どちらが私の話で、どちらが友人の話か…
しかし一つだけ言えることがある
これは、誰にでも起こりうる恐怖
そう、誰にでも…ね
手
これは私が体験したお話です
私は通学の関係で学校の近くに部屋を借り、一人暮らしをしていました
その日はとても暑い日で、換気も兼ねて窓を網戸にした状態で夜を過ごしていました。
「もう遅いし眠たいけど、お風呂入らなきゃ…」
そう思った私は浴室まで行き、その日の疲れを落としていました
その時です
…ガコン
鼻歌を歌いながら体を洗っていると、玄関の方で何か音がしました
「(…何か広告でも届いたのかな?)」
私の住んでいるアパートは玄関扉に投函口とボックスがついているタイプのポストで、広告や封筒などの投函物はそのボックスに入ります。そのため、私は特に気にも留めずまた体を洗う手を動かしていました。
お風呂から上がり、そういえば何か投函されてるんだったなとポストを開けて私は血の気が引きました
ポストの中に入っていたのは人間の手…ではなくマネキンの手でした
「驚いた…悪趣味ないたずらしないでよ…」
暑い夜も吹っ飛ぶ位びっくりし、その日は怖かったため窓と玄関の鍵を全て閉め、クーラーをつけて寝ました
次の日起きて、私は目を疑いました
玄関の鍵が開いていたんです
「えっ…なんで!?」
訳が分からず玄関まで行くと、ボックスの中に紙が入っており、それを読んだ私は一目散に警察へ行きました
『お風呂あがりはもう少ししっかり髪を乾かした方がいいよ。短いとはいっても髪がいたんじゃうからね』
彼氏
先日私が家に帰ってくると、何か違和感がしました。
何がおかしいのかはわかりませんでしたが、家の中に何か違和感があるように感じ、もう一度注意深く観察してみると、やっと違和感の正体に気が付きました
「洗濯物が畳まれてる…」
確かに私は朝、家を出る前に洗濯物を干して出たはずだ。しかし、今帰ってきてみればその洗濯物が畳まれ、整理されていた
「もしかして、母さんが来たのかな…」
時々私の生活を気にして母親が家に来て作り置きや掃除をしてくれることがあるが、今日も来たという事なのだろうか
そんな事を思いながら冷蔵庫を開けると、タッパーに入れられた肉じゃがが置いてあり、上に手紙が貼ってあった
『体調を崩さないように気を付けて。あと、肉じゃがは傷みやすいので早く食べるように』
「やっぱり母さんが来たのね」
それを電子レンジで温めつつ、母親へ電話すると、すぐ応答があった
「あっ、もしもし母さん?」
「あぁ、K子。どうしたの?」
「今日うち来てたみたいだから電話したの」
「あぁ、それでか。えぇ、確かに行ったわよ」
「肉じゃがありがとう。あと洗濯物も畳んどいてくれたんだね」
「あぁ、そっちは違うわよ」
「え?」
「私はあんたの様子見に行っただけよ。もう、アンタも水臭いわねぇ。彼氏できたなら言いなさいよ」
「え?どういうこと?」
「隠さなくてもいいわよ。今日アンタの家行ったら、男の子が出迎えてくれたんだから。早く帰れたから代わりに家事してくれるなんて、やさしい彼氏じゃないの。それで、いつから付き合ってたの?」
「え…」
私は母が何を言っているのかさっぱりわかりませんでした。
だって私は彼氏などおらず、一人暮らしのため誰とも同居なんてしていないのですから
くどいようだが、どちらも非現実的な恐怖体験でありながら、現実に起こりうる恐怖である
だって、私達が実際に体験した話なのですから