魂魄妖夢は外の世界にある両親の墓参りに行くようです。   作:へっくすん165e83

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第十一話「大変お世話になりました」

 桜の花びらが舞い散る白玉楼の庭を、妖夢は縁側に腰掛けてぼんやりと眺める。

 綺麗に整えられた枯山水に花びらが積もり、庭師の意図しない芸術を作り上げていたが、手入れをする妖夢からしたら作業量が増える要因でしかなかった。

 

「帰ってきたら手入れしないとな……」

 

 妖夢は手持ち無沙汰に腰に差した楼観剣の頭を撫でる。

 そしてふと思いついたかのように立ち上がると、桜の花びらが舞い散る場所へと移動した。

 

「よっと」

 

 妖夢は楼観剣を引き抜き、そのままの勢いで舞い落ちる花びらを斬り裂く。

 黒い紋付袴に白い髪、腰に差した二本の刀、そばで妖夢に合わせて動く半霊。

 

「あらよっと」

 

 演舞のように刀を振るい、その度に花びらが一枚斬れる。

 妖夢の気の抜けた掛け声のせいか締まっては見えないが、行なっていることは達人のそれだった。

 

「あら、楽しそうなことをしているわね」

 

「あ、幽々子様」

 

 先程まで妖夢が座っていた位置にいつのまにか幽々子が腰掛けており、妖夢の暇つぶしを楽しそうに眺めている。

 妖夢は腕を目一杯伸ばし器用に楼観剣を鞘に戻すと、幽々子のもとへと駆け寄った。

 

「そんな紋付袴持ってたのね。着てるとこみたことないけど」

 

 幽々子は妖夢の服装を物珍しそうに眺める。

 妖夢は少し恥ずかしそうに頭を掻いた。

 

「実は袖を通すのは初めてです。今まで着ることがなかったもので……」

 

「まあそうよねぇ。基本白玉楼から出ることもないのだし」

 

 妖夢は幽々子の隣に腰掛け、先程までと同じように庭を眺める。

 

「ねえ妖夢。貴方は今回の墓参りで、何か思うことはあったのかしら」

 

「思うこと……ですか。半ば義務的に始めた墓参りでしたので、割と淡々と墓を探していたように感じます」

 

 妖夢は視線を庭から自分の膝下へと移す。

 

「不思議と、物心ついた頃から親を意識したことはありませんでした。幽々子にお師匠様、屋敷にいる幽霊さん。それが私の周りの人達で私の世界は冥界の、白玉楼の中で完結していたので」

 

 妖夢は幽々子の方を少し窺い、また視線を庭に戻した。

 

「それは異変の後も変わってはいません。交友関係も少しは広がりましたが、あくまでそれだけ。狭い世界が少し広くなった程度です」

 

「まあそうよねぇ。でも、墓参りしてもらえるだけであの二人は喜ぶと思うわよ?」

 

「そういうものですかねぇ……」

 

「そういうものよ。私には子供はいないから偉そうなことは言えないけど。妖夢もいい男がいたらその刀でスパッとやって結婚しちゃいなさい」

 

 そう言って幽々子は刀を振るう真似をする。

 

「まだそこまでの練度には達してないです」

 

「じゃあ大人になるまでにはできるようにしておかないとね」

 

 幽々子の言葉に、妖夢は困ったように頭を掻く。

 妖夢自身異性と付き合う自分など、異次元の話すぎて全く想像が付かなかった。

 

「妖夢さん、お待たせしました」

 

 妖夢が男性を一刀両断している想像をしていると、庭の方の空間に隙間が開き、そこから八雲藍が出てくる。

 藍は妖夢の格好を上から下まで眺めると、感心したように数回頷いた。

 

「今回はその格好で行くんですね」

 

「親に会うのに変装していくわけにも行かないので。半霊だけどうしましょうか」

 

 妖夢は自分の横に浮かぶ半霊の尻尾を掴んで引き寄せる。

 

「幻想郷では普通の人間でもはっきりと見えますが、外の世界ではよっぽど霊感が強くなければ見えないと思いますよ」

 

 ならいいか、と妖夢は半霊を掴んでいる手を開く。

 半霊は数回妖夢の周りを逃げるように回ると、元の位置に戻った。

 

「忘れ物がなければ出発しますが……」

 

「あ、ちょっと待ってください」

 

 妖夢は履物を脱いで屋敷の中へと駆けていく。

 数分もしないうちに妖夢はリュックサックを抱えて縁側から庭に降りる。

 

「荷物に関してはお預かりしますね」

 

 藍は妖夢からリュックサックを取り上げると、隙間を開き中にしまってしまった。

 

「せっかく正装をしているのにリュックを背負っていくこともないですから。それでは向かいましょうか」

 

 藍は白玉楼に来た時と同じように空間に隙間を開く。

 妖夢は一度幽々子の方を振り返ると、何も言わずに隙間を潜った。

 

 

 

 

 隙間を潜った先は真っ暗闇の空間だった。

 夜目が効く妖夢でも一寸の先も見えないが、音の反響からそこまで広い空間でないことがわかる。

 

「さてっと……」

 

 藍の声が聞こえると同時に薄明かりが一つ狭い空間に灯った。

 妖夢は無意識にその光源を目で追う。

 

「部屋の明かりのスイッチは……、ここですね」

 

 藍はその決して明るくない光を頼りに部屋の明かりをつける。

 パチンという軽い音ととともに、人工的な光で室内は満たされた。

 そこは小さなガレージだった。

 中央には黒塗りのセダンが一台停まっており、車に全く詳しくない妖夢ですら高級な車なのだとわかるほどには気品がある。

 

「なんだか高そうな車ですね」

 

 妖夢は藍の方をちらりと見ながら呟く。

 藍は妖夢に合わせてか、いつの間にか紋付袴に着替えており、先ほど光源にしていた携帯電話を懐に仕舞いながら妖夢に答えた。

 

「実際結構高いですよ。まあ高いといっても所詮は車なので限度はありますが」

 

 藍はガレージの壁にかかっている車の鍵を手に取ると、鍵のかかっていない車の扉を開ける。

 妖夢もそれに倣って反対側の扉を開いた。

 

「それじゃあ出発しましょう。ここから大体車で一時間ぐらいですので」

 

 そう言って藍はエンジンをかけて車を発進させる。

 それと同時にガレージのシャッターが開き、太陽の光がガレージに差し込んだ。

 

「ここは……里?」

 

「まあ、里ってよりかは、住宅街といったところでしょうか。人の住む家が集合しているようなところです」

 

「なるほど」

 

 妖夢は京都の町並みとはまた少し違う住宅街の光景を眺めながら相槌を打つ。

 二人を乗せた車は、そのまま住宅街を抜けて山道へと入っていった。

 

 

 

 

 二人が延暦寺の駐車場に着いたのは、昼を少し過ぎたぐらいの時間だった。

 藍は駐車場に車を停めると、車から降りる。

 妖夢は刀が引っかからないように注意をしながら慎重に車から降りた。

 

「確か受付に言えば中に入れてくれると昨日言っていました」

 

「受付……あのチケット売り場でいいんでしょうか」

 

 藍は車に鍵を掛けると、そのまま受付のほうへと歩いていく。

 妖夢もすぐにその後を追った。

 

「すみません。白井さんに御用があるのですが、何か聞き及んでいますか?」

 

 藍は簡潔に受付に尋ねる。

 受付は何かの書類を確認すると、どこかに内線を掛けた。

 

「すぐに案内しますので少々お待ちください」

 

 受付の女性はカウンターのすぐ横を指し示す。

 藍は笑顔でお礼を言うと、妖夢と共に受付の横へと逸れた。

数分もしないうちに若手の僧侶が受付の横にある扉から現れる。

 

「魂魄様ですね。こちらにお願いします」

 

 若手の僧侶は妖夢と藍の姿を確認すると、受付の女性に声をかけ、そのまま受付の奥へと二人を案内する。

 

「白井大阿闍梨は大黒堂の前でお待ちになっております」

 

 若手の僧侶は事務的にそう言う。

 端的な言い方だったが、それだけ妖夢が今から訪ねる年老いた僧侶には客が多いのだろう。

 数分もしないうちに若い僧侶に連れられた二人は大黒堂と呼ばれるお堂へとたどり着く。

 大黒堂の前には年老いた僧侶が佇んでおり、じっと二人の到着を待っていた。

 

「すみません、お待たせしましたか?」

 

 妖夢は少し頭を下げながら年老いた僧侶に近づく。

 年老いた僧侶は妖夢の服装や見た目をちらりと観察すると、何か納得するように頷いた。

 

「なるほど。変装していたというのはこういうことですか」

 

 妖夢は年老いた僧侶にそう言われて改めて自分の服装を確認する。

 確かに今妖夢は一昨日訪れた時とは別人のように髪も服装も変わっている。

 なにより腰に差してある二本の刀は今の妖夢の服装にこそ合ってはいるものの、この現代日本ではあまりにも浮いていた。

 

「うーん、刀を差してきたのは失敗だったかもですね」

 

 妖夢は気合の入りすぎた自分の服装に少し恥ずかしくなったのか、軽く頭を掻く。

 

「いえ、そんなことありません。剣術家にとって刀は命。特に今回は参る相手も剣術家。是非後継者としての姿を見せてあげてください」

 

 ではこちらです、と年老いた僧侶は二人を連れて境内の奥へと歩き出す。

 

「そういえば、そちらの式神さんは?」

 

 年老いた僧侶は藍の方を伺いながら妖夢へと聞く。

 

「私が今回の墓参りでお世話になっている方の式神です」

 

 藍は年老いた僧侶に向かって小さく頭を下げる。

 どうやら藍自体名前を名乗るつもりはないようだった。

 

「なるほど、そうでしたか」

 

 年老いた僧侶は藍のこれ以上踏み込んで欲しくないという表情から察したのか、それ以上藍の素性を尋ねることはなかった。

 

「ここから先は山道になりますが、大丈夫でしょうか?」

 

 念のためといったニュアンスで年老いた僧侶は二人に尋ねるが、歩を止めないあたりあまり心配はしていないようだった。

 二人は静かに頷くと、年老いた僧侶の後を追って山道を歩く。

 数十分も人通りのない山道を歩いただろうか。

 

「ここですね」

 

 年老いた僧侶は何もなさそうな山道の途中で歩を止める。

 年老いた僧侶はそのまま道すらない藪へと進んでいった。

 妖夢は顔に枝が当たらないように気を付けながら僧侶の後を追うと、そこには山の斜面に巧妙に隠された古びた金属製の扉があった。

 

「貴方のご両親を埋葬してから月に一度ほど寺の者が手入れを行っています。もっとも、ここに眠っておられる方がどういった方なのか知っている者は少ないですが」

 

 年老いた僧侶は懐から大きな銀色の鍵を取り出し、金属製の扉に差し込み、引っかかりながらも時計回りに回す。

 ゴトンという重たい音と共に施錠が外れる音が響き、金属を引きずる音と共に扉は開いた。

 中は暗く一切の明かりもないが、外から差し込む光でぼんやりと中が照らされる。

 中には大きな石碑があり、その前には水鉢や花差しといったよくある普通の墓にあるようなものが備え付けられていた。

 

「ほう、なるほど。確かに結構しっかり手入れがなされているようで……妖夢さん?」

 

 藍はよく手入れされた墓の外見に感心していたが、ふと妖夢の様子を伺う。

 妖夢は墓をじっと見つめたまま、口をぼんやりと開けていた。

 

「まさか……、いや、でも」

 

 妖夢はブツブツと墓を見つめながら呟く。

 そのままゆっくり石碑へと近づいていき、冷たい石碑に手の平を当てた。

 

「白井さん。ここには私の両親の遺骨、もしくは体の一部が埋葬されているんですよね?」

 

 妖夢は石碑に手を当てながら年老いた僧侶に尋ねる。

 

「はい、遺骨を納骨してありますが……」

 

 妖夢は年老いた僧侶の答えを聞くと、確認するように藍に尋ねた。

 

「1945年。外の世界は戦争の影響で多くの戦死者が出た。外の世界に満ちた幽霊は溢れるように幻想郷へと迷い込んだ」

 

「そうですね。その幽霊が花に憑依したりして結構な大ごとになりました」

 

 妖夢は何かを確かめるようにもう一度石碑を見ると、数歩後ろに下がり静かに手を合わせる。

 そしてそのまま何事もなかったかのように墓の掃除を始めた。

 

 

 

 

 墓参りを終えた妖夢は藍と年老いた僧侶と共に駐車場の前まで戻ってきていた。

 妖夢は別れ際に年老いた僧侶に深々と頭を下げる。

 

「今まで両親の墓を大切に管理して頂きありがとうございました。これからもよろしくお願いします」

 

「いえ、こちらも貴方のご両親には大変お世話になりましたので」

 

 年老いた僧侶は何かを懐かしむように妖夢を見ると、にこりと微笑んだ。

 

「それでは、私たちはこれにて失礼させていただきます。貴重なお時間を頂きましてありがとうございました」

 

 藍は年老いた僧侶にそう言うと、車の鍵を開けて運転席に乗り込む。

 妖夢はもう一度小さく頭を下げ、後ろの席に刀を放り込むと助手席に乗り込んだ。

 

「それでは幻想郷に帰りますが、何か心残りはありませんか?」

 

 藍は横目で妖夢の様子を伺いながらそう尋ねる。

 妖夢は少し考えこんだが、軽く首を振って答えた。

 

「いえ、大丈夫です。そのまま幻想郷に帰りましょう」

 

 藍はちらりと妖夢の白い髪を見て、何事もなかったかのように前を見る。

 そして車のエンジンを掛けると、駐車場を出て山道を走り始めた。

 

「なんにしても、無事にご両親のお墓が見つかってよかったですね」

 

 藍は山道に合わせてハンドルを切りながら妖夢に尋ねる。

 

「はい。思ったよりもちゃんと管理されていてびっくりしました。あの寺の方に感謝しなくてはいけませんね」

 

 妖夢は藍の言葉にそう答えたが、どこか上の空だった。

 藍はそんな妖夢の様子に少々首を傾げつつも、話を続けた。

 

「この後はそのまま白玉楼に送り届ける形でよろしいですか? それとも、どこか寄りたい場所はあります?」

 

「いえ、そのまま白玉楼で大丈夫です」

 

 藍は妖夢のそんな淡泊にも聞こえる返事を聞くと、道の曲がる方向とは反対にハンドルを切る。

 車は道を外れ木々の間を物凄い速度で走り抜け、道路が見えなくなったところで藍は車を止めた。

 

「さて、では白玉楼に戻りましょうか」

 

 藍は車から降りると空間に大きな隙間を開ける。

 妖夢は車から降りると、もう慣れたものだと言わんばかりに隙間に飛び込んだ。

 

 

 

 

「……っと」

 

 妖夢は白玉楼の庭に両足で着地する。

 後ろを振り向くと、そこにはもう隙間は存在していなかった。

 

「あら妖夢ちゃんおかえりー」

 

 声を掛けられ振り返ると、そこには縁側でお茶を飲んでいる幽々子と紫の姿があった。

 

「ただいま帰りました。幽々子様、紫様」

 

 妖夢が縁側に近づくと、紫が意味ありげに微笑む。

 

「墓参りはできたのかしら」

 

「紫様、貴方は分かっていたのですか?」

 

 紫の質問に、妖夢は質問で返す。

 紫は口元を扇子で隠しながらクスクスと笑った。

 

「いいサプライズだったでしょう? 妖夢ちゃんがお墓を見つけられなかったらどうしようかと思ったわ」

 

 妖夢は文句ありげに紫に対し頬を膨らませたが、紫は意にも介していないようだった。

 

「あら二人で楽しそうねぇ。なにかあったの?」

 

 幽々子は妖夢のふくれっ面を見ながら紫に聞く。

 

「なんにもないわよ。私はただ妖夢ちゃんのお墓参りを手伝っただけ。妖夢ちゃんは勝手にお墓参りに行っただけ」

 

「なによけちー。妖夢、それでちゃんとお墓参りはできたのよね?」

 

「あ、はい。ちゃんとお墓参りしてきました。お供え物して、墓を掃除して……」

 

 妖夢は思い出すようにブツブツと呟く。

 そんな様子の妖夢に対し、幽々子は小さくため息をついた。

 

「そうじゃないわ。私はちゃんと貴方が貴方のご両親を弔うことができたのかと聞いているの」

 

 妖夢は幽々子のそんな言葉を聞いて、少し目を丸くする。

 そしてふと我に返ったかのように慌てて返事をした。

 

「……っ! はい、それは勿論」

 

「ならよし。それじゃあご飯にしましょうか。その前に袴を着替えてらっしゃい」

 

 幽々子はそういうと、ふわふわと屋敷の中へと飛んでいく。

 妖夢は幽々子の背中を見送ると、紫に正対した。

 

「紫様、改めて今回はありがとうございました。大変お世話になりました」

 

「私と妖夢ちゃんの仲じゃない。いいのよこれぐらい。それじゃあ、私ももう行くわね」

 

 紫は自分の座っている足元の地面に隙間を開くと、すっと立ち上がる。

 そしてそのまま隙間の中へと落ちていった。

 夕日が差し込む白玉楼の庭に、妖夢一人が取り残される。

 夕食の準備は既に済んでいるのか、幽霊二体が庭の石灯篭に火を灯して回っていた。

 妖夢は縁側に座り込み、ぼんやりと二体の幽霊を眺める。

 姿かたちがはっきりしない幽霊二体はふわりふわりと庭を飛びながら競い合うように石灯篭に火を灯していく。

 何気ない普段通りの光景だが、妖夢には不思議と二体、いや二人の幽霊が寄り添い合うように飛んでいるように見えた。

 

「……ただいま。お父さん、お母さん」

 

 妖夢は小さい声でそう呟くと、赤みが差した頬を隠すように自室へと駆けた。

 

 

 

 

 妖夢は外の世界にある両親の墓参りに行ったようです。

 

 

 

 妖夢は外の世界にいた両親の墓参りに行ったようです。




 どうも、へっくすん165e83です。妖夢が外の世界にある両親の墓参りに行くようです、これにて完結でございます。ここまでのご愛読ありがとうございました。

Q 結局この話ってどういう話だったの?

A 両親の墓参りに行ったけど、実はずっと一緒に暮らしていたって話

 最後にこの話の裏設定をつらつらと書き連ねていきたいと思います。



魂魄妖夢
 今作の主人公にして白玉楼の庭師。白玉楼に仕えている幽霊のことはぼんやりと姿が確認できるだけで、その幽霊が自分の両親とは露とも知らず六十年一緒に生活していた。墓参り後、二人が自分の両親と気が付いた後も二人にはそのことを話さず、胸の内に秘めながら生活を送ることにした。

魂魄妖磨
 妖忌の息子であり妖夢の父親。幻想郷に結界が張られる前から道場で剣術を教えており、戦時中は軍の幹部要員に向けて剣術の指導を行っていた。
 戦況が悪くなり、ついに軍から召集命令が掛かる。妖夢を父である妖忌に任せ、沖縄へ。本土防衛に向かう。

魂魄夢乃
 妖夢の母であり、後天的な半人半霊。妖磨と共に数百年を生きており、妖磨の妻であり一番弟子でもある。妖磨が戦争へ赴く際に一緒に戦うためについていった。

両親の死と花の異変
 妖磨と夢乃は凄惨な沖縄戦で奮闘するのものの、最終的には戦死。世界に溢れかえる幽霊の流れに任せて漂っていると、花の異変に巻き込まれいつの間にか幻想郷へと迷い込んでいた。閻魔、四季映姫・ヤマザナドゥの裁きを受け、輪廻転生待ちとして冥界へ。二人は転生を待つ間白玉楼で静かに我が子の成長を見届けようと従者として働き出した。


魂魄妖忌
 妖夢の祖父であり妖夢の父。白玉楼に妖磨と夢乃の幽霊が来たときは相当驚いたが、結局のところ半人半霊が全霊になっただけなのでそこまで気に留めることでもないと思い直し白玉楼の従者として向かえ入れる。

西行寺幽々子
 二人の幽霊が妖夢の両親であることを知っており、妖夢も知っているものと思っていた。なので妖夢が墓参りの話を出した時も「あ、お墓の手入れに行ってくるのねー、仕事が忙しくなる前に休暇がてらいってらっしゃーい」ぐらいの感覚。

八雲紫
 二人が両親であることも、妖夢が気が付いていないことも、妖夢が両親の墓に残る霊気を感じ取って気が付くことも全て想定して陰から覗いていた今回の黒幕。

八雲藍
 純粋な気持ちで妖夢の墓参りを手伝っていた優しい式神。紫の使いで外の世界に頻繁に赴いており、各地に隠れ家や車を所持している。

上白沢慧音
 花の異変の話題が出したかったから出した。それだけ



素晴らしきモブたち(代表選出)

タクシーの運転手
 京都でタクシー会社を経営している男性。妖夢の足&案内役として登場。便利な相談役

初老の男性
 資料館に勤める初老の男性。妖夢に情報と地図を与える役

女性三人組
 八坂神奈子と洩矢諏訪子と東風谷早苗。純粋に京都に旅行に来ていたちょい役。出した意味は特になし

ホテルのカップル
 外国人のようだが、実は二人とも日本語が堪能。リアフォードホテルの関係者だが、ホテルの経営には全く関わっていない。

運転手の青年
 足件、相棒件、リアクション役。実は最後に紫によって記憶が消されているかわいそうな人

老人
 戦時中から生きている剣術家。そこそこの腕。妖磨や夢乃と面識があり、延暦寺までの道しるべ役

年老いた僧侶
 モデルは酒井大阿闍梨。妖磨の弟子であり、戦後妖磨と夢乃の葬式を取り仕切った。剣術の腕は伝説級であるが、人前ではめったに刀を握らない。最初は黒髪で半霊も従えていない妖夢に対し疑念を持っていたが、刀の実力を見て妖夢本人だと悟る。二回目に会った時には白髪に半霊を従えていたので確実に本人であると確信した。彼は紫に記憶を消されていない。
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