ガバ転生メイリンによる「こずみっくいら」再現物語 作:めんりん
アーモリーワンで混沌G &深淵G &大地Gがあれしてこれして「また戦争がしたいのか、あんたたちはっ!」してから、さらにもう一悶着したあと。
具体的にはミネルバが船体の右部分をバキバキにしながらボギーワン?1?と呼称することにした敵の母艦に「倍返しだぁぁぁぁっ!!」をしてなんとか危機を脱したあと。
私、メイリン・ホークは束の間の休憩をもらってとある場所へと床と壁を蹴っています。それはというと
「お姉ちゃんおかえりっ!」
そう、混沌Gとしんえ…めんどいなもう3Gでいいや。3Gとの戦闘を終えて無事に帰還したお姉ちゃんたちのお出迎えです。ハンガーに通じているエレベーターの扉がちょうど開き、私が出待ちしようとしていた人たちが出てきました。
「あ、やば、あわわわっ」
が、嬉しさのあまり力加減を間違えた私の足は予想の三倍ほどの力で床を蹴ってしまい、無重力空間である船内通路を気持ちマッハでテイクオフ。
「え、ちょ、メイリンっ!?」
慌てて受け止めようとお姉ちゃんがこちらを振り向きますが、それだと二人で一緒に突き当たりまで一直線じゃないかな?? あーこれやばたにえんおわたンゴーとか思ってたいた私、しかし
グワシっ
「おっ、とと」
片手でエレベーターの扉に指を引っ掛け、もう片方で私の二の腕を掴む細くも力強い手。あれ、これお姉ちゃんじゃないや。
「姉の帰還に喜ぶのはいいが、少しはしゃぎ過ぎだな」
おっふ。まさかの金髪仮面二号ことレイ・ザ・バレルさんが哀れな艦内デブリになろうとしていた私を助けてくれました。にしてもすごい体幹ですね、ほぼ指の力だけで私を止めてるじゃんあなた。あ、私が軽いからかな⭐︎ …はい、すみません気をつけます
「えへへ、ごめんなさい。レイもシンも、おかえり」
お姉ちゃんがよく連んでた(言い方)なだけあって、私もこの二人に関しては年上にも関わらず呼び捨て。アカデミーに入学する前から交流があったので、もう数年来の付き合いになり…つつある。
「ただいま。にしても相変わらず仲良いな」
「…ああ」
上がシンで下がレイ。二人とも無事で何より。シンとお姉ちゃんは3Gの相手、レイはダレ・ダ・フラガさんとの激闘お疲れ様。残念ながらゲイツ…だったかな? に乗ってた二名のパイロットさんたちは帰らぬ人となってしまったけれど。
関わりがあまりなかったとはいえ、艦内で死者が出たのはこれが初。が、皆んな涙を流しているような様子はない。これを冷酷ととるか、戦時の正しい兵士のあり方ととるかは、私には判断できない。
家族と友人が無事に帰って来てくれた。私にはそれで十分だ。だからこそ、そう遠くない未来で皆んなから離れなくてはならない身の上が少しだけ憎い。まあ、今はとりあえずこの三人の無事を喜びたい。
「まったく、いつになったら姉離れするのやら」
あ、またそういうこと言うんだ。いいだろうならば戦争だ。
「お姉ちゃんに彼氏でも出来たら考えるのになー」
はぁ…と分かりやすく大きなため息でそう言ってみる。私のシスコン指摘に対するお姉ちゃんへの必殺カウンターだ。もうそろそろ殿堂入りしそうなくらいは愛用してる。いわば伝家の宝刀、名を「袖白雪」と名付けようかな。
「なっ!? まーーた心にもないことを、この子はっ!」
「むにゅうっ!?」
で、この後の返しは大体これだ、ほっぺサンドイッチ。両の掌で妹の頬をぶちゅうぅとやってくる暴力お姉ちゃん。そんなんだから見た目も中身もいいのに劇中終盤まで彼氏ができないんだっ!
「ほ、ほうひょひゅふぁんふぁい〜」
うりうりうりと攻勢を強めてくる姉に対し、私はあらん限りの力で暴力の非生産性と世界平和についての何かを訴える。そう、力で全て解決しようとするから争いはなくならないのだ、もっとこう、ほら。アレをこうしてこうしてみたりしてだな、
「そうか? 俺には妹離れが出来ん姉にもその責があると思うがな」
ぬぅおっとぉっ!? 君そんなこと言うキャラだっけ? なんかこう…「くだらん」とか言いながらサッと立ち去るようなキャラじゃなかった? えっ?
「ちょっ!? レイ〜〜っ」
「…あー…レイ、それ言っちゃう?」
そして苦笑しながら言うけどな、シンきさま。なんでお前が一番一歩引いた常識キャラみたいなポジしてんだ、さっき国際問題引き起こしかけたろうがおい。私知ってんだからな、誤魔化せると思うなや。
「事実だ。それとじゃれ合いはその辺にしておけ、通行の邪魔だ」
「「はい…」」
レイにお小言をもらうホーク姉妹。その後はとりあえずなんか飲もうぜ的なノリで休憩室的なとこに行くことに。道すがら戦闘どうだったん?的なこと聞いてみると、どうもお姉ちゃんは今のザクの装備に懸念があるようで。
「射撃苦手なのよねぇ…なんで私ガナー装備使わされてるんだろ」
そういえば度々ネタにされてたなお姉ちゃんや。「狙いは完璧よっ!」とか言いながら堂々と誤射しちゃう某ゲームでも。そうか、うーん…あ、そうだ。
「今度ドサクサに紛れてソードシルエット出してあげよっか?」
「…やめなさい。あんた本気で怒られるわよ…」
「ていうかそれ、パイロットの俺の前で言うか普通…」
ありゃ、だめか。名案だと思ったのに。お姉ちゃんとシンの二人がかりで言われたら仕方ない。まあシンが運命(意味深)を手に入れたらお姉ちゃんにインパルスが降りてくるから今は我慢してね。
その時は私、もうここにはいないけど。ごめん。
「ふむ…戦術としては一理あるか」
「「ない(わよ)」」
………やっぱり君、キャラ変わってない?
* * * *
いや待てそうじゃない。いやそう言うわけでないわけではなかろうもん雷門。
そんなことよりも大事なイベントがあったから私がちゃんとフラグ立てとかないと。確かこれ言い出したのも私だったよね、原作。ほんっとにやること多いなもう。
「そういえば、今ミネルバにあのアスラン・ザラがいるんだよ。ほら、あのオーブ代表の護衛の人」
すっかり忘れていたが、実は先の戦闘のドサクサに議長にブリッジで身バレされた夜勤(ヤキン)の英雄。ここいらで立てとかないと「だれやおまん、えっ!? アスラン・ザラっ!?」とかってなっても困る。
「へぇ…やっぱそうなんだ。お姫様がアスランって呼んだ時にもしかしてーとは思ったけどさ」
あら。そんなことあったのね。これなら私が立てなくてもフラグ立ったんじゃなねとか思ったけどまあいっか。転ばぬ先のなんとやらってね。
「でもなんで名前まで変えてオーブに行ったんだろ、あの人だって前はザフぅぅぅっ!?」
と、言いかけた私は慌てて口を物理的に塞いでお姉ちゃんの背中に隠れた。そりゃそうだ、言いながらたどり着いた休憩室に件のアスランその人がシートに座っておられるのだから。あっぶね、いるならいるって言いなさいよ(横暴)
「………」
無言てこっちを見ないでくれさい圧がやばいっす。フラグのためにいらんこと言いそうになったの謝るからーーー。
「へー。ちょうどあなたの話をしていたところでした、アスラン・ザラ。まさかと言うかなんと言うか」
そう言いながらスタスタとお姉ちゃんはアスランへと歩いて行ってしまう。必然的に背中にひっつき虫している私も行かざるを経ず。ちょっとお姉ちゃん、社交的なのはいいけど時と場合と背中を考えて。
「伝説のエースにこんなところでお会い出来るなんて、光栄です」
「こ、こうえい、です」
ぐ、こんなところで私の持病である先天的社交性欠如病(人見知り)がっ!
「…そんなものじゃない。俺はただのアレックスだよ」
「だからもう、モビルスーツには乗らない、と?」
ぐぅ、流石は石田彰ボイス。安定のイケボだなぁおい。そしてお姉ちゃん、あなたの背中のひっつき虫がいろんな意味でガクブルしてるからもう勘弁してください。帰りたい、切実に。ほらぁぁめっちゃ睨んでるやんアレックスぅ。
「よせよ、ルナ。オーブなんかにいるやつに。なにもわかってないんだから」
「シンっ。失礼します」
あんのやろうっ! 言うだけ言ってサッサと消えやがった。あ、こらレイも待てこら。くせぅ、今回ばかりはお姉ちゃんじゃなくてレイかシンに隠れるんだった。どっかのエースのおかげで空気だけが悪くなった空間に取り残されるコミュ障コーディーネーター。すみません許してくださいもうしません()
「でも。船の危機は救ってくださったみたいで。お陰で妹も無事です、ありがとうございました」
「あ、ありがとう、こざいまし、た」
ビシッと敬礼して去っていくお姉ちゃんに置いて行かれないよう、私も形だけの敬礼だけしてサッと去っていく。あ、待ってよお姉ちゃん置いてかないでーっ!むり、むりだからぁっ!
「…姉妹、か」
はい姉妹シスターズですけど何か? あ、待ってステイお姉ちゃん〜っ!