魔王やってましたけど勇者に負けて転生しました ~FFランク冒険者候補からの成り上がってやる~   作:ほりぃー

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魔銃を取りに行こう!

 一日中王都のあちこちを走り回った。

 

 お昼を駆け回って。

 

 夕暮れの太陽が沈むまでずーっと、何かいろんなことをしていた。

 

 Fランクの依頼は雑用なんだってすごい思い知らされた。皿洗いとか靴磨きとかまであるんだからもう冒険者ってなんだろうって思う。ちなみに報酬はすごく安い。

 

 あたしはミラ、ニーナ、ラナ、モニカにそれぞれ依頼をお願いしたり、自分で受けたりしていたら、あっという間に夜になったような気がする。

 

 体を動かすだけだったらいいけど、どの依頼を先にやるのか。どう受けるのかをずっと考えながらやっていたから、頭も疲れた。

 

 ギルドにみんなで戻ってきたときのあたしはもう体が重くて、すごく眠たかった。ギルドの隅にあるテーブルにみんなで座る。椅子に腰かけるとはあと息が自然と漏れた。

 

 みんなを見るとニーナは疲れた顔をしている。ラナはわかりやすくテーブルに突っ伏してる。ミラとモニカは……あんまり疲れてない、そんな気がする。

 

「とりあえず1日目終了ね。とにかくさっさとご飯を食べて寝よう。つかれた」

 

 ラナが弱々しい声で言った。一日中いろんなところを掃除したり、探し物したり、犬の散歩をしたり。……ラナだけじゃないよね。あたしのためにみんなが頑張ってくれたのは……申し訳ないなぁって、胸の奥がきゅってする。

 

 あたしは立ち上がっていう。

 

「みんな今日はほんとありがと。今日は帰ってゆっくり休んでよ」

 

 お礼くらいしか言えないことは悔しいんだ。そういうことがなんだか初めて分かった気がする。

 

「マオもゆっくり眠って明日頑張ろう」

 

 ミラがぐっと両手を握りこんで力強く言ってくれた。やっぱり元気だ。頼もしいけど、基礎体力の差を感じるね。でもありがと。

 

「マオ様。私は明日も工事現場に行きます。親方さんにお話をしたら、依頼をいくつかにわけてくれるということでした。ただの手伝いで1つではなくて、資材運びで1つの依頼、木材の運搬で1つという風に。これでけっこうお役にたてそうです」

 

 モニカも少しうれし気に言ってくれる。……しっかりしてるや。

 

「ああーーーー。早くご飯食べに帰るわよ。マオ」

 

 頭をテーブルにすりつけているラナ。

 

 そして死んだような顔をしているニーナ。

 

 2人にも感謝しているよ! ほんとだって。

 

「うん。あたしは明日の依頼の整理とか、受けられるものを確認してから帰るからラナは先に帰っててよ」

「はあ? そんなの待ってるからさっさとすましてきなさいよ」

「……いいからさ!」

「いいからって……。じゃあ、早く帰ってくるのよ」

 

 あたしは頷いて。とてとて受付の方にいく。その時振り返っていった。

 

「みんな、ごめん。明日もよろしく」

 

 

 ギルドの外に出るともう空は暗い。星が出ている。

 

 あたしの手には何枚かの依頼書がある。夜にも受けられるものがないか受付のお姉さんに聞いてきたんだ。みんなも帰っているし。

 

「よっしやるぞ!」

 

 この話はもともと自分の話だ。だから自分で頑張らないといけない。夜だからってあたしが休むのはおかしいんだ。

 

「えっとまずは繁華街で……」

「マーオ」

「うわ!」

 

 び、びっくりした。振り返ると両手を組んでニコニコあたしを見ているミラがいた。あたしは不意に依頼書を隠して、冷や汗をかく。

 

「一人でまだ続ける気だったんだよね?」

 

 うわ。ばればれだ。

 

「そ、そりゃあ。あたしの問題だから」

「じゃあ、私もまだ付き合うよ」

「……いや、これはあたし問題だから」

「マオの問題だから、私の問題」

「……んー」

 

 言葉がないね。ちょっとうれしくて照れちゃうよ。

 

「その、マオ様」

 

 うわっ。さっきと同じような反応をしちゃった。よく見るとミラの後ろにモニカがいた。

 

「なんとなく怪しいと思っていました……ので。ミラ様と一緒にいました」

「……そこまで見透かされていると恥ずかしい……」

「すみません……」

 

 謝らなくていいよ!? 

 

「さすがにラナとニーナはいないよね? モニカ」

「はい……お二人はすごく疲れてらっしゃったので……」

「なんか安心したよ」

 

 2人はホント疲れてたから。さすがに悪い気がする。

 

 でも3人でやれば結構早く終わるかもしれない。

 

「じゃあ、ミラ。モニカ……もう少し付き合ってほしいんだ」

「おー」

「はい……」

 

 ミラはあたしと一緒にいるときはなんかフランクな気がする。

 

 

 夜の繁華街はにぎわっている。星の光が降りてきたように街中が明るい。

 

「おーい。エールをくれ」

「はいはい!」

 

 あたしはとある店で木の容器に並々つがれたエールを持って、お客さんのところまで運ぶ。白い泡をこぼしそうになって焦る。

 

 ウエイトレスって言うらしい。でもただ注文を聞いて、持っていくだけなんだから誰でもできそうな気がする。あたしは制服の上着を脱いで、シャツの上からエプロンをしている。

 

「こっちもエール3つ」「グリーンビーンズ追加で」「テーブルを拭いてくれー」「お姉ちゃん勘定ここにおいておくよ」「エール」「焼いたものをなんかもってきてくれ」

 

 うん、わかった。あたしは店の主人……この場合は依頼主に言われたことを全部伝えて。料理とか飲み物を持って行ったり、布巾でテーブルを拭いたりした。

 

 モニカは裏で皿を洗ってくれている。すごく不本意だけど、魔族を前に出したくないということだったからあたしがこれをしている。

 

 ミラは別の依頼をお願いしている。

 

「おーい。マオさん。こっちも」

「はいはい」

 

 あたしが声のしたほうに行く。そこでふとおかしいなって思う。今あたしの名前を呼ばれた気がする。まあ、ここ数週間いろんな人に会ったから知り合いは少ないわけじゃないけど。

 

 でもそこにいたのは微妙に苦手な奴だった。

 

 緑の髪を後ろで結んだ美少年……本当の歳はいくつだろう。よくわからないけど、彼はイオス。ギルドの支部でギルドマスターだ。彼の座るテーブル、その向かい側には緑のローブを羽織った女の子がいた。頭にはフードをつけていて顔は見えない。

 

「やあ、マオさん」

「うーん。飲み物は?」

「つれないなぁ。世間話くらいしようよ」

「あたしは忙しいんだよね。冷やかしはお断りだよ」

「……きみってさ、結構こういう店の店員に向いているんじゃないの?」

 

 そんなわけないじゃん。あたしは魔王だよ? まー、仕事だからちゃんとやるけどさ。

 

「まあ、君がそういうなら本題を短く言おう。君さ、僕が魔銃について困ったことがあればアルミタイル通りの1丁目に行くようにメモを渡していたと思うけど、行ってないだろ?」

「う。い、忙しかったんだってば。それに魔銃について困ったことがあればってことだったじゃん」

「……でもマオさん、最近大きな喧嘩をしたんじゃないかな? その時魔銃があれば楽になってたんじゃないかな」

 

 ……確かにロイとの闘いで最初から魔銃があればもう少し楽に戦えたかも。

 

「ほら」

 

 イオスはあたしに紙を渡す。それはFランクの依頼書だった。

 

「依頼内容はアルミタイル通りの1丁目のワークスという職人のもとに魔銃を引き取りにいくことだ。これだったら君も行きやすいだろう?」

「……あんたさ。もしかしてあたしの状況すごくよくわかってたりするの?」

「もちろんだよ。まあ、1件くらいこういう形でもいいだろう。ギルドマスターの職権をささやかながら使っただけだよ」

 

 イオスの手に握られたそれをあたしはつかむ。

 

「……あんがと。でもタダでもらったりしないよ。今度ちゃんと返すよ。何かで」

「あ、そうそう。お礼と言われてはなんだけどさ」

 

 あたしは「お礼と言われてはなんだけど」なんて言ったやつを初めて見たよ!!

 

「この子も同行させてほしいんだ」

 

 イオスの向かい側に座る女の子がぺこりと頭を下げた。

 

「なんで?」

「お礼だっていっただろう。ウエイトレスさん。ほら、僕の用事は終わりだ。さ、なんか飲み物を持ってきてよ」

 

 

「ということで魔銃を取りにいくことになったよ」

 

 ミラとモニカも合流してあたしはその経緯を説明した。モニカが小首をかしげて聞いてきた。

 

「あの……魔銃というのはなんでしょうか?」

「ヘンテコな武器のことだよ」

「武器……ですか」

 

 ミラはもちろん知っている。

 

 少し悔しい気もするけどイオスが言っているは正論だった。ロイとの戦闘はもともとそんな気は全然なかったけど、魔銃があればまともに戦えた部分もある。あんなことはそうそう起こらない。

 

 その時あたしの脳裏にクリスの顔が浮かんだ。

 

 うん。魔銃取りに行ったほうがいいかもしれない。力が弱すぎたら話し合いにもならないしね……。

 

「それでその子は……マオ」

 

 ミラが言ったのでハッとした、アタシの後ろにいる緑のローブを羽織った子のことはあたしも全く分からない。

 

「えっと、あ。自己紹介。自己紹介しよう。あたしマオ。こっちはミラスティアで、モニカ」

「……」

 

 女の子の口元が緩んだ。彼女はゆっくりとフードを取る。

 

 白い肌に頭のてっぺんが茶色で毛先に行くほど金色になっていく。にこりと笑った表情はどこか作り物じみていた。

 

 彼女は紅い瞳に長い耳をしている魔族だった。

 

 

  繁華街を歩きながらアルミタイルの通りについてミラに聞いた。道には大勢の人がいる。親子連れもいるし、酔っ払いもいる。ぶつからないようにしないといけない。

 

「王都は東西に広いからいろんな地区があるよ。東の方は貴族の家が多いことは話をしたと思うけど、逆に南西の一角はいろんな職人さんが多かったりするよ」

 

 ふーん。

 

 あたしはミラの話を聞きながら歩いた。歩いたらそれなりに遠そうなイメージがある。まあ、行ったことがないから行ってみないとわからないけど。

 

 後ろにはモニカが無言でついてくる。少し離れてあの緑のローブの女の子。結局まだ名前を聞いていない。あの子はまた頭にフードをかぶっている。魔族であることを隠しているのかな。

 

 モニカもずっと無言だ。もしかして知り合いだったりするんだろうか。気になる。

 

 その時あたしのおなかがくぅとなった。あたしは立ち止まって顔を伏せた。普通に恥ずかしい。

 

 だって繁華街の通りを歩いているとあちこちでいいにおいがするんだもん。仕方ないじゃん。ミラとモニカが顔を見合わせて笑っているし。モニカがくすくすと笑いを押さえられないような顔で言った。

 

「マオ。よかったら、そのあたりで軽く何か食べよう?」

「あ! あたし出すよお金。……そ、そうだ。ごめん。いまなかった……」

「大丈夫ですよ、マオ様」

「でもさ……」

 

 しばらく話し合った後ミラとモニカが奢ってくれることになった……。絶対返すからね!

 4人で出店の一つに行って、タレをたっぷりとつけた串にお肉を付けたものを買った、あ、いや買ってもらった。名前は知らない。

 

 でも、おいしい。もぐもぐすると口の中でお肉とタレが絡み合ってほんのり甘い。

 

 繁華街は賑やかで串焼きを片手に歩いているだけで楽しい気持ちになる。友達と並んで食べ歩くなんてあたしはあんまりしたことはないかも。

 

 でも篝火が煌々と光る道を話しながら歩くのは楽しくて、今日の疲れもわすれてしまいそうになる。

 

 そう、あたしとミラとモニカはなんだかそんな気持ちを共有できている気がする。でも、後ろについてくる魔族の子は結局串焼きは食べなかった。

 

 

 アルミタイルは職人の街だっていうけど、静かだった。そりゃあそうだよね夜だもん。逆に職人さんたちは繁華街に行っているんじゃないかな。

 

 レンガ造りの工房が軒を連ねている。少し道が暗いと思ったら、

 

「明るくしましょう」

 

 モニカが手を前に出してポウと魔力でできた蝶を数羽出してくれた。優しい光であたしたちを照らしてくれる。

 

 時折カーン、カーンと何かを打つ音がする。そう思ったら何か煤のにおい……っていえばいいんだろうか、独特のにおいを感じる。たぶんまだ働ている人もいるんだろうと思う。

 

 そういえばワークスさんという人はどこにいるんだろう。あたしは少ない人通りの中でやっと歩いている人に聞いてみたら、確かにアルミタイル1丁目に工房を構えているらしい。

 

 その方向に向かうとこじんまりとした「ワークス工房」というやっぱりレンガ造りの建物があった。入口には「クローズ」ってかけられている。

 

「あ、もうしまっているみたいだね」

 

 ミラはそれであきらめちゃいそうだったけど、あたしは中に人がいないかドアに耳をつけて中の様子を探ってみた。

 

「ま、マオ。だめだよ。そんな!」

 

 本気でミラが慌てている。でも中から物音がする。窓から明かりは確認できないけど。あたしは入口の傍に糸のついたベルがあるのを見つけて、引いてみる。カランカランと音が鳴った。

 

 そしてどたどたどたと音がして勢いよくドアが開いた。ぬっと顔を出したのは意外に若い男の人で浅黒い肌をして黒い髪。少し眠そうな顔をしている。あと無精ひげだね。職人らしく太い腕をしている。

 

「あ、こんばんは」

 

 あたしはなんとなく挨拶をした。じろりと男はあたしを見た。

 

「お前……マオってやつか?」

「え? ああ、そうだよ。あたしはマオ」

「そうか。俺がワークスだ。もっと早く来ると思ってたが……おせぇえええんんだよ!!!!」

 

 あたりに響く大声。あたしはびっくりする。ミラとモニカもびくっと体を震わせた。

 

「イオスがすぐ来るって言ってたが来なかったから、毎日待ってたんだぞ?」

 

 すごいめんち切ってくる。なんかヴォルグといい、豪快な人多いね……。でもあたしは両手を腰に置いてはっきり言う。

 

「遅くなったのは悪かったけど、いろいろあったんだよ。それにイオスは『困ったら行くように』としかメモでくれなかったから。すぐ行くようにとか書いてなかったんだ」

「ちっ……緑まりもの屑が。まあいい。工房に上がれ。あ。そっちの3人はそこで待ってろ」

 

 ごめんみんな、すぐ戻ってくるから。ってあたしは3人に手を合わせるジェスチャーをしてからワークスさんの後ろをついていった。

 

 工房の中はほのかに暖かい。熱がこもっているような気がする。意外に広い。奥の方には大きな窯が見える。

 

 壁には剣だと盾だとかいろんなものが飾ってある。わ、大きな斧だ。たしかハルバートとか言うのだったはずだ。

 

 ただワークスさんはものであふれかえった机の前にきて、豪快に上に載ってたものを叩き落した。荒いなぁ!

 

 その下から長方形の木箱がでてきてワークスさんがそれを開け……る前にあたしを見た。

 

「お前がなんであのイオスに気に入られたかはわからないが、こいつは俺の傑作だ。ちゃんと大切に扱えよ」

「……正直なんであたしに魔銃を渡すのか全然意味は分からないけど、でもワークスさんの大切なものならちゃんとするよ」

「はっ……まあいいだろう」

 

 木箱から出てきた堤に入った銃。その包みを解いたとき、中から黒い銃身と木材で滑らかに作られた持ち手には白い銀の線で作られた文様があった。そしてそこには大小2つの魔石が輝いている。

 

 綺麗だった。工房の光に照らされた魔銃が白く光っているように見えた。

 

「なんか、お前にやるのはわるくねぇかもなってお前のだらしねぇ顔を見たら思ってきた」

 

 はっ! あたしは頭を振る。ワークスさんは初めて笑った。綺麗なのは間違いない。ワークスさんから手渡されたそれはずしりと手のひらに重さを感じるけど、前のものより軽い気がする。

 

「この銀の細工は魔力の通り道だね。魔石が2つになっているのは……使い道が違うのかな」

「よくわかったな。まあ、お前からは全然魔力は感じねぇが。イオスはお前に預ければいいと言っていたからな。ちゃんと肩に掛けられるようにベルトもつけてやったんだからな」

 

 あたしは肩に魔銃をかけて、その場でくるくる回る。うん、動きやすい。

 

「その銃の名前はなクールブロンだ」

「名前なんてあるの?」

「いいだろ、お前の友達の聖剣もライトニングスという名前があるんだからよ、作品には題名があるんだ」

「ふーん。意味は?」

「白い心だ。……マオ、お前に渡したそいつは俺の作った傑作だという自負がある。だがなぁ、武器は武器だ。使い手によってどんな色にも染まってくれる。だが、銃自体にはなんの気持ちもない。重要なのは使い手だ」

「わかったよ。ありがと……いやうーん。ありがとうございます」

 

 あたしはなんとなくワークスさんが伝わった気がした。

 

 

 工房を出るとミラとモニカが出迎えてくれた。

 

「それ、新しい魔銃なんだね。マオ」

「ミラ。そうだよ、前のは船で失くしちゃったから。久しぶりな気がする」

 

 モニカはクールブロンを見て言う。

 

「綺麗ですね。これが魔銃という武器ですか?」

「そうそう。まあ、これでいきなり絡まれてもそれなりに戦えるよ」

 

 ロイの名前は出さない。そういえばミラにクリスのことを相談したいなぁ。

 

「まあ、これで依頼は完了だよ。さ、帰ろう」

「あのー?」

 

 わっ。なんだかほとんど初めて話しかけられた気がする。魔族の女の子は手を挙げて聞いてきた。

 

「その武器があればいきなり襲われても平気なんですか?」

「…………まあ、それなりには戦えると思うけど」

「じゃあ、こういうのはどうですか?」

 

 魔族の少女がローブを跳ね上げる。その下から出てきたのは長く黒い銃身。その魔力の波に光る魔石。

 

 ――魔銃!?

 

 少女はすばやく肩に銃を構えて。あたしに狙いをつけた。刹那の時間がゆっくりと流れる。

 

 にやりと笑う顔が見える。

 

 彼女は引き金を引いた。

 

 乾いた音が鳴り響く。

 

 

 

 

 

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