出来ればちまちまと続きを書いていきたいと思いますので…よろしくお願いします。
漂流者、運び屋に拾われる。
「クソッタレめ…」
血で汚れた管制室の扉にへたり込む…
(装置は起動した。仲間は全員逝った。ここには生者も、死者も居やしない。)
俺自身も怪我だらけだ。身体中に無数に切り傷があり、頭からも出血している。
あいつら
懐を漁って運良く血で湿っていない煙草に火をつける。
(これでこの世界は滅びなくて済む…)
管制室内に、大きなハム音が鳴り響く。
「あぁ…俺たちの世界を守るために、他の誰かさんの世界を滅ぼすことになっちまった。」
ディスプレイには、施設の状態がボロクソな状態であることを示していた。
生命維持システム: オンライン
電力システム: オフライン
火災対応システム: オフライン
水害対応システム: オフライン
原子炉の状況: 危険 急速臨界運転中
Euclidクラス収容状況: 危険
Keterクラス収容状況: 違反
プロトコトル Thresher:作動中
(はは…目が霞んできやがった。…そうだ、これだけ…)
右手の人差し指に血をつけて壁に擦り付ける。
【
(…これで良い。ハム音が大きくなってきた。ちょうどいい、煙草も吸い終わる。)
ぐらりと体が横に倒れる。巨大なハム音が鳴り響き、サイト13が上書きされる。
そうして、意識が暗転した。
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報告書
突入部隊の奮戦により、 Thresherなる現実改変機器の使用によって、サイト13もといSCPー1730は半径1キロ地点の構造物を巻き込み、全て消滅しました。
これに伴い、オブジェクトクラスが『Euclid』から『Neutralized』に変更されます。
なお4度突入した部隊は
これにより、同時多発的な深刻的収容違反は未然に防がれました。
彼らの奮戦に敬意を表すと共にご冥福をお祈りします。
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「プロヴァンス、早く行かないとロドスに置いていかれますわ。」
「うん、わかってるよスカイフレア」
私たちは天災トランスポーター、荷物を運ぶのが仕事だ。
僕達は今日はロドスまで荷物を届ける予定だった。
「きゃっ!?」
「うわっ!地震だ!」
僕はすぐに、それの地震が何なのかすぐにわかった。
何故なら、僕はそれの専門家だったからだ。
「…ねぇプロヴァンス。」
「うん…マズイね 、天災の予兆だ。なんで急に…明後日からの筈なのに…。」
さっきまで晴れていた青空が、暗く淀んだ雲に侵されつつあった。
天災が起こると、その土地の歴史や営みが消え、地形までもが変わってしまう。
天災によって引き起こされる災害は多岐にのぼる。
隕石や地震。嵐に洪水。普通ならありえない現象が姿を表す。
当然、巻き込まれれば命はない。
「走るよ!」
「わかってますわ!」
ボウガンをスリングで肩に引っ掛けて走り出す。
「プロヴァンス!あそこに!」
「あそこで凌ごう。」
荒野を強い突風が吹き荒れる。その荒野の途中に、ぽっかりと開いた洞窟があった。
中で天災が過ぎるのを待っていると、雷が連続して鳴り始める。
「ひゃっ!」
種族柄、大きい音が苦手な私は耳を抑えて蹲る。
「…大丈夫ですの?」
「うん、大丈夫。…何この音?」
ブーーーーーーーーーーーン
洞窟の中で天災が消えるのを待っていると、ノイズのような音がなり始めた。
「外からですわね。天災はもう過ぎ去ったようですけど…普通こんなに早く天災が消える事なんて無いはずではなくて?」
「おかしいね…とりあえずここに居たって始まらない。行こう。」
うじうじしたってしょうがないと思い、外へ出る。
周りの地形は一変していた。砂埃が立つ荒野は、緑が生い茂る草原になっていた。
だが所々にキラキラ光る源石が輝いていた。
たった数分で消えたにしては、この源石の量は少し異常だ。
(やっぱり、普通の天災じゃなかったみたいだ。…ん?)
スカイフレアと合流しようと駆け出すと視界の端にキラリと何かが光を反射した。
(なんだろう…え!?)
人が倒れていた。黒っぽい、龍門の近衛兵が来ているような服装だった。
だが、ところどころが血で赤くなっていた。その横には、同じく血で汚れた鈍色の盾が転がっていた。
(嘘…今天災があったばかりなんだよ!?なんでこんな所に…)
「スカイフレア!こっちに来て!急いで!」
「何事ですか!ってえぇ?プロヴァンス!救急セットですわ!これで治療を!」
「うん!…良し、ヘルメットとこれは防弾ジャケット?この人…ラテラーノに関係する人なのかな…けどこんなにズタズタに引き裂かれて…何があったんだろう。」
「そんなことより、早く止血しないといけませんわよ。下手すれば失血死しますわ。」
手際よく、2人で止血と包帯を巻いていく。
「この人…種族はなんだろう…見た感じヤトウさんとかと同じ極東の人っぽいけど…」
「さぁ…目覚めてからでは無いと詳しい事は分かりませんわ。」
疑問は次から次へと積み重なっていく。ジャケットには、円に三本の矢印が中央を指しているようなロゴ。
(こんなロゴ、見たことないや。)
「よし、あらかた応急処置は終わったよ。早くロドスまで連れて行こう。あそこなら本格的な治療が出来る。よいしょっと。」
僕は彼を背負って行くことにした。持ちきれない盾とボウガンはスカイフレアに持ってもらい、出発した。
目指すはロドス。彼らなら彼の治療も簡単だろう。
『サイト13で何があったのか』 http://scp-jp.wikidot.com/scp-1730
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あ次の危機契約の目標ですが、星3、4縛りをする予定でいます。
育成辛いんじゃー(理性ゼロ