デュエル・マスターズ Call of Creature -神話の喚び声-   作:モノクロらいおん

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 対戦パート。ティーチングしながらの対戦がぐだりやすいのはマジカルベルで学んだので、今回はそのへんを意識しました。


シーン3 初心者の癖にアドバイスを聞いてくれない

「さぁ! はじめましょうか! 澪君!」

「……おう」

 

 大量のカードをストレージに押し込んで、いざ対戦。

 とりあえず先に、木葉に簡単ルールを教える。木葉の頭で理解できるのか不安な澪でしたが、デュエル・マスターズが児童向けホビーであることと、木葉の頭が最低限児童並みにあることが幸いしましたね。ひとまず基本的なルールだけはなんとか覚えさせることに成功しました。

 そうしてやや拙いながらも、2人の対戦が始まります。

 

「えーっと、マナをタップして、手札からマナに置いて……いち、に、さんし……4マナ! 《春風妖精ポップル》を召喚するわ! やっと出せた!」

 

 晴れやかに笑う木葉。使いたいと言っていたカードが出せて、たいそう嬉しそうです。

 

「で、1ターン待ったから攻撃できるのよね? 《シビレアシダケ》で攻撃よ!」

「シールドだな……トリガーはない」

「これでターン終了よ! 私が一歩リードね!」

 

 謎のドヤ顔。それを冷めた目で見つつ、澪はターンが回りカードを引く。

 

「まぁ、とりあえず最初はそんなもんでいい。マナを溜めて、クリーチャーを召喚。シールドをブレイクしてとどめを刺す……基本はこれだけだ」

「わかりやすくていいと思うわ。楽しいし!」

「そのうち、リソースの管理やらトリガー考慮やら返しの展開予想やらで頭がパンクするから覚悟しておけ」

 

 と言う澪も、久々のデュエマで、そのあたりの感覚は鈍っていることを感じています。

 次にどのような手を打ってくるのか。なにが最善手なのか。いまいち把握しかねることでしょう。

 もっとも、それは相手が超初心者で頭もアレな木葉だから、というのもあるのでしょうが。

 それに初心者相手に読みもなにもありません。故に澪は、手なりに進めます。

 

「俺のターン、マナチャージ」

「あ、青色のカード」

 

 澪のマナはここまで黒一色、闇文明だけでしたが、ここではじめて水のカードが見えます。

 

「お前のデッキは単色だから色事故なんて気にすることはないが、こうやって複数の文明を組み込んでいる場合、マナに置くカードにも気を遣わないといけないんだ。支払ったマナの文明と、使いたいカードの文明が合致しないと、カードは使えないからな」

「へぇ。大変なのね、澪君は」

「お前に言ってんだよ」

 

 まったくである。他人事ではない。

 

「さて、3マナで《アクア・ソルジャー》を召喚。《飛行男》で《シビレアシダケ》を攻撃だ。お互いにパワーは1000、相打ちでどちらも破壊される」

「あぁ、やられちゃったわ」

「タップしていると、そうやって攻撃の的になる。攻撃する場合は注意しろ」

「はーい」

「それと……《飛行男》の能力発動。破壊された時、相手の手札を1枚、ランダムに捨てさせる」

「手札を? 澪君ってば酷い!」

「そういうゲームだ。とっとと捨てろ。右端」

「えーっと、これね!」

「俺から見て右端だ」

 

 馬鹿に話を合わせるのは大変だな、とぼやきつつ澪はターンエンド。

 

「よーし、私のターン! 澪君、呪文っていうのは、使ったらすぐに効果があるのよね?」

「そうだな」

「じゃあ4マナで呪文を唱えるわ! 《マドウ・スクラム》! えっと、パワー5000以下のクリーチャーをマナゾーンに……」

「俺の場には《アクア・ソルジャー》だけだな」

「じゃあそれで」

「おう。で、《ポップル》はどうする」

「この子、攻撃せずに能力が使えるのね」

「だな。タップトリガーとかタップスキルとか言うが、まあ名前なんてどうでもいい。攻撃する代わりにタップすれば、マナが増やせる」

「せっかくだし使うわ。タップしてー、マナを1つ増やす、っと」

 

 るんるんと笑顔でマナを増やす木葉。

 たかだかマナをひとつ伸ばす程度で、なにを喜ぶことがあるのかと、澪は仏頂面でそれを見ています。

 

「あははっ。楽しいわね、澪君」

「……そうか」

 

 ――人生楽しそうだな、こいつ。

 何気もなく、そんなことを思う澪でした。

 

「さて、俺のターン。ドロー……ん」

 

 引いたカードを見て、澪は一瞬、思案。

 短い思考時間で、結論を出した。

 

「……だらだらやってても仕方ないしな。魔王には程遠いが、こいつ相手ならこれで十分だろ」

 

 マナチャージ。そして、溜まった4マナを倒しました。

 たった4マナ。されども4マナ。

 切り札とは千差万別。コストの高い重量級の大型クリーチャーが切り札となるのなら。

 軽くとも変幻自在、小さくとも万夫不当。

 それもまた、真ならざるとはいえども、切り札でしょう。

 

 

 

「魔王将軍様のお出ましだ――《憤怒の猛将ダイダロス》」




 ちなみにDMCoCの世界では、カードプールはデュエプレ基準です。
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