暇な時間増えたので、続きです。
危機契約と夏イベの復刻…育成追いつかないよ!
武器は盾と己の体だけ。コンディションは最悪だ
それでも相手に対抗できるだけでもありがたいのだから、贅沢を言う訳にはいかないだろう。
シールドバッシュで吹き飛ばす。
さすがにあの
次、袈裟斬りを盾でいなし、姿勢を低くし顎を拳で打ち抜く。
脳震盪を起こしたのか倒れて動く気配はない。
これであと八人。
ザスッと言う音とともに、右腕と左足にボウガンの矢が突き刺さる。
痛いが、それだけだ。腕がもげても居ない。腐敗させられてもない。
五体満足でいる以上、体は動く。
(悠長にやりすぎた。だけど…)
盾で身を守りながら、パチンと胸元のロケットペンダントの蓋を開く。
ペンダントから光が照射され、じゅくじゅくと傷口周りの肉が蠢きながら弓矢が抜け、完全に塞がる。
これで体中の傷が治った。
そう、このペンダントはオブジェクトの1つ。
その名もSCP-427、その効果は、放射された光による傷の再生。もちろん内臓系の損傷も回復させる。
傷が癒えた事を確認して、蓋を閉じる。
弓での攻撃が効かぬと見るや、謎の光弾と炎の塊を飛ばしてくる。
だがそれを盾でかき消して走り出す。
鳴り響くビープ音、一瞬それに気を取られるが頭の片隅に追いやる。
このまま距離を取られると戦いづらい。
だったら突っ込むしかねぇ!
「シッ!」
一瞬で判断し、突撃。弓兵の頭を上段蹴りで刈り取り、そのまま肉盾として使わせてもらう。残り7人
「クソっ!」
「よっこいしょっと!」
弓兵をそのまま相手に投げ両手を塞ぎ、そのまま首に腕を回す。
勢いをつけて、思い切り地面に叩きつける。
(こいつ……結構本気で投げたのにまだ意識があるよ……)
一応水月のあたりを足で1発蹴っておく。残り6
(やっぱ人相手は楽だ。ギリギリ常識内の動きをしてくる。)
ただ光弾やあの剣士が持っていたライトセーバー擬きが何なのか気になった。
が、残った奴らが逃げようとしていたのであえて見逃す。
今は追撃よりも、2人を助けるのが最優先だ。
一応警戒しながら、2人の元に走る。スカイフレアさんは怪我がない。
だがプロヴァンスさんには……深々と肩に矢が突き刺さっている。
「スカイフレアさん、救急セットはまだありますか?」
「いいえ、さっき貴方の治療に使ったのがちょうど最後でした。…矢を引き抜くべきなのかしら。」
「まだ抜いたらダメです。何か紐をください。」
スカイフレアさんの紐をプロヴァンスさんの腕に巻き、体幹側で強く縛る。
「痛っ!」
「スカイフレアさん、プロヴァンスさんの体を押さえてください。矢を抜きます。プロヴァンスさんは舌を噛まない様に、このタオルを思いっきり噛んでてください。」
「わかった。君……手馴れてるんだね。まぁいいや。抜くなら一気に抜いちゃって!」
思い切りタオルを噛んでいる事を確かめてから、スカイフレアさんに合図を出して一気に引き抜く。
「行きますよ。1、2の、3!」
「ッッーーーーーー!!」
引き抜いた矢を置いといて、急いでペンダントの光を右肩に当てていく。ゆっくりと肉と肉が繋がって、かさぶたが傷口を覆う。
プロヴァンスさんはあまりの痛みに失神した。
(痛いもんな……一応塞がった傷口に布を当てて縛っておこう。)
諸々の処置は終わり、腰に括り付けたカント計測器をチラッと見る。
「……貴方、こういう事に慣れてますのね。それになんですの?その計測器は。」
見た事が無い測定器とペンダントの使い方、血だらけだったアーマーと手際のいい処置。怪しむのも当然だろう。
(恐らく、彼女らとこのペンダントがここにあるって事は……財団はこの世界に存在していない。存在していれば、放っておくわけが無い。スレッシャーに巻き込まれて、この世界まで流れ着いたって事か。)
「……そのペンダントの事、知っていたんですか?」
その問いかけの意味が分からないと首を傾げるスカイフレアさんに、俺は確信した。
(恐らくこいつの他にもSCiPは存在する。下手すればKクラスシナリオ待ったナシ。仲間は居ない。財団も存在しない。)
一人だけの財団職員。この世界にたった1人だけ滅びの危機が迫ってる事を知っているのも自分だけ。
(空虚な暗黒に火を灯せ。私はここにいた、そう叫ぶために。いつか誰かの
「たった一人で、全てを終わらせないと行けないか。……それだけの為に、俺はここに居る。」
「ザイさん?」
全く、自分のまいた種だ。後始末はするしかない。
「俺の
たった一人で最悪のシナリオを防ぐ為に奮闘する、1人の男のtaleが今、始まった。
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