仮称個体『不死身の爬虫類』に対する接触時の音声記録
記録者 ザイ
[ザイがマイクで不死身の爬虫類に話しかける。]
[スピーカーの調整音]
ザイ: 「聞こえてるか、クソトカゲ。」
[爬虫類の唸り声]
不死身の爬虫類 略称トカゲ: 「我をトカゲと呼ぶな!忌々しい人間め…一体何用だ。我をこんな狭い場所に閉じ込めおって…」
[興奮して、トカゲが尻尾でコンテナを叩く音。]
ザイ: 「じゃあ何て呼べばいいんだよ?『不死身の爬虫類』か?それとも『SCP-682』か?お前、本当はこんな収容室を破れるだろ。強酸で満ちてると言っても、お前は慣れてる筈だ。」
[トカゲのうなり声]
トカゲ: 「貴様…財団か…まぁ良い…出ようと思えば、すぐに破れる。だが我は少し疲れた。」
ザイ: 「疲れた?あれだけ俺達人類に敵意を向けてたお前が、今は何とも思わずに…面倒だと考えてるなんてな…ブライト博士に教えてやりたいよ。」
[判別不可能なトカゲの言葉]
[それを聞いて驚いたような声を出すザイ]
ザイ:「一人の女の子のせい?しかもお前以外に、アベルも居る?マジか…まぁ良い。質問だが、お前はどうしてこの世界にやってきた?」
トカゲ:「不明だ。気づけば我はそこに存在した。だが今まで居た世界と違う事にも気付いていた。」
ザイ:「ふむ…お前に提案がある。俺たち人類に連なる者を襲わないと誓えるか?それを了承出来なければ、その提案はナシだ。」
トカゲ:[ザイが言うには、彼の国の言葉で了承を意味する言葉。]
[笑い始めたザイ、訝しげなトカゲの戸惑う声。]
記録終了
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通路を歩いていると、長い銀髪のスカジと呼ばれる賞金稼ぎに出会した。
「…あなた、あの邪神とあった事があるのね。なのにあなたはまだ人のまま…どうして?」
訝しげな表情で問い質してきたスカジに対して少し驚いていた。
(…もしかして…彼女が1番オブジェクトとかに近いかも知れないな…)
怪しまれないように心当たりを喋っておく。
「…あー、邪神って言われると1人心当たりがあるんだが…君の言う邪神って蛸みたいな脚が20個ある4〜5メートルの奴で、やたらフレンドリーなナイスガイで間違いないかな?」
「私の知ってるのとは…違うようね…。アレはもっと大きいわ。それになりふり構わずに人を引きずり込むから…フレンドリーでナイスガイ?」
「うーん…多分別世界の個体かなぁ…彼は他人を『引き込む』事はしないんだ。だけど、元々そういう素質を持ってる奴が勝手に『堕ちていく』らしいよ。つまり不本意って事。彼自身も勝手に崇拝されて相当参ってるみたいだった。」
そう、彼とは[SCP-2662]通称[くとぅるふ ふっざけんな!]さんです。
彼の近くに居ると、妄信的で狂信的な信者が勝手に出来上がる。
そのせいで、彼自身安息が欲しかったらしく、自主的に収容されていた。
(だけど、彼女が言う邪神は無作為に『引き込んでる』。もしかしたら、オブジェクトとして扱うかも知れないな…。)
《緊急招集。今から呼ぶ者は直ちに応接室へ来るように。ザイ、スカジ、スペクター。以上三名は直ちに応接室へ来るように。》
顔を見合わせて、とりあえず歩き出す。が、大事な事を忘れていた。
「…とりあえず行くか。ところで応接室ってどこ?」
スカジは呆れたような表情で、ため息を吐いた。
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「……ここ何処かしら?」
「…俺に聞くな。」
スカジに道案内されて、2人揃って迷った。
原因は…
「ねぇ…」
「あぁ…あの標識だな」
何故か、廊下の端に『迷子注意』と書かれた標識があった。
(…よりにもよって…こいつもこんなところに…)
SCPー910ーjp[シンボル]
自我と知性を持ったオブジェクトの1つ。
「…なぁシンボル、俺たちは行かなくちゃ行けない場所があるんだわ。だから行かせてくれないか?」
また形が変わり今度は『この先直進』の標識に変わる。
(なんでこいつこんなに大人しいんだ?まぁ、良いか。)
…まったく
「『シンボル』?相変わらずイタズラ好きか!」
すっかり騙された。直進しようとしたら、工事中だった。
問正せば引っかかったと馬鹿にするように、上下に伸び縮みしてやがる。
「吹っ飛ばしても良いかしら。」
「やめろやめろ!刺激すんのは辞めてくれ!」
剣を取り出して、思い切り吹っ飛ばそうとするスカジを止める。
こいつ沸点低いな!
クソトカゲの下顎を吹き飛ばした膂力でこいつにちょっかい出すのはヤバい。
悪ノリしてシンボルがオブジェクトの複製体出したらロドスが滅ぶ。
『この先右折』の標識に切り替わったシンボルを見て、スカジを連れて歩き出した。さすがにシンボルもヤバいと感じたのだろうか。
後日、ロドス艦内七不思議に神出鬼没の謎の標識の話が追加されて、頭を悩ませる事になる。だがそれは、また別の話…
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それから3分くらいで、やっと応接室に辿り着いた。
「遅いぞ」
「すみません、ケルシー先生。ちょっと厄介な奴に絡まれてたもんで…」
「悪かったわ。」
「全く…ザイ、お前に客だ。」
(俺に客?誰だ?)
ケルシーがノックしドアを開ける瞬間、スカジがボソリと呟いた。
「潮の匂いがするわ。」
「早く入れ。」
ケルシーに催促されて、2人揃ってドアをくぐる。
そこに居たのは、窮屈そう背を縮める軟体生物の脚が20ほどはえている、スマイルを浮かべた邪神だった。
「よォザイ!やっぱここに来て正解だったぜ!お前が居たんだからな!」
「…え?彼、『深き者』よね…」
「そうなんだけど…彼がさっき言ってた苦労人のナイスガイな邪神さん。ニムって俺は呼んでる。」
スカジでさえも困惑していた。ついでにスペクターさんはニムにくっ付いていた。
「…どーなってんのこの状況。」
そして俺は、考えることを辞めた。
『くとぅるふ ふっざけんな!』http://scp-jp.wikidot.com/scp-2662
やらかしました。ソーンズ君新規キャラ御一行、10連で全員引き当てました。
んでソーンズ君を育成しすぎて、復刻夏イベが進みません。
ナノフレーク置いてけ!