弓使いだったのに気づいたら地上の月の兎になっていました 作:お〜い粗茶
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サリーは文に案内されて着いた場所はいくつもの建物が建っている。ここは宿舎だそうだ。
そのまま大きな屋敷に着くとそこで紋章を見せるとあっさり入る事ができた。
文に案内されていると、部屋への障子の前で声を上げる。
「天魔様、サリーさんをお連れしました」
「入ってこい」
文が障子を開けて部屋に入ると膝をついてひざまずく。そこには黒髪で和服のような服を着て、背中に黒い羽が見える女の人がいた。
「お前さんがサリーか。私は大天狗の『天魔』と言う。お主に直接聞きたいので呼び出させてもらった。お前さんはその天狗の団扇をどうやって手に入れた?その天狗の団扇は天狗の中でも上位の天狗のみが持っているものなのだが」
サリーは突然そのようなことを聞かれて戸惑ったが、第三層で購入したと説明する。
すると天魔は少し顔を顰めたがすぐに戻り、笑い出す。
「あっはっは!そうか、そんな理由だったのか!気にしすぎだったかな。サリー、お前さんは強いか?」
文は頭を抱えて悩んでいた。小声で「また始まった・・・」と呟いていた。
サリーは自分が強いとはわからないので、分からないと答える。それを聴くと天魔は立ち上がり、
「サリー、こっちに来るといい」
天魔は自分がいた場所の後ろの障子を開けてこっちにこいと行ってくる。それについていこうとすると、文から小声で助言をかけてくる。
「気をつけてくださいね、天魔様は強いお方が大好きなのです」
それを聞いてサリーは覚悟を決めて天魔の向かった方へ向かう。しばらく移動すると、そこは訓練所だった。
天魔は訓練所の中心で立ち尽くしている。
「お前さんは強い。私は強い奴が好きだ。お前さんとは一戦交えてみたいと思ったのだ」
サリーは言っている意味が分かり、双剣を構える。
「お前さんも乗り気なのはありがたい。いくぞ!」
天魔の頭上にHPバーが出現してから、翼を広げてサリーに向かって突っ込む。サリーに近づくと足蹴りを放つが、サリーはそれを紙一重で避けて切り裂きつつ離れる。
天魔のHPバーは一割しか削れていない。HPは低めのようだ。
「【超加速】!」
「なんと!?」
天魔は天狗の団扇で竜巻を起こしてサリーを近づけないようにする。サリーは【超加速】の途中で、装備を『天狗の団扇』に持ち替える。
「【疾風『風神少女』】!」
弾幕を放ってこちらに向かってくる竜巻を相殺しつつ、天魔まで攻撃を放つ。天魔はダメージを受けつつ、空へ飛び攻撃を避ける。
「まさか、文のスペルカードを使えるとわな!楽しくなってきたぞ!」
そのまま弾幕による攻撃が繰り返されて、天魔のHPが一割以下まで削られた。サリーは全ての攻撃を避けた為、ダメージ0だった。
「ここまでだな。降参だ、降参」
天魔の突然の降参で戦いは終了した。サリーは驚いた顔で固まっていた。
「お前さん凄いな!気に入った!お前さんの天狗の団扇の力を解放してやろう!」
天魔がサリーの『天狗の団扇』を受け取り、妖力を込めるとサリーに返す。サリーが説明を見てみると、
『天狗の団扇』
【STR+40】【AGI+50】【MP+50】
【風を操る程度の能力】【スペルカード】
天魔の力によって力が増した団扇。
ステータスアップ効果が上がっていた。更に天魔に気に入られたサリーは天狗の里の出入りの許可まで貰えた。文からはスペルカードを5枚貰う事が出来た。
サリーはその日は天狗の里で過ごした。
サリー編終了です!