抱き枕を抱いて寝ていたら   作:抱き枕を部屋中に敷き詰めてその下に埋もれ


原作:ノーゲームノーライフ
タグ:オリ主 クロスオーバー 嫁 抱き枕 夢オチ?
嫁を抱いて寝ていると、嫁の姿が……?

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本当は色々考えてたんだけど超短い短編になりました。


ジブリール

 ふわりと、仄かに鼻腔の奥をくすぐる、甘い香り。

 

 お菓子とも、果物とも違うそれに、何故か胸の奥深くが、強く、激しく揺さぶられる。

 声の限り叫びたくなるような、鋭い胸の疼痛。

 或いは、これまでの人生で感じた事のないような確信に導かれ、俺は、深い眠りの底にあった意識を急速に引き上げていった。

 

 意識が覚醒する。

 

 起き抜けで、まだ怠さの残る身体には、いつもは感じない、僅かな圧迫感があった。

 仰向けに寝転がる身体の上に、何か、いる。

 腕と、脚で、俺はその細(ささ)やかな重みを抱え込むようにして、抱き締めている。

 暖かな温もりと、心が満たされるような、柔らかな感触。

 耳朶に届く静かな吐息と、首筋に触れる細く滑らかな桃色の髪。

 ふわりと広がる甘い香りは、そこから来ているようであった。

 そこまで意識して、急激に胸の奥が熱くなった。頬に熱が宿り、全身の感覚が鋭敏になる。

 腕の中で、僅かに上下する規則的な動き。

 お腹の上に触れる、ふにょんふにょんでもっちもちの感触。

 そして何より、その姿は──。

 

 ジ、ジジッ、ジブジブ、ジブリールッ!!?!? 

 

 ジブリールだった。どう見てもジブリールだった。

 俺の上で、何故か俺と抱き合いながら寝ていたのは、間違いなくジブリールだった。

 

 ……え? ホンモノ? 

 

 寝ていても頭上に浮かび続けていてる光輪と、温もりのある純白の美しい羽は、明らかにコスプレの域を超えていた。

 ……否、そもそも、本人以外にこの表情は出来まい。

 寝ているからか、普段よりもずっと無防備で、凄く幸せそうな表情を浮かべている。

 

 ……可愛い。

 

 抱き締める腕に少し力が入った。

 

 しかし……これだけ強く抱き締められているというのに、ジブリールは起きる気配がない。

 密着した肌から伝わってくる心臓の鼓動が、彼女が生きていることを示しているが……。

 

 すぅすぅと吐息を漏らして眠る彼女は、原作で知ってるどの姿よりも、ずっと──。

 

「…………」

 

 自然と手のひらが伸びて、彼女の頭を撫でていた。そして、彼女の体を強く強く抱き寄せる。

 

 どうしてか──、彼女の姿を見ていると、愛おしさが溢れてくる。

 強く抱き締める度に、例えようのない充足感が身を包み、心が歓喜と愛情で満たされていく。

 

 嗚呼、俺はずっと、こんな日を夢見て──。

 

 

 ☆☆☆

 

 

 ──幸せな夢を見ていた気がする。

 

 起き上がり、ググッと伸びをした俺は、ふとそんな事を思う。

 

 どんな夢だったか、思い出せないが──。

 不思議と、全身に活力が漲っている。

 

 立ち上がり、洗面所に向かう俺の背後で──ベッドの上に置かれたジブリールの抱き枕(よめ)が陽の光に照らされていた。

 

 

 

 

 

 

 

 




気が向いたらまどマギのほむらちゃんとか、リゼロのレムラムとか、その辺のキャラも描きたいが、アイディアががが……。

という訳で、添い寝してから何をするかのアイディア募集中!
ティンと来るものがあったら加筆するかも。

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