弓使いだったのに気づいたら地上の月の兎になっていました   作:お〜い粗茶

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弓使いと彷徨わない亡霊

メイプルsied

 

目が眩んでからしばらくするが一切弾幕に襲われない。目を恐る恐る開けると紙の札がいくつも浮いており結界が張られていた。

 

「なんであんた達は私に何も言わないで向かうのよ。とにかく間に合って良かったわ」

 

私達の近くに首にマフラーを巻いて厚着した霊夢さんがいた。私達の後をついてきていたようだ。

霊夢さんの結界は弾幕を食らっても一切傷ついていない。全員で弾幕をどうするかと考えているとカスミがある作戦を採用する事になった。

 

幽々子さんからの弾幕が消えるとすぐに結界からカスミが飛び出す。白楼剣と楼観剣を抜き、幽々子さんへと向かっていく。

幽々子さんがそれを阻止する為に即死弾幕を放つが、カスミに当たっても一切効果が無かった。

カスミは即死スキルを持っている影響か、自身に対して即死効果を無効にするそうだ。幽々子さんは妖力で薙刀を作り出し、カスミの剣を受け止める。そのまま二人は打ち合う。

 

「メイプル、今の内よ」

 

カスミが幽々子さんの気を引いている間に大きな木との妖力の接続を切り、解放する作戦だった。

大きな木に近づくと、人魂が沢山現れて弾幕を放ってくる。魔理沙の弾幕であっさり倒せるが、倒しきれないぐらいの人魂が現れる。

 

「もう!めんどくさいわね!早く帰ってこたつで寛ぎたいわ」

 

霊夢さんは文句を言いつつ、しっかりと妖力を遮断する結界の準備をしている。その作業は攻撃をくらってしまうと振り出しに戻ってしまう為、私は【身捧ぐ慈愛】で霊夢さんへの攻撃を引き受ける。

 

カスミと幽々子さんの戦いは弾幕を互いに打ち消しあっているので消耗戦となりかけている。

 

そのまま五分程度人魂からの弾幕を凌いでいると、霊夢さんの準備が完了した。

 

「これで終わりにするわよ!結界発動!」

 

霊夢さんを中心に結界の範囲が広がっていき、戦っていた幽々子さんをも包み込んだ。その瞬間、幽々子さんは制御を無くした様に空から落下していく。それを受け止める為に向かうが、妖夢さんが先に着き、幽々子さんを受け止めた。

 

妖力の供給が無くなった大きな木から吸収されていた春が開放されていく。自分たちが通った枯れた木に桜が咲き誇っていく。

 

「どうやら、これで大丈夫みたいね」

 

「これで異変解決だな」

 

アリスさんと魔理沙さんがそんなことを話していると、カスミが降りてくる。カスミのHPバーは後1割まで削られていた。

 

「カスミ、よくやってくれたな。俺じゃ出来なかったからな」

 

クロムさんはカスミを褒めている。霊夢は疲れた感じを出している。妖夢さんは幽々子さんを連れて屋敷に寝かせに行ってしまった。そんな訳で全員で現世に帰ることにした。

 

 

 

メイプル達が帰った後の桜の木々の間に誰かが、呟いた。

 

「まさかあの西行妖がやられるとはな。しかしこの鏡は凄いな。これさえあれば『下克上』も容易いかもな!姫、私はやってみせますよ。次は竹林のあの兎だな」

 

頭から小さい角が生えたNPCはその場から消えてしまった。

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