ファイナルソード ~Four days of glory~ 序章 作:文章力ファイナルソード
原作:ファイナルソード
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神秘の薬草から森の妖精救出まで
・三人称視点文章は基本的に作者の妄想
・台詞はほぼ原作通り(誤字込み)
・作者はファイナルソード未プレイ
・推奨の背景音楽「ゼルダの子守歌」
・スペシャルサンクス
某動画サイトの実況者方
語録シリーズ編集者の方々
今回は序盤だけになりますのでご了承ください。
ローレル村に住む主人公は悩みを抱えていた。
父親と母親の三人で暮らしていた主人公はある日、母親が病床に伏してしまい
治すには薬草を村の外に取りにいかなければならないのだ。
しかし近頃モンスターの襲撃が激しさを増しており、ローレル村の近く
ローレル平野に出る事も村の守り番の許可を取らなければ儘ならないのだ。
「母さんを治す薬草を僕がかならず手に入れてきます。」
母親の身を案じる主人公がそう言っても、彼の父はそれを一蹴した。
「だめだ、おまえにはまだ危ない。私がすぐにいくから出て行
くなんて考えるなよ。」
「でも……母さんが。」
家の中で椅子に座り、遅めの朝食を摂る父親は主人公に目も向けない。
主人公はベッドで苦しそうに咳き込む母親の下へ歩み寄る。
母親が主人公へ顔を向けると、主人公は片膝を床について言った。
「母さんはすぐに良くなるなら。もう少しだけ辛抱なさい。」
「私の心配はしないで絶対に危ない事はするなよ。」
そう言って母親はまた咳き込む。
主人公は母の病気を治せる薬草について詳しく調べる為
ローレル村の長老の家を訪ね、彼に話を聞いた。
「よく来たな、何の用じゃ?」
「母さんが心配なんです」
「母さんの病気は神秘の薬草が見つかれば…」
「神秘の薬草ですか?その薬草はどこにありますか?」
母親を助けたい一心で主人公は質問を重ねる。
「でも村の外はとても危険じゃ」
「どうかお願いです。教えてください」
「ふむ…
神秘の泉で発見されたと聞いたよ
じゃが最近はそこまで行く人はおらんぞ」
「ありがとうございます。長老様、行ってきます」
「おぬし、気をつけるんじゃぞ…」
長老が制止しなかったことで決意を固めた主人公は長老の家を飛び出す。
中途半端に食べた朝食を前に席を立った父親に、主人公はもう一度話した。
「どこから帰る道か?」
「神秘の薬草を見つけなければなりません」
「神秘の薬草だって?」
「長老様が教えてくださいました。
神秘の薬草があれば母さんの病気が治るんです」
「だめだ!外は危険だ
モンスターが最近とても増えているな」
「私ももう大人です
自信があります 心配しないでください」
「ふむ……」
ローレル村に生まれてから一度だってモンスターと戦った経験もない主人公。
しかしそんな彼の言葉に何か強さを感じたのか、父親は彼に武器を買う金を渡す。
「このお金を持っていけ
多くはないが、これで武器を買え」
「ありがとう、父さん
行ってきます」
10GOLDを渡された主人公は家を出て、ローレル村の鍛冶屋に向かった。
「いかがなさいますか
気に入ったものをえらんでください」
主人公は攻撃力が10になる狩猟の剣を買って身に着けた。
「お買い上げありがとうございます 他に必要なものはありますか?
ありがとう またお越しください」
鍛冶屋を去った主人公はローレル平野に通ずるローレル村の門へ向かった。
門番をしているディーンに事情は伝わっているらしく、あっさりと通される主人公。
母親の病を治す為に、神秘の薬草を求める主人公の旅が始まった。
ローレル村からローレル平野に通ずる道は一本道である。
若緑の苔が生えた岩々の間を通ると、草木の広がるローレル平野が見えた。
主人公が一歩そこへ踏み出すと、モンスターたちは黒い霧から現れる。
黄緑色、青色のスライムと濃い灰色毛の狼たちと戦う主人公は道を進んだ。
ローレル平野を道なりに真っ直ぐ進めば、ビッグブリッジが見えて来るが
今はキングダムの騎士が通行止めしている為、進むことが出来ない。
暫く歩いて主人公は、神秘の薬草がある神秘の泉へとたどり着く。
透き通る浅い泉の奥で、轟々と二つの滝が水飛沫を上げている。
水が膝まで浸かるところに、主人公は神秘の薬草と思われるオレンジ色に光るものを見つけた。
しかし主人公がそれに触れようとした瞬間、滝の奥から不気味なうめき声が轟く。
バシャバシャと水の中を歩く足音と共に現れたのは、巨大なモンスター。
灰色のゴツゴツとした肌、大きな体を支える短く太い三本指の足
右手に棘の生えたモンスターの身の丈とそう変わらない棍棒を持ち
棍棒を右手に持って、左手首に棘のついた腕輪を嵌めている。
ゴリラのような顔をした醜い人型のモンスターの名前はトロル。
どうやらトロルを倒さなければ神秘の薬草を持ち帰る事が出来ないようだ。
主人公は狩猟の剣を構えて、トロルと戦った。
棍棒を主人公から見て左斜め上から振り下ろしてくるトロル。
ローリングでそれを避けた主人公が懐へ入ると、今度は足で踏みつけようとした。
正面からの戦いが不利と察した主人公は自分より動きの遅いトロルの背後へ回る。
何故かふんどしのようなものを巻いている無防備なトロルを、主人公は襲う。
暫くして、トロルは弱ってきたのか棍棒を雑に、素早く振り回してきた。
主人公は表情を変えず、トロルの背後を斬りつけてトドメを刺す。
半口を開けたまま、トロルは神秘の泉に倒れ伏して動かなくなった。
主人公は新しいスキルを覚え、魔法者の水薬を手に入れた。
100EPと18GOLD、神秘の薬草も手に入れた主人公は
神秘の泉、ローレル平野を駆け抜けてローレル村の家に戻っていく。
「よく来たな」
家に戻ってきた主人公は父親に成果を伝える。
「父さん、ついに薬草を手に入れました」
「やったじゃないか!さぁ、母さんに薬草を飲ませるんだ」
主人公は薬草を手に母親の横たわるベッドへ歩いていく。
苦しそうにする母親は主人公へ何か用があるのかと首を向けた。
「母さん、ついに薬草を手に入れたよ。」
「私の心配はするなと言ったのに…ケガしてない?」
「もちろん!!さあ、早く薬草を飲んでください。」
何も手を加えていないにも関わらず光り続ける神秘の薬草を母親に手渡す。
ゆったりと右手にそれを受け取った母親は、それを大切に抱きかかえて何も言わない。
「母さん、もうすぐきっと回復しますよ。」
*
ローレル村の夜、家の前で焚火を焚いた主人公と父親が対面していた。
父親の隣には、RUMと書かれたお酒の入った木の樽が置かれている。
周囲には何処からか飛んできたのか、何十匹もの蛍が光りながら飛び交う。
「父さん、母さんが薬草を飲んでからもう二日も経つけど全然
良くなりません。
神秘の薬草も役に立たないみないですね。今度は本当にキン
グダムに行ってみるしかなさそうです。」
「今は怪物達のせいでキングダムに行くには命がけだ。
私はお前まで失いたくないのだ、息子よ。」
「でも僕には母さんが一番です。」
「お前を失うわけにはいかん。私がキングダムに行って方法を
探して来よう。」
「いえ、僕が行きます。」
両者ともに意見を譲らないが、決して表情を変えない二人は険悪な空気を作らない。
すると突然、主人公の後ろで夜空が青紫に点滅して、彼は周囲に目を向ける。
彼と父親が座る焚火の周りが、火の明るさではない何かでうっすら地面が光っていた。
「あの光は?!?!
父さん、光が森の中で???」
「私を助けて…」
「ん?????」
主人公と父親以外の声が聞こえてきた。二人は周囲に目を向けるが
辺りは無数の蛍が飛び回るばかりで、ローレル村の住人は影も形も見えない。
すると突然、二人の焚火の上から青い幻想的な膜に覆われた何かが降ってきた。
それは徐々に主人公の視界を埋めるほど大きな姿で見えるが、実際には彼の手のひらに
収まるくらいの存在で、四枚の透明な翅を生やした妖精だったのだ。
「私は深い森の妖精ナターシャ…
私を助けてくれたらお母さんを助けてあげるわ。」
ナターシャを名乗る女妖精の周りを蛍が飛び交う。主人公は驚きの声を上げる。
「なんだって!!本当ですか??・・・・」
「早く助けに来て…
…………………」
そう言い終えて、ナターシャは青い光を散らしながら消えていった。
主人公は決意を新たに立ち上がり、右手を差し出しながら父親に言う。
「父さん、今すぐ行かなければなりません。」
*
次の日が昇るころ、主人公は身支度を整えて森の妖精救出へと向かった。
ローレル平野を抜けて、木々の生い茂るローレル森へと入っていく主人公。
行く手を濃い灰色毛の狼と、小柄で緑の肌に人型のモンスター ゴブリンが襲う。
時にそれらを斬って倒し、ローリングと疲れる事のない健脚でやり過ごす。
やがてローレル森の終わり、枯れた並木が主人公を新たな土地へと誘っている。
ローレル森に生える木よりも立派な木々、進む道の両側を岩山が狭めていく。
先の視界を遮る白い霧に包まれたそこの名前は目的地、妖精の森だった。
白い霧の他に、妖艶な紫色の靄が周囲の景色を包み隠している。
主人公が少し前に踏み出せば、黒い霧と共にゴブリンが現れた。
それらを倒しながら進む主人公だったが、突如現れた巨大な茨に道を塞がれてしまう。
左右の岩壁から何の前触れもなく映えてきた茨の前に、人の頭よりも大きな丸い果実―――
―――ではなく、鋭い牙を生やした植物のモンスターが地面より這い出てきた。
猫のような鳴き声の植物のモンスターは、主人公が牙の届かないところにいれば
紫色の光る魔法の弾を撃って攻撃してくる。これを受けてしまったら最後、毒をもらい
解毒の為に薄いピンク色の解毒草を使って治さなければならない。
無限に湧き出るゴブリンの攻撃を凌いで、植物のモンスターを倒した主人公。
すると道を塞ぐ茨は、そこになかったかのように崩壊して消えてしまった。
どうやら植物のモンスターが関係しているらしいが、詳しいことは何も分からない。
人よりも少し大きな茶色の蜘蛛のモンスターも襲ってくるが、主人公は先に進む。
左右に分かれる道に惑わされながらも、主人公は妖精の森の開けた場所に辿り着く。
黄色い葉をつける背の高い木々に囲まれた広場の左奥には、桜を思わせるピンクの花が
満開に咲き誇る木が隆起した岩に寄り掛かって一本立っていた。
主人公は遠目に青く光るものを見つけて近づくと、それがナターシャだと分かった。
彼女は鳥かごのようなものに囚われており、主人公を見つけるなり大声で叫んだ。
「気をつけて!!!!!!」
ピンクの花の中から、巨大な蜘蛛のようなモンスターがスルスルと降りて主人公を睨む。
六本の脚、二本の鎌のような爪、そして蜘蛛の胴体の前に、人の上半身が生えている。
生きている人間ではない。殻と同じ紫色の肌をして、頭には山羊の角を思わせる茶色く歪な触覚。
右手には深緑色の斧のようなものが握られている。
そのモンスターの名前はスパイダークイーン。主人公はそいつとの戦いに突入する。
主人公が正面から斬りかかろうとすれば下半身の二振りの爪が切り裂こうと交差して振らた。
爪が当たらない至近距離に主人公が入れば、上半身が斧を振り翳して斬りかかってくる。
主人公は更に間合いを詰めて、六本の脚の合間をローリングで抜けた先―――
―――まん丸とした下半身の尻に位置する部位を攻撃する。
そこには特徴的な丸い目のような物がいくつも光っており、主人公はそこが弱点だと考えた。
トロルと同じようにスパイダークイーンを倒した主人公。
絶命したスパイダークイーンは崩れ落ちながら、ピクピクと虫のように痙攣して息を引き取る。
主人公は300EXPと29GOLDを手に入れる。
ピンクの花の木に吊り下げられていたナターシャを閉じ込める鳥かご。
スパイダークイーンが倒れたことによって、それは黄色い炎と共に消失する。
同時にナターシャの周りに漂っていた青い光の膜も消えた。
どれくらいの間そこに閉じ込められていたのかは分からないが
自由の身となったナターシャは空高く飛び上がって翅を伸ばす。
満足した彼女は主人公の前に降りてきてお礼を言う。
「久しぶりに取んだからとても気分が良いわ。
助けてくれたお礼にプレゼントをあげる。」
両手を大きく広げたナターシャと主人公の間に、一振りの剣が上から降って来る。
特殊な鉱石か魔法でも用いているのか、その剣は黒い刀身の中で一筋の線が青白く輝いていた。
「古代から大切にされてきた妖精の剣よ。
助けてくれて本当にありがとう。」
「妖精様、母さんは…」
「家に戻ったら私がお母さんを治してあげるわ。」
「ありがとうございます。では家に戻ります。」
さっそくナターシャから貰った妖精の剣を手にする主人公。
その剣は古代のエルフ人が作った剣で、狩猟の剣より圧倒的に強かった。
道中のモンスターに構う事なく、主人公はローレル村へと戻る。
*
主人公が家の戸を開けて中に入ると、既にナターシャは到着していた。
「息子よ、妖精が来たんだよ。」
「妖精様、来てくれたんですね!!」
「もちろんよ。あなたは私の命の恩人なんだから。」
そう言ってナターシャはベッドに横たわる母親の下へ飛んでいく。
懐から杖らしきものを取り出して、左手から青緑の粉を撒きながら唱える。
「知恵の森の息吹をあなたに!!」
「……ううん…」
ナターシャの撒いた粉が消えると、母親は呻きながら上半身を起こす。
「はっ…まだ生きてるのね……」
主人公は母親の復活に喜びのあまり両手で握り拳を作った万歳をする。
父親も彼と同じように椅子に座りながら右の拳を斜め上にあげて喜ぶ。
「母さん!!!!!!」
こうして主人公の旅は神秘の薬草探しに始まり、森の妖精救出で幕を閉じたかのように思えた。
モンスターの襲撃が激しくなった謎、森の妖精ナターシャに起きた突然の出来事。
母親の病、戦いの経験がない主人公の危険で長く苦しい旅路。
ファイナルソードは…まだ始まったばかり。
ご愛読、ありがとうございました。お前すごいな
今回は力尽きて序盤しか書けませんでした。当然んじゃろ‥!
間違ってる箇所が多々あるかもしれません。よく来たな
感想などに合わせてご指摘頂けたら修正します。お前勇敢なヤツだな
わたくしと結婚してください
やる気が削がれなければ次はビッグブリッジの死闘編から
砂漠のち〇こ―――もとい強敵、ヘルウォーム戦までやりたいと思います。
母さんはすぐに良くなるから。もう少しだけ辛抱なさい