ネット将棋、というものがある。
目の前に相手がいないのに指すなんて邪道中の邪道と思っていたが、今の私には肉体がないのでしょうがない。
いざ対局してみると、これが意外と面白い物で、ついついハマってしまった。
というか、公平を期すためにはこの方式の方がいいのかもしれない。なにしろ私は、相手の顔を見るだけで、おおよその感情が読み取れてしまうので。対戦相手からしてみれば、ふざけるなと言いたくなるであろう。
「ま、それも実力のうちですが。今はこれでいいです」
十七連勝。これでレートが上位1%内に食い込んだ。次からは、対戦相手のレベルも一段上昇する。
少々やりすぎたかもしれない。二十時間連続でアクセスしているため、ネット廃人と思われてしまう。
いや、事実なのだが。今の私は、ネットワーク上を泳いで空いているネカフェのPCに憑依し、ネトゲに勤しむ者。そんな生活を、もう半年も続けている。まごうことなきネット廃人である。自分のあり方に少し疑問を持ってしまった。これって幸せだろうか? よくわからない。私には何も分からない。
それもこれも、ネット対戦が面白すぎるのがいけない。ネット最高。対局場にわざわざ移動するとか面倒臭い。現実世界はクソである。
というか、それ以外のことをやろうとしても出来ないし。自由に動き回れる体でもあればいいのだが……
まぁ、今後のことはゆっくり考えていこうと思う。幸か不幸か、時間はたっぷりあるのだ。
そんなこんなで既に半年が経過してしまい、思うところもあるが……もうしばらくの間は緩い感じで生きてもいい。そんな気がする。
「ん……対戦要請? 考えるのは後回しにして、もう一戦だけやりますか」
相手のレートに目を向ける。
ランクが上がったので、今までより高レートの打ち手と戦えるはず……と思いきや、相手のレートは1000。初期値からまったく変動していない。つまり相手は、アカウントを作ったばかりの者ということになる。
「おかしいですね。このゲームは、近しいレートの者としかマッチングしないはずですが」
私のレートは15000ほど。通常なら、対戦が弾かれるはず。
つまり、この相手は。新規のアカウントを作り、かつ何らかの権限を使って無理矢理私と対戦した、ということになる。
「まぁいいです。やればわかります。さっさとやりましょう」
考えるのは止めた。面倒くさい。さっさと始めよう。
対局開始と共に、互いが歩を進める。対戦相手の名前は、Netero。打ち筋はしっかりとしていた。何のつもりで私に挑んできたのかは不明だが、打てるのならば問題は無い。
「2四、歩」
「同歩」
「同飛車」
互いの角の目の前に、飛車が居座る。
攻めが性急だ。本来はどっしり腰を構える打ち手のように感じるが、それに反した手を指すのは、私の反応を見るためか。どうにも、対局が本命ではないらしい。
少しだけ落胆しつつも、私は次の手を打つ。
囲っている暇はない。すぐにでも戦いが始まる。
角道が空いているので、角交換を仕掛けてくるか。それとも横歩取りか。
両方、か。互いに角の持ち駒を打ち、今度は互いの飛車が死ぬ。
まぁ、こういう大味な戦いも悪くない。
そうして、しばらく互いの駒を取り合って。
対局も終盤に差し掛かろうかという頃に、画面の右上にあるアイコンが点滅を始めた。
電話のマーク。相手からの通話申請。
いつもの私なら受けないが……今回ばかりは、受けた方が良いだろうか?
わざわざ労力をかけてまで私に対局を持ちかけた以上、何か思惑があるはず。
相手の狙いもわからないまま、悶々とするのは嫌いなのだ。私は。
なお、声はネット上にフリー公開されている合成音声データを使用させて貰った。
バ美肉にどうぞ、と書かれてあったが……バ美肉が何のことかは不明だ。今度調べておこう。
「荒稼ぎしておるようじゃな」
通話を開始すると、わずかなノイズと共に、そんな声が聞こえてきた。
相手は男性。声質からするとかなりの高齢だが、大地に根ざした大樹のような力強さを感じる。
かなり鍛えている御仁のようだ。
「はて、何のことでしょう」
「賞金首狩りをしたじゃろう? ヨークシンで悪さをしていたハッカー連中、そのアジトを通報した。ご丁寧にも、全ドアに電子ロックを掛けて監禁した状態で」
「ああ」
そういえば、そんなこともしたような。
ふと思い立ってやっただけなので、とっさに連想できなかった。
たしか、某掲示板で幸せになる方法を尋ねたら「健康、時間、金、女!」という意見が多かったので、お金稼ぎに走ったのだ。
肉体のない私に健康は関係ないし、時間は山ほどある。女に関しては、私自身が女性なので既に得ている。となると、残りは金。というわけで、賞金首を何人か捕まえたのだった。
「運悪くトイレの中に閉じ込められた奴は、かなり衰弱しておった。何しろ、この陽気じゃからの。警察に確保されるのがあと数時間遅かったら、熱中症で危なかったぞい? 場所が場所じゃから、幸か不幸か脱水症状にはならんかったが」
そんな奴もいたような気がする。
というか、トイレに電子ロックって必要なのだろうか?
ハッカーってアホなのでは?
「で、お前さんがやったという事でいいかの? もしそうでないなら、賞金は授与対象者不在で処理させてもらうが」
「私ですね、その善意の通報者は。賞金はありがたく頂きます……っと」
相手が次の手を指してきたので、私も次の手に意識を向ける。
桂が跳ねてきた。ここは、頭銀の一択だろう。
駒を打ちながらも、会話は続けた。
この御老人が言うには、なんでも賞金を渡す前に、私の
「つまりは、面談というわけですか」
「ま、そういうことになるかの。
戸籍上で問題ない、とは。
私に戸籍があるとしたら、それは彼女のものということになる。
手段は不明だが、この老人はそこまで調査済みらしい。
「今まで賞金稼ぎなどしていなかった者が、唐突に活動を始められるとな。何か裏があるのでは、と疑う者がおるのじゃよ」
「ははぁ、なるほど」
「で。お前さんが唐突に賞金稼ぎなど始めた理由なんかを、聞かせて貰えんかの?」
理由。
率直に言って、それほど深い理由はないのだが。
某掲示板で、意見だの安価だのを求めた結果でしかない。
ネット上で悪名高いハッカーの居場所を特定・通報したのも。そいつのアジトの扉を全ロック状態にして、警察が踏み込むまでの経緯をネット配信したのも。やれと言われたからやっただけである。
傲慢な態度の賞金首が右往左往する様子。それがあまりに滑稽だったので、爆笑しつつノリノリでやってしまった感はあるが、私は悪くない。悪くはないのだが。
はたして、それを正直に言ってしまっていいものだろうか?
少しだけ考えて。
面倒になった私は、重要な所だけを話すことにした。
「……幸せになるためには、お金があったほうがいいと聞きましたので」
「ふむ」
影のある雰囲気を帯びつつ適当に答えてみる。すると、相手からも神妙な態度の相づちが返ってきた。
なぜだか笑いそうになるが、堪える。いま笑うのは失礼だろう。
いや、だがしかし。一度ハッカー達の様子を思い出してしまうと、どうにも笑いがこみ上げてきて止まらない。トイレの中に居た奴は熱中症寸前の状態だったが、逆に外にいた男はトイレに入れず、ドアをバンバン叩きながら「も、漏れるゥゥゥーーー!」と絶叫していたのだった。あんなん笑う。
「おぬしは、幸せになりたいのか?」
……ふぅ、堪えた。
危なかった。長年鍛えた鉄仮面がなければ即死だった。
気を取り直して、会話に戻る。
ええと、なんだっけ。幸せになりたいのか、と聞かれたのか?
わざわざ聞くようなことだろうか。人は誰しも、幸せになりたいと願っているのでは。
「はい。私の大切な人の願いです。私は、彼女の願いを叶えると誓いましたので」
普通に返答してみる。
特に取り繕うようなことは無い、と思ったのだが。なぜだか私の回答に、相手は少しだけ警戒を強めた。隠してはいたが、呼吸でわかる。なにか、地雷を掠めてしまったような。
「その大切な人、というのは。スイという少女のことか?」
「ええ、まぁ」
私の声は、平静そのもの。
さすがに、いきなり彼女の名前を出されたのなら、少しは狼狽えたかもしれないが。
戸籍うんぬんの話が先にあったので、心の準備ができた。そのあたりの事情は完全に筒抜けなのだろう。どうやって調べたのか、聞いてもいいだろうか? いや、情報収集で後塵を拝するなど私のプライドが許さない。ここは自分で調べるべきだろうか。そう思いながら、色んな調査が後回しになっている気もするが。
時間が足りない。一日が四十八時間あったのなら、一日二十時間ネット将棋を指しつつ情報収集もできるのに。
「すまんの。他者のプライベートに足を踏み入れるような無粋な真似はしたくないが、これも仕事でな」
「いえ、そんな。お仕事お疲れ様です」
軽い言葉とは裏腹に、相手の警戒が消えない。
そんな身構えるような事は言っていないと思うのだが。理由が全然わからない。
直接会って話をしているなら、すぐ推測できただろうに。これだからネット将棋はクソである。現実世界での直接対局こそが至高。
その後、いくつかの質疑応答を繰り返した。
そのほとんどが、大した事の無い質問だった。
今までどうしていたのか、とか。
これからどうしたいのか、とか。
あとは、自分の生まれた場所について知っているか、なんて質問もされた。
戸籍について調べたのなら、当然知っているはずの情報。私は東ゴルトー共和国出身だ。事務手続きか何かのために確認しているのだろうか。それにしては、やけに食いついて聞かれたような。外の世界について知っているか、とか聞かれても。いま私がいる場所が、東ゴルトー共和国の外の世界ではないのか。質問の意図が謎である。
「ま、ええじゃろ。賞金はおぬしの口座に振り込んでおく」
「ありがとうございます」
「それで、次の話なんじゃが。6三歩」
「まだあるんですか? ってか、まだ打ちます? 同金」
「まだ勝負は決まっておらんじゃろう?」
「無駄にしぶといですねこれは……」
正直に言えば勝負は決まったようなものだが、確かにまだ詰み筋は無い。
追い詰めつつはあるが、のらりくらりと枯れ葉のように逃げ回る敵の王に寄せきれない。もうしばらく攻める必要があるか。面倒な相手だった。
「今日は、もう一つ話があっての。おぬしを勧誘に来た」
「勧誘、ですか」
「そう……おぬし、ハンターになる気はないか?」
彼の言葉を受けて、少し考える。
突拍子も無い話だったので、返答に困ってしまった。
ハンター? ハンターというと、アレだ。
世界中を飛び回って、賞金首を狩ったり未確認生物を狩ったりする野蛮人の総称である。
私が? ハンターに? なぜ? Why?
「私は、ハンターには向かないと思うのですが」
ああいうのは、無駄な生命力に溢れる野生児どもに任せておけば良いと思うのだ。知的な私には向かない。
「既に賞金首を狩っておるじゃろうに」
「気まぐれで働いただけです。ある程度の蓄えはできましたし、労働に勤しむ必要性を感じません。私は気楽に幸せを探したり寝たりしたい」
「ハンターという立場は、おぬしにとってメリットが大きいと思うが。協会に所属すれば、アマチュアとて多くの恩恵が受けられる」
意外としつこい。
宗教の勧誘よりはマシかもしれないが、爺さんの長話というのも中々に面倒だ。
だが。続く彼の言葉は、確かに魅力的な提案ではあった。
「たとえば、自由に動き回れる肉体。欲しくはないか?」
少し、欲が刺激される。
自分の体。自由な体。確かに欲しい。
「おぬしのように、能力者の死後に取り残された念獣は過去にもおった。主人の死後、念で肉体を維持した者も、他者の死体に寄生して生きた者もな。だが、いずれも長生きはせんなんだ。消耗が激しすぎるからの」
たしかに。今の私には、消費した力を補充する
「だが逆に言えば、消耗さえ抑えられればどうとでもなる。ロボットに憑依してもいいし、いっそのこと誰かの念獣の体を借りるという手もある」
「なるほど」
念とやらについては、既に情報収集済みだ。
彼の言う手法がとれるならば、たしかに私も肉体を持てるかも知れない。
そして、自分の体があるほうが活動はしやすい。今の私はネットワークに繋がったコンピュータに憑依する事しか出来ないし、そこにカメラ等が接続されていなければ、外の様子を窺うことすら出来ない。
「それは、確かに良いお話ですね」
私は、率直な意見を述べた。
自由に動き回れる肉体。幸せを探すためには、是が非でも欲しい。
欲しい、が。
「しかし、ハンターと言われましても……私、特にハントしたい相手なんていませんけど」
「幸せ探し。それでいいと思うがの。さしずめ、幸せハンターということになるか」
「幸せハンター、ですか。良いかもしれませんねそれは……7三、銀。私の勝ちです」
「ありゃ。なるほど、噂通りに強い」
受ける手は九通りしかないが、いずれも詰みだ。
終盤の逃げは目を見張るものがあったが、これで終わり。
相手が投了したので、画面の右上に数字が表示される。
自動でロビーに戻るまでのカウントダウンだ。時間は60秒。
ロビーに戻れば、通話が終了する。
話を続けたいなら、最後の一手を指さなければ良かった。だが、私は指した。一人で考えたかったのだ。その意図は相手にも伝わったはず。つまり、話はここでおしまい。
「ま、今すぐにとは言わんわい。考えておいてくれるか」
「分かりました、考えておきます。また来て頂くのも手間なので、近いうちに私の方からそちらに伺います。回答はその際に……それと」
これは、興味本位だが。
彼の全力を見てみたい。少しだけ、そう思った。
「見たところ、相当に打てるご様子。次は、本気で相手をして欲しいですね」
「ああ。考えておく」
通信を遮断する。
周囲は暗闇に包まれた。華やかなゲームの舞台が終われば、私の周囲には何も残らない。
私は、先ほどの会話を思い返した。
彼……ユーザーネームNetero氏の勧誘を、素直に受けてしまって良いものだろうか?
通話中に、相手の素性は調査済みだ。
発信元は、ハンター協会本部の会長室。つまり彼は、ハンター協会会長のアイザック=ネテロ氏ご本人。大物から直々の勧誘とは恐れ入る。
声だけでは感情を読み切れなかったが、それでもある程度はわかった。興味と、ほんの少しの警戒。少しとはいえ、ネテロ会長ほどの強者が私ごときに向ける物としては、少々妙だ。
おそらく勧誘だけでなく、私を監視したいという思惑もあったのではないか。
理由は……考えても、まったくわからないが。
「ま、いいです。そんなことは」
何にせよ、相手がその気になれば、私など吹けば飛ぶ程度の存在だ。電脳ネットの支配権、その多くにハンター協会の息が掛かっているはず。抵抗もできないのだから、相手に害意があった時の事なんて考えてもリソーセスの無駄でしかない。
考えるべきは、私が享受できる利益。
ネットの海に潜り、ただひたすらに情報を食い散らかしてみる。
ハンター。狩りを生業とする者。この世の不思議を探り、解明し、既知へと変える者達の総称。
活動内容は多岐にわたる。美食ハンター、なんて分類もあるぐらいだ。その実態は……人による、としか言いようがない。
ルールを無視する野蛮人のイメージがあったが、よくよく調べてみると、そうでもなかった。
いや、ルールを守っていないのは事実なのだが。この世界のルールは、その多くが「普通の人が、安全に過ごす」という目的のために作られている。つまり、普通でない人が危険を
ハンター協会の主業務は、ハンター活動の自由を担保すること。自由がなければ、ハンターとして活動することはルール違反……ものによっては刑事罰付き。つまり、犯罪者となってしまう。それを回避するために運営されているのが、ハンター協会だ。
調べ初めて数時間。調査した結果、ハンターという立場自体については、私にとって非常に都合が良いように思える。アマチュアという立場でさえ、恩恵は大きい。
そもそも、今の私はネットワークを不法占拠している存在。特に悪用はしていないが、やろうと思えばなんだってできる状態だ。既存ルールに当てはめれば、犯罪者として追われてもおかしくない。だがハンターともなれば、事前にガバガバ申請を出しておくだけである程度が許される。緊急性が認められれば、事後申請すらOKだ。むろん悪用はNGだが。
それに、入国ビザが取得しやすくなるのも良い。通常の観光ビザなら一ヶ月しか滞在できないところが、期間も時期も無制限。ネテロ氏の言うとおり自分の肉体を持てるのだとしたら、それは大きなメリットだと言える。
いろんな場所で、いろんな体験をして、いろんな人と出会う。これは、私がやりたいと思っていたことだ。
意外と、悪くないのでは?
「……スイ。私、ハンターになってみても良いですか?」
静かに呟く。
答えは返ってこない。答えは、自分で決めなければならない。
スイは、外の世界を知らなかった。あの狭い世界で、短い生涯を終えてしまった。
だから。いつか私があの世に行って、もしスイと再会できた時のために。沢山の土産話を用意しておきたいとも思う。
世界中を旅して回る。ネットでグダグダするより疲れるが、思いもよらない発見だってあるかもしれない。
「どうせなら、世界で一番の幸せとか。見つけてみたいですし」
そうだ。それが私の存在意義。
私は、幸せにならないといけない。
なら。世界中を駆け巡って幸せを探すのも、悪くないではないか?
沢山の人と出会えば、それだけ様々な幸せの形を見ることが出来る。
それらは私の幸せを考える上で、大いに参考になるはずだ。
ただ漠然と生きるより、きっとその方が早く幸せになれる……と、思う。
うん。やはり悪い話ではない。
ならば、答えは一つ。
「……決めました、スイ。私、ハンターになります」
彼女に語りかける。
半年もぐだぐだしていたのに、こんなにあっさり決めてしまっていいのか、とも思うが。
悩んだって前に進まないのも、この半年で既に学習済みだ。
とにかく一歩踏み出さないと、状況は変わらない。
彼女の言葉を思い出す。
色々なことを知って。
色々な人と出会って。
笑顔で時を過ごして。
そして、幸せになる。
これが、彼女の願い。
私がいつか朽ち果てるまでに、必ず手に入れなければならないもの。
今はまだ、自分の幸せが何か自覚すらできていないけれど。
世界中を駆け回ってみれば、幸せの一つや二つぐらいは見つかるだろう。
小さなことでもいい。
美味しいものを食べた、とか。
綺麗な風景を目にしただとか。
駄目人間の私は、仕事をほっぽり出してネットゲームに勤しむ事を、至上の喜びと感じるようになるかもしれない。
それはそれで良いと思う。要は、自分が納得できればいいのだ。
一つだけ言えることは。
「やってみないと、わからないですよね」
私は、決意を固めた。
天国できっと、彼女が見ている。
だから私は、当たって砕けろの精神を発揮することとする。
本音を言えば、面倒に思う気持ちもあるけれど。
それでもやはり、チャレンジはしてみるべきだろう。
自分の言葉は曲げられない。
私は、必ず幸せになってみせると。
彼女に、誓ったのだから。