弓使いだったのに気づいたら地上の月の兎になっていました 作:お〜い粗茶
カスミは人里で骨董品などを買いまくっていた。
ギルドの自分の部屋に壺や刀を飾ってご満悦である。しかし既に【楓の木】のギルド予算の五倍は消費している。
「そろそろ稼ぎに行かないとな」
カスミは楼観剣白楼剣を持ちギルドを出る。鈴仙に聞いた話だと霧の湖の方角がおすすめといわれた為、そっちに向かうことにする。
霧の湖に着いて、モンスターを倒して素材を集めていると山の方角へモンスターがたくさん逃げていくのでカスミはそれを追いかけることにする。
逃げていたモンスターを倒していると山の中腹辺りに来ていた。
「かなり登ってきてしまったな。そろそろ戻って換金するかな」
カスミがそう思っていると雲の上になにか光るものが見える。もちろんカスミは気になったので空を飛んで、雲の上に向かう。そこには六つの柱と五角形の魔法陣が浮いている。
「なんなんだこれは?」
カスミがその魔法陣に近づくと転移した。転移した先は暗い空が広がり、長い階段が続いている場所だった。桜も咲き誇りとてもいい景色だった。
カスミはその階段を登っていくと、突然斬撃が飛んでくる。その先には白髪で黒いカチューシャをつけた少女のNPCが楼観剣を構えていた。頭の上にはHPバーが見える。
「倒さないと進めないわけか。【一ノ太刀・陽炎】!」
カスミが一瞬で近づき斬りつけるが、あっさりと塞がれて切りかかってくるがカスミはなんとか避ける。
「スペルカード発動!【人符『現世斬』】!」
「【人符『現世斬』】」
カスミがスペルカードを使って弾幕を放つが、NPCも同じスペルカードを使ってきて防ぐ。
「【七ノ太刀・破砕】!」
カスミが放った剣技により、NPCのHPを削り切る。しかし、NPCは光と消えずに膝をつく。カスミは警戒していると遠くから「お腹空いた〜」と言いながら階段を降りてくるNPCがくる。ピンク髪に水色の着物を着た女性のNPCだった。よく見ると少し浮いている。
「あら、妖夢どうしたの?お腹空いたからなんか作って〜」
妖夢と呼ばれるNPCは立ち上がって呆れたような顔をする。カスミはほのぼのした雰囲気に呆気を取られる。
「あ、突然襲ってすみませんでした。私はこの先にある白玉楼で庭師をしている魂魄妖夢と言います」
「私は西行寺幽々子よ〜。貴方名前はなんというのかしら?」
「私はカスミだ」
カスミは幽々子に誘われて白玉楼にやってきた。そこは和風の庭などが広がっている屋敷だった。屋敷の向こう側には一切の花や葉が咲いていない巨木がある。
カスミと幽々子が縁側に座ると妖夢が湯呑みを二つと団子を五十本程度持ってきた。幽々子が片手に三本ずつ持って食べる。カスミは呆れつつ、団子を一本取る。
「後でここを見て回っていいか?」
「ええ、いいわよ。物を取ったら壊したりしなければいいわ」
カスミは団子をゆっくりと食べて湯呑みのお茶を飲む。その間に幽々子は残っていた団子を全て食べ切っていた。