お気に入り登録、ありがとうございます。
なんか、凄く数が増えていて驚いています。
ハチャメチャ暴走のお話ですが、これからもよろしくお願いします。
暴走し過ぎると、ついて来れる人が少なくなる。気をつけよう。
篠ノ之束はハイスペックです。
原作の彼女は生身でISを圧倒していたような、頭脳も天才を超えて天災とか呼ばれるくらいに。
このお話の束も、同じようにハイスペックなのですが、そのスペックが伸びきる前に壁にぶつかって伸ばされず。
「う~~~~~~」
頭脳だけは順調に進化を重ねて、超進化とか簡単にやらかして、限界突破なんて散歩的な気持ちで踏破して。
「む~~~~」
物理法則を無視するような研究結果と、リクのために頑張ろうって気持ちがフュージョンした結果、彼女は順調に絶対防御と重力制御システムの開発を完了して。
「ん、ん・・・ん?」
見事、白騎士を組み上げたのでした。中学生になった時に。原作を超えるようなスペックを頭脳面だけ発揮した束だったが、彼女にも苦手なものはある。
「むぅ~~~~」
最初に運動。中学生になって女性的特徴が増えた結果、よくバランスを崩して転ぶようになった。転んで倒れて、見事に近場にいる少年を巻き込むようになったりして。
はい、リクのことです。
彼を巻き込んで倒れること、中学生になって二か月の間に数十回。体育の授業なんて、遠くにいるはずなのに背中にいつの間にかひっついているため、先生が探すこと多数。その状況で、見事に転ぶのでリクが転んだ時に束が出現する、なんてクラスで言われていたりして。
「よ、は!」
次に精神的なもの。対人恐怖症、それが治った。話しかけられて悲鳴を上げることはない、呼んだとしても悲鳴が上がることがない。見事に篠ノ之家は彼女の対人恐怖症を克服させたのでした。
リクの場合のみという見事な成果を発揮したのです。
「よ~~~~せい!」
そして、最後に。
「出来た!!」
笑顔で振り返った束に、誰もが微笑みを向けている。仕草が可愛くて、やっていることは真剣なのだが、何処か微笑ましいように映るのは、彼女が小動物みたいな雰囲気を持っているからか。
胸部装甲は凶悪です。
身長が平均より低い彼女は、とても愛らしく小さくて、ちょこちょこ動く仕草はまさに小動物。このクラスの
「りっくぅぅぅぅん!!!」
笑顔で真っ直ぐ向かってくる束。完全に信頼して、疑うことなんてしない彼女は、リクへと一直線に向かっていき。
見事に転んで、手に持っていたアップルパイは宙を飛んだのでした。
最後に彼女の弱点は。
「・・・・・・うぇぇぇぇぇぇ!! りっくぅぅぅぅぅぅん!!!!」
「ぶ!?」
感情直結の行動でしょうか(泣)
「織斑さん! また高坂君が!」
「はい、先生。放っておきましょう、リクなら束に飛びつかれても大丈夫です」
「ここは三階なのよ?! 窓から! 窓から!!」
「ええ、飛んで行きましたね。学校の調理室は、一階に作るべきだと後で進言しておきます」
「れ、冷静ね、織斑さん」
「慣れてますから」
右手に見事な出来栄えの自作アップルパイを持ちながら、千冬は先生に笑顔で答えていた。
リクの母、高坂リリィ曰く。男を捕まえるには胃袋を掴むのが最適だとの訓示のために、束と千冬は料理ができる。
織斑家も篠ノ之家も、二人に料理を教えたのだが、当時の二人はまったく興味を示さずに困り果てていた。それを見かねたリリィは、二人を捕まえてフランスへ渡航。一週間ほどで戻ってきた二人は、『料理は素晴らしい』なんて語っていたので、何かがあったらしい。
というわけで、千冬はフランス料理と和食全般ができる。
一方、束はというと。
「篠ノ之さん!!」
「ふみゃ?!」
「どうか料理部に入って! 貴方がいたなら全国優勝も夢じゃないわ!!」
料理全般、死角なし。ハイスペック能力全振りしたような、四ツ星は取れる料理をつくれるようになっていました。
「ふぇぇぇぇぇ!! りっくぅぅぅぅぅん!!!」
瞳を輝かせたクラスメートに追われて、束は何時も通りにリクに抱き付き、いきなりの衝撃にリクは倒れかけて、足を踏ん張って耐えた。
「おお!! 高坂が耐えたぞ!」
「ついにか?! 誰だ今日に賭けた奴は?!」
「四十倍の大穴だぞ!」
「・・・・・・おい、お前ら」
ワイワイと賭けごとの結果を騒ぐクラスメートに、思わずリクは拳を握って背後に黄金の波紋を浮かべていたのでした。
お忘れかもしれませんが、リクは母である高坂リリィの能力を完全に受け継いでいる。その能力は、『ギルガメッシュの全能力』と、『ネロの全能力』。ちょっとした転生者なら、喉から手が出るほど欲しい能力を中学生にして完全把握。彼の黄金律がSを超えているとか、EXになっていたとか、そう言った話は今の状況では瑣末なことかもしれない。
一方、こんな異能を発揮したら普通なら化け物と恐れられて、クラスメートたちから避けられるのだが、この世界は『転生者多数』の世界。
「フ! 笑止だ高坂! 今までおまえのその能力にやられていた俺達だけどな!」
「ああ!! 今の俺達にはこの人がいる!」
「さあ見せてくれ! 木原トオル!!」
自信満々に告げるクラスメートに指をさされて、彼は立ち上がった。白い髪に白い肌といった、何処かで見たことある少年は、だるそうな顔で深くため息をついて。
「リク、悪ィな」
「トオル、まさかおまえが俺の前に立つのか?」
「そろそろ決着つけてもイイころだろ? 俺の『アクセラレータ』と、おまえの『王の財宝』どっちが強いか」
二人は教室で睨み合う。
戦争そのものと言われたギルガメッシュと、存在自体がチートだろうと言われたアクセラレータ。
今ここに戦略兵器と絶対反射がぶつかろうとしていた。
原因、クラスメートの賭けごとですが。
「ふぇ・・・ケンカするの?」
瞬間、クラスの空気が弛緩した。張り詰めて風船のように膨らんだ空気が、一気に消えて緩やかな春の午後のように穏やかな空気が流れる。
「・・・チ!」
木原トオルは舌打ちし顔を反らし。
「・・・・・」
高坂リクは無言で赤顔を反らすように天井を見上げた。胸が当たるからとか、腰にしがみつくなとか、リクは叫びたいのに恥ずかしくて叫べない自分のヘタレっぷりを実感したのでした。
「今日も騒がしいな」
「千冬は冷静ね」
「慣れたからな、おまえこそどうなんだ、リナ?」
名を問われて、栗色の髪の少女は金色の瞳を細めて笑った。
「L様って呼んでもいいわよ?」
「なんだそれは? 元ネタを知らない私に無理を言うな」
「・・・・・え? 転生者じゃないの? え、あれ、マジで?」
「何の話だ?」
その日、クラスメートの林原リナは、このクラス最強の二人が転生者じゃないことを知ったのでした。
束はその日、研究室で白騎士を改造していた。
「ふぇ~~クマさんだぁ」
気晴らしに見つけた動画サイトには、クマのきぐるみで踊っている人がいたのでした。
可愛くて楽しくて、ずっと見ていた束は最後まで見続けて。
『この動画を見てくれた人、ありがとうね。お礼にこのデータをあげるよ』
「え? ええええええ?!」
束絶叫。間違いかと目をこすって、何度も見直して、データの検証を続けて。
そして確信。
「ナノマテリアルの生成方法、本物だ」
後に、世界を震撼させる万能金属が、白騎士に装着されることになりました。
「なあ、あのバリアーを作った少女を探すんじゃないのか?」
「ちょっと待て! なんだこのきぐるみの動画サイト! 最後のこのデータは本物か?!」
「は? え、待てよ、おまえこれ」
「核融合炉?! 対消滅エンジン!? ガンダリウム合金ってマジか?!」
「誰か! 日本政府に交渉して来い! アニメの聖地、オタク達の本拠地のマジチートっぷりは、本当だな」
某国の宇宙開発組織において、日本の重要度が最高ランクに位置された瞬間でした。
後に人達は言う、大体の問題は転生者のせいと。
ブレイク・エイジってマンガ、知っている人はどれだけいるでしょうか?
サルスベリは大好きでしたよ。
特にあのきぐるみ先輩の男っぷりは大好きでした。
この話のクマさんとはまったく関係ありませんが。
あれ、おかしいな、予定だと眷獣も出すはずだったのに。その場のノリで話を進めると予定通りにいきませんが、これからもお付き合いしていただければと思いますので、よろしくお願いします。