――これは、この星の過去。神話の裏側の物語――

 

 

 

 知らない方が良かった。知るべきではなかった。無知でありたかった。
 ただの人でありたかった。大それた野望もなく、平穏に生きる、人でいたかった。
 けれども邪悪な獣は、神話の悪意は、向こうから躙り寄ってくる。人類には遠く及ばない力を以て、混沌は這い寄る。
 狂気を認めなければ死ぬ。生き延びても狂い堕ちる。酷く醜悪な運命だと呪いたくなる。これは悪い夢なのだと願いたくなる。
 しかしもう後戻りはできない。神話の深淵を、知ってしまったから。
 あぁ、まただ。また、聞こえる。
 新しい玩具を誘う、邪神の呼び声が――

 

 

 

※注意。本作品はH・P・ラヴクラフトを祖とするクトゥルフ神話、及びそれを原作とするホラーテーブルトークRPG『CALL of CTHULHU』とのクロスオーバーです。作者の作品にはクトゥルフ神話要素を盛り込んだものが多々あり、本作もそれらの作品ともリンクした世界観を共有しています。しかし、他の作品はあくまでも「モチーフ」にしたりその要素を使っているだけなのに対し、本作はクトゥルフ神話の色を色濃く残したクロスオーバー作品です。いわゆる架空デュエマや、他のデュエマ二次創作とはかなり毛色が違うだろうことをご了承ください。
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