初めて視点変更するので、読みづらかったら申し訳ありません。
「……ねぇ、ぐだ男」
「ん?」
「私たちなんで飛行機乗ってるんだろ?」
「ん~……拉致られたからじゃない?」
現在、私たちはなぜか飛行機に乗ってなぜかどっかの土地に向かっていた。
おかしい、献血に協力しただけなのに。
「そういえばぐだ男、やたら献血のこと気にしてたよね?もしかしてこうなるって分かってた?」
「……ヒュ、ヒュヒュヒュ~」
「口笛吹けてないよ」
この野郎多分知ってやがったな……!
ぐだ男は目を泳がせつつ下手な口笛を吹いている、嘘が下手だなぁ。
「なんかレイシフト適性とかなんとか言ってたんだけど、一体私何されるんだろ……」
「何されるんだろうねぇ。あ、見てみて立香。鳥がたくさんいるよ」
「呑気だなぁ」
「いや、割と呑気じゃなかったりするよ?だって油断すればほら」
「へ?」
突然ぐだ男の姿が消える。いや、あれは消えたのではない。すごい勢いで後ろにぶっ飛ばされていった!?と思ったらまた同じ場所にいて、少し疲れた様子で額を拭った。
「ふぅ、危ない!置いてけぼりになるところだった!」
「いやいやいや何があったの今の!?」
「え?ほら、俺物体すり抜けて飛ぶでしょ?だから車とか飛行機に乗ると、ほら。なんだっけか、慣性の法則ってやつで、そのまま止まってた場合置いていかれるんだよね」
「いや待って。今まで電車とか一緒に乗ってたよね?その時はどうしてたの?」
「めっちゃ頑張って追いついてたよ?」
「言ってよ!言ってくれたら体貸したよ!?」
「あ、そっか。立香の体に入れば追いつかなくてもいいんだね!」
というわけで、着くまでの間ぐだ男に体を貸すことになった。
というか、つまりぐだ男はその気になれば飛行機に追いつくレベルで素早く移動できるということなのか。今更ながらぐだ男の新たな一面を知った。
「(ちなみに、本気出したらどれくらい早く移動できるの?)」
「ん?そうだね。立香に出会う前に一回地球一周しようと思ってしたら半日経たずにできたくらい?」
「(え、何それすごい)」
――――――――――――
「立香?……眠っちゃったか」
自分の体を使われてるのに呑気だなぁ、なんて思いながら飛行機から降りる。
たしか、カルデアに入る時はシミュレートがあったはずだ。
「残念ながら、起こす方法も無いしなぁ。うん、これはしょうがないことだ」
まあ、本物のサーヴァントを動かす機会に恵まれているのに高揚するな、と言われても無理な話だろう。立香には少し悪いが、このテストは代わりに俺が受けることにした。どのくらい差異があるのかも確認しなければならない。
『――塩基配列 ヒトゲノムと確認。―――霊基属性 善性・中立と確認』
『ようこそ、人類の未来を守る資料館へ。ここは人理継続保証機関 カルデア』
『指紋認証 声帯認証 遺伝子認証 クリア 魔術回路の測定……完了しました』
『登録名と一致します。貴方を霊長類の一員であることを認めます』
『はじめまして。貴方は本日、最後の来館者です。どうぞ、良き時間をお過ごしください』
全てが問題なく進行しているのを見て、思わず苦笑いを浮かべる。ああ、きっと当然なのだろう。俺と立香はきっと、
当然だ、当然なのだけど……どうしようもなく、それが今後立香に起きるであろう
『……申し訳ありません。入館手続き完了まで後180秒必要です』
『その間、模擬戦闘をお楽しみください』
ようやく告げられた模擬戦の開始に、ポキポキと手を鳴らす。このまま始まらなかったら拍子抜けだった。立香の体に問題無し、魔力回路も通常運転、頭も回ってる。
『レギュレーション:シニア 契約サーヴァント:セイバー ランサー アーチャー』
『スコアの記録はいたしません。どうぞ気の向くまま、自由にお楽しみください』
景色が切り替わる。眼の前に現れるサーヴァント達。相対するは巨大な体躯のゴーレム。
なんてことはない、ただの模擬戦だけど、どこか懐かしい感覚。
自分は今カルデアの門前にいるのだと、強く自覚する。
「さて。それじゃ、始めよう」
コマンドカードなんてものはない、ターンなんて概念はない、倒すか倒されるかの戦い。
だがしかし、なんてことはない。
なお、練習用ゴーレム君は哀れ爆発四散しました。
ニ騎目のサーヴァント、誰がいい?
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佐々木小次郎(セイバー)
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織田信長(アーチャー)
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マンドリカルド(ライダー)
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岡田以蔵(アサシン)
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アンリマユ(アヴェンジャー)