もしもハジメ君の性格がキツく口調が悪かったら(仮)   作:fruit侍

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少し遅れました。昨日の時点で完成はしてたんですが……寝落ちしてしまいまして。

たった4話でお気に入り300件……人様の小説でしか見たことないような数値を自分の小説で見る日が来るとは……圧倒的感謝。

内容が内容なので、一応あらすじ部分で注意書はしてるんですが、いつ誹謗中傷が来るか最初はビクビクしてたんですが、割と自分と同じことを思ってくれてる人が多くて安心してますw


第五話

俺が戦闘じゃ全く役にたたないクソ雑魚職業だと分かった次の日。俺は王宮の鍛治部屋にお邪魔していた。理由は簡単。武器を作るためだ。

 

錬成師が武器を作ることに特化している職業だっていうのは前にも話したが、俺との相性がいい武器は何か。これが最大の課題だ。

 

剣などの近接武器は駄目だ。近接武器は確かに強力だが、自分の間合いに持ち込むためには相当の技術が必要だ。剣自体鍛練しなくては扱えない代物なのに、さらにその技術を取得する、なんて気力は俺にはない。

 

ならば杖のような魔道具を作ろうとも考えた。しかしふざけたことに、俺には魔法の適性がないことが後から分かり、作ったところで無意味だということが分かった。

 

となると残るのは弓などの遠距離武器だ。しかし弓は少なからず鍛練を積まなきゃならないし、引けるようになったら次は狙う鍛練もしなきゃならない。それに近距離武器と比べると、威力は下がる。こちらも短所がなかなか多い。

 

 

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弓は練習しないと、本当に怪我します。アニメとかで見たことあるから自分にも引ける! なんて思ったら駄目です。使い方を間違えると、痛い目見ます。以上、弓道部の作者からでした。

 

 

 

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じゃあどうするか。俺の紙耐久ステータスじゃ、遠距離で攻撃することが第一条件だ。それに、十分な火力もいるし、連発できないと使い勝手が悪い。あとできれば、無駄な鍛練なしで使いこなせるようになる武器がいいな。

 

……待てよ? 遠距離で攻撃できて、連発できる。しかも十分な火力があって、無駄な鍛練は避けられる。

 

俺はそれから閃いてしまった。

 

『銃』だ。

 

なぜここで銃を思い付いたのか、一応説明しておこう。

 

ショットガンなどの例外もあるが、銃は基本的に遠距離からの攻撃を目的として作られている。つまり俺が使う武器の絶対条件である『遠距離攻撃』ができる武器、というのを満たす。

 

次に連発できるかだが、スナイパーライフルとかを除けば、大体の銃は連射できるように作られている。アサルトライフルやサブマシンガンみたいに、連射目的で作られてる銃もあるくらいだしな。

 

十分な火力は、言わなくとも満たしている。さっき言ったショットガンはもちろん、ピストルでさえ場所によっては即死だ。即死しなくとも、無視はできない傷になる。火力に関しては十分だ。

 

最後に無駄な鍛練を必要としないか。火力がある分、反動もついてくる。マグナムなんか練習なしに片手で撃ったら脱臼しちまう。だから少なくとも練習はしなきゃいけねえ。だが銃は『誰でも扱える上に十分な火力を出せる』っていうのが強みだ。持ち方と撃ち方を覚えれば、あとは自然に体が覚えていく。

 

ここまで長かったが、つまりは俺の出した条件を全て満たしている。俺と銃は、これ以上ないベストマッチってわけだ。

 

俺は早速作業に取りかかった。説明書とかもない本当に1から状態なので、これから気が遠くなるほどの作って壊してを繰り返すことを覚悟しながら……。

 

 

 

 

 

 

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俺が銃の作製に取りかかってから二週間が経った日。100を越えたあたりで数えていない回数作って壊してを繰り返し、ついに完成した。俺が最初に作製した銃は、リボルバーだ。

 

リボルバー。日本語では回転式拳銃と呼ばれているメジャーな銃だ。撃つ度に弾が装填されているシリンダーが回転し、連続で撃つことができるようになっている。この回転をどうするかが一番の関門だったな。

 

そんな関門があったにも関わらず、俺がこの短期間で銃を作ることに成功したのは、俺の技能『錬成』が、イメージ力によって力を発揮するものだったからだろう。オタクのイメージ力がありゃ、大抵のものは作れる。オタクにとっては、この『錬成師』こそ当たりの職業だったのかもしれねえな。

 

そういや銃作るのにステータスを見てなかったな。どうなってるのやら。

 

 

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南雲ハジメ 17歳 男 レベル:3

 

天職:錬成師

 

筋力:70

 

体力:80

 

耐性:20

 

敏捷:50

 

魔力:40

 

魔耐:20

 

技能:錬成[+鉱物系鑑定][+複製錬成][+精密錬成][+高速錬成]・言語理解

 

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お、なんかいろいろと増えてんな。鉱物系鑑定はあれか? 銃作ってる時に急に使ってる鉱石の情報が頭に流れてきたやつ。複製錬成はコピーができるってことか。これは多分弾を作る時に獲得したやつだ。精密錬成と高速錬成はそのまんまだろう。

 

それに少しだが魔力も増えたな。錬成を何度も使ってたからだろう。錬成も一応魔力を使うからな。

 

俺はステータスプレートをしまい、銃を持って外に出る。さあて……次はお待ちかねの試し撃ちだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

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俺は奴等が使っている訓練所とは別の訓練所に来ていた。といっても、王宮の裏庭だけどな。

 

ここはメルドが自主練で使っている場所らしい。あいつらがいるので訓練所には行かないと言ったが、それは困ると言われ、この場所を紹介された。あんまり人には話すなよと言っていたことから、結構気に入ってるんだろう。ここには本当に人が来ないので、自分の訓練に思い切り集中できるのだ。

 

俺の前にいる訓練用ダミーは三体。しかもそいつらには顔に二重丸が書かれており、真ん中の丸は塗りつぶされている。射撃の的にもできるってわけだ。

 

俺は真ん中の訓練用ダミーに銃を向ける。やべえ。銃を撃つなんてこと普通じゃ絶対しねえから興奮してきた。

 

興奮で震える手をなんとか抑え、俺は訓練用ダミーに向かって発砲した。

 

 

ドパンッ!!

 

 

放たれた弾丸は、訓練用ダミーの横を掠めた。やっぱ初めてじゃそう簡単には当たらねえか。これじゃ夜にやってた自主練の完全バージョンをやるのは少し後になりそうだな。反動も逃がしきれず、思わず銃を離しそうになっちまった。

 

改善点はある程度見つかったから、あとは撃ち続けてそれを直していくだけだ。弾が勿体無い気もするが、撃たなきゃ上手くならない。上手くならなきゃどちらにしろ弾が無駄になる。そう考えて、俺は銃を構え直した。

 

そういやこいつに名前が欲しいな……銃っていうのはなんか好きじゃない。銃って破壊することが得意だから、『破壊』関連でいいのを探すか。

 

破壊する……破壊……破滅……滅亡……滅する……滅び……滅……。

 

決まった。こいつの名はシュトーレンだ。

 

『滅』をドイツ語でZerstörung(ツェアシュトーレン)と言う。だが丸々使うとなんか微妙だ。なので最初を無くし、シュトーレンというかっこよく、短めの名前にしたのだ。我ながらいい出来だ。

 

さあシュトーレン、俺の訓練に少しばかり付き合えよ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドパンッ!! ドパンッ!! ドパンッ!!

 

 

乾いた銃声が響く中、俺は訓練用ダミーに向かってシュトーレンを撃ち続けていた。ただ撃つだけでは実戦でほとんど使い物にならないので、逃げ撃ちの練習や避け撃ちの練習などもした。ずっと撃ち続けた結果、腕前は5メートルくらいの距離なら外さないくらいには上達してるな。

 

そろそろあの自主練メニューを実行するとするか。俺は新しい訓練用ダミーを三体立たせる。

 

「さあて、こっからは今までの訓練とはちと違うぜ……」

 

俺は弾をリロードし、訓練用ダミーを睨みながら言った。ここからは、本当に今までの訓練とは違う。

 

「行くぞオラァ!」

 

俺は全速力で訓練用ダミーの一つに近づき、一瞬で体を低くし、助走の力を借りて足払いをかける。そして腕を軸にして体を回転させ、訓練用ダミーの腹部を立ち上がりの勢いで蹴り飛ばす。訓練用ダミーは高く浮き上がった。そこに、シュトーレンを撃ち込むッ!

 

 

ドパンッ!! ドパンッ!! ドパンッ!!

 

 

訓練用ダミーの頭と腹を、シュトーレンの弾が襲う。三発撃ったはずだが、一発は外れたようだ。ま、ノルマの頭には当たったし、よしとするか。

 

次に俺が向かったのは、もう一つの訓練用ダミー。さっきの訓練用ダミーと違うのは、こいつは魔法を撃ってくるということにしていること。つまり遠距離型の敵として相手している。分かりにくいから、遠距離ダミーとしておこうか。

 

俺は先程と同じように全速力で遠距離ダミーに近づく。そうなると向こうは魔法を撃つに違いない。だが、魔法には詠唱が不可欠だ。そこを狙う。

 

俺はシュトーレンを、わざと外すように撃つ。

 

 

ドパンッ!! ドパンッ!!

 

 

弾は遠距離ダミーの横を掠める。これは威嚇射撃だ。これで詠唱を中断させるのが、本来の目的だ。

 

威嚇射撃で詠唱を中断させれば、もう恐いものはない。俺は中断した、ということにし、一気に近づき腹部に肘打ちを叩き込む。そしてすぐに上からも肘打ちを叩き込み、倒れた遠距離ダミーの頭に向かって発砲した。

 

 

ドパンッ!!

 

 

遠距離ダミーの頭に、大きな風穴が空いた。これでこいつもクリアだ。

 

俺は再びリロードし、最後の訓練用ダミーの方を向く。さて、残るはあいつだけだな。

 

俺が最初にとる行動は、今までと違う。奴は隙が全くないボスという設定だ。ボスダミーとでもしとく。無闇に近づけば、やられる。こういう奴が相手の時こそ、シュトーレンの強みを活かさなくてはならない。

 

俺はボスダミーを軸に、円を描くように走りながらボスダミーに向かってシュトーレンを撃ち続ける。

 

 

ドパンッ!! ドパンッ!! ドパンッ!! ドパンッ!!

 

 

四発撃ったが、一発も頭に当たっていない。クソ、頭は他の部位よりも小さい分狙いにくいな。

 

切り札のお披露目といくか? シュトーレンなしでの練習はなんとか成功してるから大丈夫だとは思うが、毎回成功するわけじゃないから完璧ではないんだよな。まあでも、やらねえ限り出来るわけねえか。

 

俺の切り札。簡単に説明すれば、錬成による地形操作を利用した戦闘だ。俺の靴底に、実はこっそり錬成の魔法陣を書いた石板をつけてある。これにより、俺は歩きながらでも詠唱さえすれば錬成が使えるようになった。その代わり少し足が重くなったがな。

 

そこで俺は、跳ぶ直前に錬成し、高速で出っ張りが出てくるのを利用して、更に高く跳べないかと考えた。すると少しタイミングはシビアだったが、できなくはないことが分かった。タイミングがシビアなのも、音ゲーの最高難易度をオールパーフェクト達成する実力の持ち主である俺にとっては屁でもなく、覚えてしまえば簡単だった。

 

それだけでは満足できなかった俺は、それを応用して狭い空間を登る方法を編み出した。マ○オの壁キックみたいな感じだ。魔力量があまり多くないので、かなり高いところに登ることは不可能だが、登れるだけでもすごく使い用がある。

 

使える場所は限られるが、銃にとって最適な間合いを作り、保つのにとても使えるのだ。

 

「おっ始めるか! 錬成!」

 

俺は早速錬成で跳び上がった。中々高いが、衝撃を上手く逃がせば痛くはない。地面に着地すると同時に、再び跳び上がる。

 

「錬成! 錬成! 錬成!」

 

そうして俺が錬成と着地を繰り返してるうちに、ボスダミーの周りは出っ張りだらけになった。

 

「ここだ! 錬成!」

 

俺は出っ張りの一つの横を蹴って錬成し、ボスダミーの真上に跳ぶ。そしてそこから、ボスダミーの頭に向けてシュトーレンを撃った。

 

 

ドパンッ!!

 

 

ほんの一瞬だったが、弾丸が頭に命中してるのが見えた。初めてで成功するとは思わなかったぜ……。っと、あぶね。着地するのを忘れるところだった。ここまで完璧だったのに、着地ミスとかダサいことはしたくねえよ。

 

俺はボスダミーの方へ向かい、念のため頭に当たってるか確認する。

 

「よし、当たってるな。」

 

気がつくと、日が傾き始めていた。結構夢中で訓練していたらしい。俺は訓練用ダミーの回収も忘れず行い、王宮へ戻る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

訓練が終了した後、大広間で絶讚飯中の俺とカス共だが、いつもは入ってこないはずのメルドに注目する。俺とカス共に、メルドは野太い声で告げる。

 

 

「明日から、実戦訓練の一環として【オルクス大迷宮】へ遠征に行く。必要なものはこちらで用意してあるが、今までの王都外での魔物との実戦訓練とは一線を画すと思ってくれ! まぁ、要するに気合入れろってことだ! 今日はゆっくり休めよ! では、解散!」

 

迷宮、ダンジョンか。そこでシュトーレンのお披露目ってことになるのか。俺が銃を作れるなんてこと知って、こいつらがどんなマヌケ面するのか楽しみだぜ。

 

……どさくさに紛れてどいつか撃っちまってもいいかもな? 今日は弾を大量生産するとするか。




原作ハジメ君はドイツ語で雷を意味する単語、ドンナーと名付けていましたが、この作品のハジメ君はドイツ語で滅を意味する単語、ツェアシュトーレンから一部取りましてシュトーレンと名付けました。

改めて戦闘描写が難しいことを痛感しました。特にボスダミーのところとかもう訳が分からない……。一応、あそこで書きたかったことを説明しますと、

マ○オの壁キック
   ↓
空中で半回転して逆さで銃ぶっぱなす
   ↓
見事頭に命中そして着地も忘れず決める

みたいな感じです。余計意味不明になりそう……。
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