げるように離れて、楼観剣白楼剣を構える。
「スペルカード発動!【奥義『西行春風斬』】!」
カスミが振った剣から大量の弾幕が打ち出されて飛んでいる崩剣を次々と弾幕で破壊していく。破壊された崩剣はシンの持ち手の部分に戻っているがしばらく使う事が出来ない。
「まじかよ、遠距離攻撃も出来る様になったのかよ!」
シンが弾幕に気を取られている間にカスミはシンの真後ろにまわっている。
「これでトドメだ」
カスミの楼観剣白楼剣がシンの胸を貫いている。シンは驚いたようにしつつも、悔しそうにする。
「・・・くそっ、また俺の負けか」
そうシンは呟くと光となり消える。
「こないだレベルアップした時に入手したスペルカードのおかげだな」
カスミはオーブ集めに戻っていった。