もしもハジメ君の性格がキツく口調が悪かったら(仮) 作:fruit侍
今回は皆さんお待ちかねステータス発表回です。原作のハジメ君は一般人並みの低ステータスでしたがこの作品のハジメ君は果たして……?
幸利に起こされて目を覚ますと、周りはあの木々が生い茂った森の中から西洋の城下町のような場所へと変わっていた。どうやら着いたみたいだな。二人とも目をこすりながら馬車から降りようとしているのを見るに、こいつらも途中で寝たんだろうな。
空は既に日が落ちかけている。馬車に乗り込んだ時は真上に太陽があったと記憶しているが、地球の時間で考えると約6時間。いや時間かかりすぎだろ。途中で休憩でもしたのか?
俺達は出迎えに来たメイド達に連れられ、王宮の中へと案内された。
教会と同じくらいキラキラした気持ち悪い廊下を歩く。途中で何人かとすれ違ったが、皆そこそこ位の高そうな奴等だった。ガッチガチの鎧を着てるやつや、丸眼鏡にローブのいかにも学者みたいなやつ、教会で見たような素人メイドとは違うベテランの顔つきをしたメイドもいた。そいつらに共通していたのは、俺達のことを期待に満ちた、そしてどこか畏敬の年に満ちた眼差しを向けてきたということだ。
そしてしばらく歩き続けると、巨大な扉の前に着いた。メイドが二人がかりでその扉を開くと、そこには異世界の料理を堪能してやがるカス共がいた。
「チッ! 結局こいつらと一緒にならなきゃなんねえのかよ!」
「ハジメ、気持ちは分かるけど落ち着けって」
隠す素振りも見せず大声で悪態をついた俺を幸利が宥める。
「それではごゆっくり」
俺達を連れてきたメイド達はそれだけ言って去っていった。
(こいつらと一緒じゃゆっくりもできねえんだよ……)
俺は内心嫌で嫌で仕方なかったが、長時間の移動で腹が減っていたということもあり、我慢して食うことにした。
味については特に言うことがない。ほとんど地球の洋食と変わらなかった。だが、虹色の水が出てきたのは少し驚いたな。炭酸ジュースみてえな味がして普通に旨かった。
チラッと白崎の方を見てみると、白崎は派手な服装のガキに話しかけられ、少し困惑していた。あの服装から見るに、王子様ってところか。周りのゴミ共はそれを見てやきもきしている。ハッ、ざまぁみやがれ。
あの感じだと、ガキは白崎に一目惚れしたんだろうな。あのまま結び付いてくれねえかな。俺としてはそれが一番いいんだよ。
晩餐が終わり解散になると、各自に一室ずつ与えられた部屋に案内された。俺はその部屋で、天蓋付きベッドたるものが存在していたことに驚いた。俺は、ここに来るまでいろいろなことがあって体が急に気だるくなるのを感じ、ベッドにダイブすると共に意識が落とした。
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翌日から早速訓練と座学が始まった。
正確には訓練と座学が今日から始まるということを今日知った。休みの日、起こされなければ夕方まで寝てしまう俺は見事に寝坊し、一番最後に訓練所と思わしき場所に入った。その際カス共からは嫌な視線を頂戴したが、気にすること自体無駄だ。
「お前が最後だぞ。次からはもっと早く来い」
「へ~い」
俺は答えるのも面倒だったが、とりあえず適当に返した。俺の反応に鎧を着た男は少しむっとしたが、すぐに切り替えた。気にするだけ無駄だと分かったんだろう。
「改めて自己紹介をしよう。王国騎士団長のメルド・ロギンスだ! これからお前達の教育係を務めさせてもらう! この世界に来たお前達には、まずこれを配っておこう」
メルドは集まった俺達に、十二センチ×七センチ位の銀色のプレートを配った。一番後ろの俺にもプレートが渡されたのを確認し、メルドは説明を始めた。
「よし、全員に配り終わったな? このプレートは、ステータスプレートと呼ばれている。文字通り、自分の客観的なステータスを数値化して示してくれるものだ。最も信頼のある身分証明書でもある。これがあれば迷子になっても平気だからな、失くすなよ?」
非常に気楽な喋り方をするメルド。「これから戦友になろうってのにいつまでも他人行儀に話せるか!」と、他の騎士団員達にも普通に接するように忠告するくらいだ。ま、年上の奴から敬語で喋られたら、気持ち悪いからな。
「プレートの一面に魔法陣が刻まれているだろう。そこに、一緒に渡した針で指に傷を作って魔法陣に血を一滴垂らしてくれ。それで所持者が登録される。 〝ステータスオープン〟と言えば表に自分のステータスが表示されるはずだ。ああ、原理とか聞くなよ? そんなもん知らないからな。神代のアーティファクトの類だ」
「アーティファクト?」
アーティファクトという聞き慣れない単語にバカ之河が質問をする。
「アーティファクトって言うのはな、現代じゃ再現できない強力な力を持った魔法の道具のことだ。まだ神やその眷属達が地上にいた神代に創られたと言われている。そのステータスプレートもその一つでな、複製するアーティファクトと一緒に、昔からこの世界に普及しているものとしては唯一のアーティファクトだ。普通は、アーティファクトと言えば国宝になるもんなんだが、これは一般市民にも流通している。身分証に便利だからな」
なるほど、と納得した俺は、ささっと指先に針を刺し、浮き上がった血を魔法陣に擦りつけた。回りの奴らは少し顔をしかめながらやっている。これから戦争に参加するってのに、これくらいの痛みで顔をしかめてんじゃねえよ。お前らそれでよく戦争に参加するとか言えたな?
俺がカス共を心で超絶ディスりまくっていると、魔法陣が一瞬淡く輝く。書き込みが終わったみたいだな。俺は現れた表を見た。
すると……
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南雲ハジメ 17歳 男 レベル:1
天職:錬成師
筋力:70
体力:80
耐性:20
敏捷:50
魔力:20
魔耐:20
技能:錬成・言語理解
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表示された。
まるでゲームのキャラにでもなったようだ。体力と筋力が他より少し高いのは、地球で格闘の鍛練を積んでいたからだろう。
俺が自身のステータスについて考察していると、メルドがステータスの説明を始めた。
「全員見れたか? 説明するぞ? まず、最初に〝レベル〟があるだろう? それは各ステータスの上昇と共に上がる。上限は100でそれがその人間の限界を示す。つまりレベルは、その人間が到達できる領域の現在値を示していると思ってくれ。レベル100ということは、人間としての潜在能力を全て発揮した極地ということだからな。そんな奴はそうそういない」
どうやらゲームのようにレベルが上がるからステータスが上がる訳ではないらしい。普通は逆なんだけどな。
「ステータスは日々の鍛錬で当然上昇するし、魔法や魔法具で上昇させることもできる。また、魔力の高い者は自然と他のステータスも高くなる。詳しいことはわかっていないが、魔力が身体のスペックを無意識に補助しているのではないかと考えられている。それと、後でお前等用に装備を選んでもらうから楽しみにしておけ。なにせ救国の勇者御一行だからな。国の宝物庫大開放だぞ!」
ま、レベルを上げたきゃコツコツ鍛練しろってことだ。要するに強い魔物倒して一気にガッチャーン! レベルアーップ! ってことにはならないってことだ。
「次に〝天職〟ってのがあるだろう? それは言うなれば〝才能〟だ。末尾にある〝技能〟と連動していて、その天職の領分においては無類の才能を発揮する。天職持ちは少ない。戦闘系天職と非戦系天職に分類されるんだが、戦闘系は千人に一人、ものによっちゃあ万人に一人の割合だ。非戦系も少ないと言えば少ないが……百人に一人はいるな。十人に一人という珍しくないものも結構ある。生産職は持っている奴が多いな」
俺はプレートの上の方を見る。『天職』のところに錬成師と書いてある。メルドの話が正しいなら、俺は技能の錬成ってやつに才能があるってことになる。
ちょっと待てよ、これってどう見ても戦闘職じゃねえよな。
錬成師。まあ要するに錬金術師みたいなもんだ。物を作ったり、壊したり、作り替える術を持ち、武器の作成はもちろん、修繕や強化に関してもピカ一だ。
しかし、戦闘の術を持っていない。簡単に言えば、何の才能も持たず訓練もしていない一般人が、剣を持つようなもの。武器を作り出せても、それを扱う技量までは持ち合わせてないってことだ。
そんなことを考えていると、メルドが説明を再開した。
「後は……各ステータスは見たままだ。大体レベル1の平均は10くらいだな。まぁ、お前達ならその数倍から数十倍は高いだろうがな! 全く羨ましい限りだ! あ、ステータスプレートの内容は報告してくれ。訓練内容の参考にしなきゃならんからな」
この世界のレベル1の平均は10。その言葉で、俺は確信がついた。俺はさっきメルドが言っていた『非戦闘職』、その中でも特に酷い『生産職』というとんでもない貧乏くじを引いてしまったってわけだ。
戦争に参加しないとは言ったが、俺も年頃の男子だ。異世界に来たからには、ド派手な魔法やら技やらを使ってみたいという願望があった。なのに天職は錬成師。戦うこともままならないクソ雑魚ナメクジ。ステータスは一般人よりかは高いが、こいつらの中だと低い部類に入ると思われる。
この世界も俺の味方はしないようだ。本当に腹が立つ。やってらんねえな。
俺が不機嫌オーラをMAXで展開していると、バカ之河がステータスの報告をしに前へ出る。表示されたステータスは……
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天之河光輝 17歳 男 レベル:1
天職:勇者
筋力:100
体力:100
耐性:100
敏捷:100
魔力:100
魔耐:100
技能:全属性適性・全属性耐性・物理耐性・複合魔法・剣術・剛力・縮地・先読・高速魔力回復・気配感知・魔力感知・限界突破・言語理解
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まさにチートの権化だった。あいつらしいといったらあいつらしいな。認めたくはないが。
「ほお~、流石勇者様だな。レベル1で既に三桁か……技能も普通は二つ三つなんだがな……規格外な奴め! 頼もしい限りだ!」
「いや~、あはは……」
メルドの称賛に照れたように頭を掻くバカ之河。なんだその顔。照れてる割には予想通りだと言わんばかりの顔だな。おい? 自分が勇者で当たり前だと思ってるのか? お前冗談抜きでブチ殺すぞ?
バカ之河だけが特別かと思ったら他の連中も、バカ之河に及ばないながら十分チートだった。それにどいつもこいつも戦闘系天職ばかりなのだが。因みに幸利も恵里も戦闘職だった。腹立つなぁ。次にロリロリ愛ちゃんだ。まぁ、ロリロリ愛ちゃんだから戦闘職ってことは万が一でもあり得ねえよな。
「作農師だと!? まさか実在したとは……! 急いで教会に連絡しろ!」
「……は?」
俺は唖然とした。あのロリロリ愛ちゃんが非戦闘職とは言え、かなりレアな非戦闘職だったことに。これで、俺みたいなやつは誰一人いないってことが証明された。
「さぁ、お前で最後だぞ」
あ? とプレートからメルドの方に顔を向ける。そこには俺がプレートを渡してくるのを待っているメルドと、俺をバカにしたような目線で見ているカス共がいた。大方、俺のステータスが低かったら声を大にして笑うつもりなんだろう。
じゃあこうしたら、どんな反応をするんだろうな?
「ステータスの開示を却下させてもらう」
その言葉にこの場にいた全員が驚いた。こりゃあ傑作だな。
「何故だ?」
「単純な話さ。俺に対してメリットがない。自分の弱点にもなり得るステータスを、わざわざ見せることに何の意味がある?」
「これは訓練内容の参考にするために必要なんだ。抵抗はあるかもしれないが、我慢してほしい」
必死に頼み込んでくるメルド。その訓練を俺は受けるつもりがねえんだよ。
「戦争に参加しない奴が訓練をする意味なんてあるのか? 大体お前ら、俺達のステータスを全て記録して、反逆できないようにするつもりなんじゃねえのか?」
「そんなことはない! 騎士団長の誇りにかけて誓う! それに戦争に参加しないとはいえ、この世界は危険が沢山ある。自衛くらいはできてもらわないと困るんだ」
その言葉と表情に嘘はない。俺は嘘まみれの場所で過ごしてきたから、嘘をつく奴の声と表情がどんなのかは大体分かる。でも、メルドからはそれが一切感じられなかった。こいつくらいは、信用してみてもいいのかもしれない。
だが、これにはどう答えるつもりだ?
「非戦闘職の奴のステータスなんか見て、何になる?」
その言葉で、この場全体が静まり返った。
ただしそれはほんの一瞬で、次の瞬間には耳障りな声が聞こえてきた。
「マジかよ南雲、お前非戦闘職なのか? 非戦闘職でどうやって戦うんだよ~?」
この声は世界三大雑音であるゴミ山の声だな。こいつ、俺が非戦闘職だということを知らしめるためにわざとデカい声で喋ってやがる。やられっぱなしは気に食わねえな。ここらで反撃するか。
俺はゴミ山の方へわざとらしくスキップしながら向かう。
「本当にゴミ山君は知能が低いなぁ~。もうブラキオサウルス並みに低いなぁ~。あ、それだとブラキオサウルスに失礼か。ゴミ山君のためにわっざわざ、説明してあげるけどぉ~、俺はねぇ~? 戦争に参加しないから訓練する必要がないんだぁ~。だからステータス見せる必要もないし、戦う必要もないんだぁ~。そんなことも分からないんだぁ~? 君、幼稚園からやり直したらどうかなぁ~?」
俺の挑発にゴミ山は面白いほど乗っかった。
「テメエ調子のってんじゃねえぞ!」
そして俺に殴りかかってきたが、俺はカウンターで肘打ちを顔面に叩き込んでやった。無意識に強くしてしまったようで、ゴミ山は鼻血を出しながら気絶した。て言うかこいつの顔面白すぎだろ。例えるなら、銀○の徳川○喜が神○に殴られて歯が折れちゃったあの顔だ。
「南雲! 何てことをしたんだ!」
当然バカ之河が見逃すはずもなく、俺に突っかかってきた。俺は慣れてるので、侮辱も含めながら正論で返す。これが一番ストレスを軽減できる方法だ(溜まらないとは言ってない)。
「お前の目は節穴以下か? どう見てもあいつから殴りかかってきただろうが。反撃されるのは当然だ。正当防衛ってやつだよ。そんなことも分からねえとはお前も知能低いな」
「やりすぎだ! 話し合えば解決できたはずだろう!」
「ほお~、だったらゴミ山達と話し合ってみろよ。俺をいじめるのはやめてくださいってな」
「檜山達を悪く言うのは止めろ! 檜山達は何も悪くない!」
……こいつ本当に脳ミソに蛆虫わいてんじゃねえのか? さっきのゴミ山の行動を見てよくそんなことが言えるな? もう目も節穴以下どころじゃねえだろ。
話す気が失せちまった。やっぱりこいつと話すとストレスしか溜まらねえ。
「あーもうやめだやめ。これ以上話しても無意味だ」
「おい! 話はまだ終わってないぞ!」
「俺は終わったんだよ。おいメルド。今日の訓練は休ませてもらうぜ」
俺は訓練所から抜け出そうと、扉へ向かう。しかし、
「南雲! 話は終わっていないと言ってるだろう!」
バカ之河に肩を掴まれる。なんだこいつ。いつにも増してしつこいな。八重樫とかが止めないからまだいいとか考えてるのか? そう考えると腹が立ってきた。
……少しくらい乱暴しても問題ねえよなぁ?
「おい」
俺は今まで出したことのないくらいドスの効いた声を出し、バカ之河の手を掴んだ。
「誰も止めねえからって調子のんじゃねえクソがぁ!」
そして振り返って、バカ之河の手を掴んでいる腕を思いっきり引っ張り、その反動を利用してバカ之河を思いっきり殴った。
「「「キャアアアアアアアアアア!!!」」」
女共が悲鳴をあげる。ゴミ山の時には何も言わなかったくせに、こいつになった途端これかよ。でも、今まで死ぬほど殴りたかったやつを殴るのって、めちゃめちゃ気分いいな。さっきまで死ぬほど腹が立ってたのが嘘みてえだ。
「南雲君! 乱暴はやめてください!」
次に叫んだのはロリロリ愛ちゃんだ。まあ今のは俺が感情を抑えきれなかったのが原因だからな。悪いのは俺だ。ってことでこの話はおしまいだ。俺はとっとと部屋に戻って、この力について調べねえと。
「なんで何事も無かったかのように部屋に戻ろうとしてるんですか! 先生は騙されませんよ! 確かに彼らは南雲君が嫌だと思うことをしました。ですがやりすぎです! 檜山君と天之河君に謝りなさい!」
次はロリロリ愛ちゃんが俺の前に立ちはだかった。意地でも俺を謝らせるつもりらしい。
「それに気にする必要はありません! 先生だって非戦闘職? とかいう天職ですし、ステータスだってほとんど平均です。南雲君は一人じゃありませんからね!」」
ほらっ、とロリロリ愛ちゃんは俺に自分のステータスプレートを見せてきた。さっきメルドに驚かれてただろうが……それの意味を理解してないのか?
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畑山愛子 25歳 女 レベル:1
天職:作農師
筋力:5
体力:10
耐性:10
敏捷:5
魔力:100
魔耐:10
技能:土壌管理・土壌回復・範囲耕作・成長促進・品種改良・植物系鑑定・肥料生成・混在育成・自動収穫・発酵操作・範囲温度調整・農場結界・豊穣天雨・言語理解
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俺は超大きな溜め息を吐いた。ロリロリ愛ちゃんは「え? え?」という顔をしている。俺はいつもロリロリ愛ちゃんに対してやっている、妹を可愛がるような声ではなく、畑山愛子という『人物』に対して真面目な声で忠告してやった。
「おい、このステータスの凄さが全く分かってないみたいだな?」
その声にロリロリ愛ちゃんはビクッと反応し、今までの俺とは違う! といったような顔をしている。
「よく聞け畑山愛子。無知なお前に教えてやるよ。このステータスはな、非戦闘職の天職の中でも最強だ。確かに魔力以外のステータスは、俺と同じかそれ以下だ。だがな、逆を言えば魔力はあのバカ勇者と同じだ。だが問題はそこじゃねえ。技能はバカ勇者よりも多い。おそらくこいつらの中で一番多いだろう。それに戦争において一番重要なのはなにか分かるか? 社会科の教師ならそれくらい分かるだろ? 食料だよ。お前の天職は作農師。草が生えねえ地面に花を咲かせることも、約半年かかる野菜の成長を早めることもできるような職業だ。俺みたいにありふれた職業なんかじゃねえ。ここまで言えば俺の言いたいこと、分かるだろ?」
自分がさっきやったことの愚かさに気づいた表情をするロリロリ愛ちゃん。どうやら、分かったみてえだな。
「もっと考えて行動しろ。大人だろ? そんなんだからあいつらにガキ扱いされんだよ」
俺はそう吐き捨て、訓練所を後にした。後ろからロリロリ愛ちゃんの、俺を呼ぶ弱々しい声が聞こえたが、聞こえなかったふりをした。おそらく、いつもヘラヘラしながら絡んでくる俺が、そこからは考えられないような話し方をしたからだろう。
出ていくときにチラッとあいつらを見てみたが、あいつらは前のように俺を睨み付けていた。特にバカ之河の周りに固まっていた女共は、俺を殺してやると言わんばかりに睨んでいた。ま、睨んでるだけなら気にする必要もねえな。
さて、この力はどうやって使うか、ゆっくり考えるとするか。
この作品のハジメ君は、本文でも言っていましたが地球である程度鍛練を積んでおります。その結果、勇者(笑)並みとはいかずとも、多少ステータスは原作より高くなっています。ある程度鍛練を積んで体を鍛えているのに、原作のハジメ君とステータスが同じだったらおかしいですからね。