ガールズ&パンツァー 彗星の狼王   作:兵頭アキラ

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最近は待っているマンガ ファイブスター物語
これを読んだおかげでロボットものが書きたくなった。


バラバラだったけどね、最初は

 各車の車長が先頭になり、桃の言葉を聞くために整列する。

 試合で劣勢になった時は醜態をさらす彼女だが、こういう時にまとめる力があってみんながそれを受け入れているというのは流石だと思う。

 

「一回戦に勝ったからといって、気を抜いてはいかん! 次も絶対に勝ち抜くのだ! いいな!? 腰抜けども!」

「「「「はい!!」」」」

「頑張りまーす!」

「勝って兜の緒を締めよ!」

「「「おー!」」」

「えいえいおー!」

「みんなすごいですね」

「うん」

「士気は高いけど油断はない。最高の状態だな」

 

 士気の高さを目の当たりにした私達は、あんこうの四号を先頭に練習に励む。川を渡ったり、戦略の名手であるアンチョビの打ってくるであろう手の予想、砲弾が錆びてないかの確認などだ。狙った場所に当てる砲撃練習、これは意外にもアヒルさんチームが好成績を収めていた。

 使用戦車が八九式ではなく、ドイツやソ連系の砲撃性能のしっかりした戦車であれば間違いなくエースだっただろう。もっとも、彼女達は八九式を使うことに誇りを持っているのでどうなるのかは分からない。

 模擬戦では、私達オオカミさんチームとあんこうチームが真っ先に狙われることとなった。自画自賛になるかもしれないが、私達の技量は頭一つ抜けているので、両者ともにいい練習になったとは思う。

 

「「「「「お疲れさまでしたー!」」」」」

 

 コメットからゆっくりと降り、四人をねぎらう。

 

「お疲れ、みんな。サンダース戦よりだいぶ動きがよくなったね」

「皆さんにたくさん狙われた結果でしょうね」

「確かに。あれが一番アタシらの実力向上に一役買ってるよな」

「ただまあ、腕がしんどいのがきついですけどね……」

 

 暁が肩を回した後、腕をもみながら言った。

 

「あ、あの重い砲弾をずっと装填し続けているわけですから……それは……」

「ちゃんとほぐしとくんだよ」

「はーい!」

「西住! 黒畑! 次の試合の戦術会議をするぞ!」

「それと、交換した方がいい部品のリストを作るのを手伝って欲しいんだけど……」

「「はーい」」

 

 桃と柚子が声をかけてきた。

 私とみほは隊長・副隊長の関係であるため、彼女達の後について行こうとしたのだが、

 

「照準をもっと早く合わせるにはどうしたらいいんですか?」

「どうしてもカーブが上手く曲がれないんですけど」

「ま、待ってね! 順番に……」

「副隊長! 逆進射撃の射撃時間の短縮について……」

「みほが駄目だったからって私のところに来るんじゃないよ……」

 

 みほが対応に戸惑っていると、エルヴィンが私のほうにやって来た。この切り替えの早さは流石ロンメル将軍……ってやかましいわ。

 そうこうしていると、「ずっと乗っていると臀部がこすれていたいんだがどうすれば」「クッションを使えばいい」「対挑戦者の中にクーラーってつけられないんですか?」「それは無理だ」「戦車の話をすると男友達が引いちゃうんです」「学園艦のどこに男子生徒がいるんだ」「私は彼氏に逃げられました!」「そうか! 私は彼氏いない歴=年齢だ!」というように、私は適当に――GI5で培った情報処理能力で――捌いてはいるが、そういうのに慣れていないみほは段々と質問に圧殺され始めていた。

 すると、あんこうのみんながみほに助け舟を出した。

 

「あの……メカニカルなことでしたら、私が多少分かりますので……」

「書類の整理ぐらいでしたら私でもできると思うんですけど……」

「操縦関係は私が……」

「恋愛関係なら任して!」

「良し! じゃあ私達も手伝うよ!」

「こういうのは分担した方がいいですからね」

 

 すると私のチームも、彼女の手助けに入った。

 生徒会室にやって来ると、みほが私に微笑みかけてくる。背後では、柚子と一緒に瑠香と華が補充する必要のあるもののリストを制作していた。

 

「いい仲間を持ったね、私達」

「確かにね。バラバラだったけどね、最初は」

「西住ちゃんに黒畑ちゃん、チームもいい感じにまとまって来たじゃないの」

「あ、はい」

「同じ釜の飯ならぬ同じ戦車に乗ってますからね」

「二人のお陰だよ。ありがとね」

 

 あの傲慢な生徒会長が私達に感謝している……明日は吹雪か。

 

「い、いえ! お礼を言いたいのは私の方で……おかげで私は、新しい戦車道を知ることが出来ました」

「それは結構だが、次も絶対勝つぞ」

「勝てるかねぇ?」

「珍しいですね、会長が弱気なんて。明日は吹雪か嵐ですね」

「砲弾は降ってくるけどね―」

 

 彼女は干しイモを一口齧った。

 私は毛先を指で弄びながら、

 

「ただ、戦車の性能が圧倒的に低い。私達のお財布事情は分かっているつもりだけど、それを勘定しても……無理がある」

「あの、お話し中すみません」

 

 戦力についてどうするかと私達が頭を抱えていると、書類整理をしていた華が後ろから声をかけてきた。

 全員が彼女のほうを向くと、

 

「書類上では、他にも戦車があった形跡が……」

 

 物にもよるが、華の見つけたソレはこの問題を一気に解決することが出来る。

 そしてそれらを見つけるために、捜索隊が結成され、思ったよりも早く発見された。

 川の中にゴミと一緒に浮かんでいたルノーB1Bis。そして、物干し竿代わりに使われていた長砲身の砲だ。

 だが、沙織たち船の底に向かった捜索隊が遭難していた。あんこうのメンバーが彼女らを捜索している内に、私達はルノーと砲塔が使える状態にあるのを確認した。

 

「使えるのか? それは」

「まあ、所々錆びていたりしてるけど、整備すれば問題ないかな。砲身の方は四号が装備できる」

「そうか。なら自動車部の方に回しておこう」

「ん? みほからだ」

 

 携帯を確認すると、みほからメールが届いていた。内容は沙織を見つけたことと、戦車も一緒に見つけたという。懐中電灯しかなかったので良く分からなかったそうだが、重戦車、しかもその中でも大きい部類であることがわかった。

 もしかしたら、かなりの掘り出し物を見つけたのかもしれない。

 

「桃、みほが沙織たちを見つけたってさ。あと、重戦車も」

「よし。そちらにも自動車部のほうを回しておこう」

 

 そうこうあって疲れを癒すため、学園艦の温泉に入っていた私達はそこで決意を新たにし、二回戦、アンツィオ学園を撃破したのだった。




なんか面白そうな作品無いですかね?
日常系の、漫画小説原作で。
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