ありふれた転生者はトータスへ行かない
オッス。俺の名は片倉誠司。神様の手によってありふれた職業で世界最強の世界に転生した転生者だ。
俺は母親が作ってくれた食事を食べながらニュースを見る。
『先日の午後未明、少年院の受刑者たち数十人と看守数名が突如行方不明になりました。
こちらの映像をご覧ください』
テレビからは一人の受刑者の足元に召喚陣が現れ、直ぐに拡大し画面がホワイトアウトする。
光が収まるとそこには誰もいなかった。
やっぱり天之河が召喚の起点だったか……
離しておいて正解だったな……
そう思いながら、俺は手に入れたチート能力を起動する。
世界結界
エヒトルジュエの干渉を避け、この世界を守る結界。
これが俺が望んだチート能力だ。
効果の期限は俺が死ぬまで、
後の事は、その時の奴がすれば良い。
そう思いながら、俺は学校へと足を進める。
「おはよう。トシ、恵里」
「おはようセージ」
「おはよう」
俺はダチの清水幸利と中村恵里に挨拶をする。
この二人は俺の介入によって、一番変わっただろう二人だ。
トシとはガキの頃から付き合いで、何気なしになろうで小説書く事を勧めたら、その小説大ヒットして、アニメ化しやがった。
そのおかげで両親ウハウハ、兄弟からはある種の尊敬されていた。
いじめ?そんなものウチにはないよ。
恵里は5歳の時、原作で狂う原因となった父親が自分を庇って事故死だったところを俺とトシのコンビでダブルタックルから両者生存ルートになったが……その数年後恵里の母親が真実の愛に目覚めたとか何とかで間男と何処かへ消え去ったけど……
その直後に天之河に代わってトシが恵里にボクが守るよ発言して二人は幸せなキスをしてお付き合いしてお突き合いしてた。
ソースはトシの部屋から恵里の喘ぎ声が聞こえたから、
翌日、トシにテキサスクローバーホールドをキメたのは悪くない。
俺らは三人で学校へと向かう。
教室に入るといつも通りな奴らが見える。
「南雲殿、先日のプリカス………(クッソ長いので省略)最高でしたな!!」
「ああ、うん。そうだね………」
南雲にマシンガンオタトークしてきるのは……元小悪党一味の近藤だった。
コイツら、なぜだかは知らんが……オタク道に走ってしまい……
檜山……劣化卑劣様状態の卑山状態(一人称儂)のアニオタ(バトル系)
近藤……ガチアニメオタ(アイドル系)
斎藤……軍オタ(常に迷彩柄のパンダナをしている)
中野……ドルオタ(二次元)
原作の南雲が比にならない程のオタクになった彼等の将来は………特に気にならんな!!
「うぅ、ハジメくん……」
白崎が呻きながらハジメを見つめている。
頑張れ白崎、適当に応援してるから……
そんこんなでうちのクラスのカップル2がやってくる。
「皆、おはよう」
「うぃ〜っす」
坂上と八重樫だ。
この世界ではこの二人は婚約関係になっている。
えっ?どうしてこうなっているかだって?
トシと恵里はまだ分かるとして、檜山たちは知らないとしても、どうして坂上と八重樫が付き合っているんだ?
それは俺が小学生の頃になるな……
小学生の頃、俺は天之河や八重樫たちと同じ学校で小学四年生の頃同じクラスだった。
その頃には八重樫のイジメも陰湿な物で、天之河は「雫の勘違いじゃないのか?」と馬鹿やっていてな、
多少矯正出来ないかとビデオカメラとレコーダーでイジメの現場を盗撮して帰りの会で暴露してやった。
俺はイジメをしていた女子たちに八重樫に謝罪してイジメを止めるようにしようとしていたが……
天之河は、ご都合主義で俺が悪いと考え、いきなり殴りかかられ意識を失った。
気付いたら病院で……しかも、今回の一件は全て俺が悪い事になっていた。
これはよく二次創作である剣道界のスターである天之河の評判を下げない為の学校側の(馬鹿な)配慮である。
八重樫やトシたちは抗議をするも、俺が悪いのが公式発表が当然だと話を取り合わなかった。
このままでは、俺は悪人扱いにされてしまう。
そうそう、ウチの親の職業だけどさぁ、
父は教育委員会のお偉いさんで、母は専業主婦だがPTAの会長、
親戚には弁護士やジャーナリストがいてな、
集めた証拠や天之河が殴ってきた動画を全員に渡したら、
戦況は一転した。
先ず、学校の上層部は全員懲戒免職され校長や教頭は教員免許剥奪。
天之河は剣道界のスターから暴力行為の為、暫く公式大会に出場停止処分。
八重樫流道場も門下生が少しばかし去って行った。
まあ、しゃあないわ。
その後、天之河は突っかかってきたが、理路整然でご都合主義を論破して行くと糞っ!と捨て台詞と共に去っていった。
それから天之河、中学でも剣道していたが……2年の全国大会の前日に傷害事件を起こしてしまった。
俺は関係ないが話は聞いていたので、説明すると、
全国大会の会場が京都だったので剣道部は前日に宿屋に泊まって翌日大会だったのだが、
天之河が外に出るとガラの悪そうな男たちが女性を取り囲んでいたのを見た天之河は、何を思ったのか男たちに殴りかかったのだ。
しかも、その内の一人が階段から転げ落ち頭から血を流す程の重傷、
その後天之河は警察に逮捕され剣道部は出場停止処分。
天之河は俺は悪くないと喚いていたが、全国大会出場する筈だった面々はブチ切れて天之河をフルボッコして退部処分(+停学)となり、
オマケに八重樫も剣道部を退部してしまう。
何でも天之河と同門で師範の娘だったからアタリが酷かったとか……
その後、高校受験で天之河を入れてくれたのは不良の溜まり場として有名な三流工業高校だけだったのだが、
そこでも問題を大発生させて退学処分となった。
最後に何を思ったのか八重樫を襲った(性的な意味で)天之河は偶然居合わせた俺と坂上の手で(と言っても天之河を止めたのは坂上で、俺は八重樫家に行って虎一さんたちと警察を呼んできただけだが)
その後天之河は八重樫流から除名処分され、刑事裁判で少年院に入った。
そして虎一さんたちは坂上を気に入って八重樫家と交流、
その後虎一さんたちに勧められて、八重樫と付き合って、八重樫流(無手)を習っていた。
まあ、そんなこんなで平和な人生を過ごしているよ。
物語的につまらないだって?
派手な人生より平和な人生。
望んで戦場に出るなんて現代日本人では考えられないだろ。
そして俺は愛用のスマホにイヤホンを取り付けて音楽を聴き始める。
願わくば一生平和に生きられますように………
後、彼女が出来ますように………
その後の天之河と囚人と看守たち、
原作通りに天之河が戦争参加を決意し、
囚人たちも一旗あげようと奮起する。
数と意欲だけは原作メンバー以上だったが、
カトレア襲来にて大半が魔人族側に寝返り、
天之河死亡、
その後トータスは滅亡してしまい、エヒトは別の世界に介入を始めてしまう。