審査員の罵倒を逃れた霧子を待っていたのは、また舞台だった。
アピールの後に住み着いた欲望と暴力。
偶像が生み出したテレビの戦。
悪徳と野心、頽廃と混沌とをコンクリートミキサーにかけてぶちまけた、ここはタレント業のゴモラ。
次回「ファン」
来週も霧子と地獄に付き合ってもらう。
☆を食う者と食われる者、そのおこぼれを狙う者。
牙を持たぬ者は生きてゆかれぬ暴力の街。
あらゆる少女が武装する偶像の街。
ここは事務所が産み落としたタレント業のソドムの市。
霧子の躰に染み付いた傷の気配に惹かれて、危険な奴らが集まってくる。
次回「出会い」
霧子が巻く包帯は白い。
かつて、あの華々しき歌に送られた偶像たち。
己を魅せる誇りを薄い衣装に包んだアイドル・マスターの、ここは墓場。
無数のPたちのぎらつく欲望に晒されてフェスに引き出される283プロの偶像。
笑顔なきアイドルたちが、ただ己の生存を賭けて激突する。
次回「オーディション」
三色のジャッジから、霧子に熱い視線が突き刺さる。
最も危険な罠、それはBAD。
企まずして仕掛けられた地中の闇に眠る悪徳。
それは突然に目を覚まし、偽りの平穏を打ち破る。
タレント業は巨大な罠の街。
そこかしこで信管を咥えた不発弾が目を覚ます。
次回「罠」
霧子も巨大な不発弾。
メン死、敗退、ご用心。
人の運命を司るのは、神か、偶然か。
それは時の回廊を巡る永遠のなぞかけ。
だが、霧子の運命を変えたのは、笑顔と呼ばれた、この表情。
タレント業の闇の中で走り抜けた戦慄が今、ステージに蘇る。
次回「笑顔」
スポットライトの下から美女が微笑む。
偶像という汚れの海に、見え隠れする笑顔という氷塊。
どうやら、水面下の謎の根は深く重い。
人の運命はPが遊ぶすごろくだとしても、上がりまでは一転地六の賽の目次第。
鬼と出るか蛇と出るか、謎に挑む敵中横断。
次回「取材」
霧子、あえて火中の栗を拾うか。
ファウストは、メフィストフェレスに心を売って明日を得た。
マクベスは、三人の魔女の予言に乗って地獄に落ちた。
霧子はサボテンに己の運命を占う。
ここ、芸能界で明日を買うのに必要なのは、アピール値と少々の危険。
次回「目押し」
偶像の商売には死の臭い。
昨日の夜、全てを失くして翼の玉に濡れていた。
今日の昼、命を的に夢追う銭を追っていた。
明日の朝、ちゃちな拘りとちっぽけな約束が、瓦礫の舞台に☆を蒔く。
舞台はタレント業が作ったパンドラの箱。
質を問わなきゃなんでもある。
次回「本番」
明後日、そんな先のことはわからない。
敵の血潮で濡れた衣装。
地獄のユニットと人の言う。
Pカップの舞台に、タレント業の亡霊が蘇る。
コラボフェス、グレ7に、無敵と謳われたアンティーカ。
情無用、命無用の鉄騎兵。
この命、30億ジュエル也。
最も高価な限定アイドル。
次回「フィドル・フィドル」
霧子、危険に向かうが本能か。
偶像の主が走る、跳ぶ、歌う。
スピーカーがハウり、ライトが弾ける。
白い包帯が秘密の扉をこじ開ける。
幕の向こうに待ち受ける、虹枠の影は誰だ。
今解き明かされるバンナムの謀略。
今その正体を見せるはづきの謎。
次回「限定」
霧子、小遣いをくれ。
芸能業と業界、笑顔、霧子、舞台、リンクアピール。
もつれた糸を縫って、神の手になる運命のシャトルが飛び交う。
芸能界に織りなされる神の企んだ紋様は何だ。
巨大なタペストリーに描かれた壮大なるドラマ。
その時、霧子は叫んだ。
プロデューサーさん!
次回「絆」
いよいよキャスティング完了。
降り注ぐ光。
舞い降りる偶像。
欲望と秘密と暴力の空間、フェスが燃える。
圧倒的、ひたすら圧倒的アピールが蹂躙しつくす。
ささやかな望み、芽生えた愛、絆、健気な野心、老いも若きも男も女も、昨日も明日も呑み込んで走る光、光。
音を立てて舞台が終わる。
次回「優勝」
回せ、錆びついた運命の鍵を。
こっから先思いつかないので誰か書いてください。