終わらない夜と火の無い灰   作:ムリエル・オルタ

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サブタイは「プロローグ」とか書いてますけど、続ける予定は、ないです(無情)
なんとなく思いついて、その場でささっと書いたので文字数も少なめ。

続けるにしても、次回はもう少し文字数を多くしていきたいところ。

色々な書き方や、表現の練習も兼ねているのでそこら辺はご容赦を。


プロローグ

とある世界にある日本と言う国でちっぽけな一人の人間が不意に命を落とした。それは、ごく普通のことであり何処にでも溢れている出来事だった。毎秒何万と言う人が死ぬ中の一人。ただそれだけの存在。神が居たとしても気にも留めないであろうちっぽけな生命だ。しかし、何処にでもイレギュラーは存在する。神の悪戯か、悪魔の娯楽か、そんな事は何も分からない。ただ言えることは、この死した人間は灰になり終わらぬ夜に誘われたという事だけ。今宵も素晴らしい夜だ。きっと、素敵な狩が出来る事だろう。

 

~~~

 

キュリキュリキュリ。車いすの車輪が回転し、乾いた音を発する。何度目かの生を受けて一七年、彼の世界はこの車椅子から先を知らなかった。彼は五歳の頃、近所の子どもと遊んでいる時に一緒に事故にあい、生死の間を彷徨った。幸い、一命は取り留めたものの事故の衝撃でそれまでの記憶が無くなり三年間も昏睡状態が続いた。その後目覚めた彼は、事故の後遺症として下半身に大きな障害を患う事になった。

 

普通の子供とは全く違う人生を歩んでいた彼だが、ある時から妙なことを口走るようになった。まだ幼かった彼はただ父親に「月から来る」や「火が消える」、「終わらない夜」と話すだけだった。余りにも脈略の無い言葉に父親も困り果て、こんなことを言うのは一人で居るのが寂しいのだと当たりを付けた。また、記憶を失うまで親しかった近所の子どもとも交流させようと考え、事故以来親同士でしか交流が無かった関係を再開させた。暫く子どもの方は会うことを渋っていたが、両親がなにやら耳元で呟き、決意させたとか。

 

そこから、子ども通しの交流が始まった。彼は車椅子と言うこともあり、屋外での遊びはもっての外。記憶も無く、一から関係のやり直しと言うこともあり情報の齟齬や価値観の違いに度々ギクシャクしたが、その都度仲直りをし互いの絆は以前よりも強固になった。いい意味でも、悪い意味でも。かつて自身を庇って重い後遺症と記憶を失ってしまった少年への過保護な献身を、自らの傍をかたくなに離れない少女に出来る限りの甘やかしを抱きしめ囁く。互いに依存しあい、歪に歪み始めていた。

 

「にしても、いいの(かい)?この学校、エレベーターとかは無いよ?」

「ん…別に問題は無い。それに、あるところは優花の成績じゃダメでしょ?」

「う゛…痛いところを突いてくる…」

 

まるでニーサンパンチを喰らったかのように腹部を抑える優花に灰と呼ばれた少年は微笑を浮かべながらサラリと毒を吐いていた。傍から見ればイチャついている様にしか見えないやり取りを入学式前に行っていた。それはもう、白昼堂々と…だ。後で何処でこんな会話をしているのかを思い出した優花は羞恥の余りにその場にしゃがみ、灰はそんな優花を撫でていた。そしてそれに更に恥ずかしがるというある意味悪循環。最終的に、強制的に復活した優花によって灰のナデナデは終わり謎の桃色空間は終わりを告げた。後に、高校全体にその名を轟かせるバカップル(仮)の誕生である。ただ、同時に付き合っていない事も露見し両者を狙う学生も現れたのはある意味必然のことだった。

 

甲斐甲斐しく灰の世話をする優花は、世話されたい系男子の心に突き刺さり、そんな優花を甘やかし健気に寄り添う(第三者目線)灰の姿は、甘やかされたい系女子の胸をキュンとさせた。本人の意図しない行動によりドンドン株を上げていく二人は何時しか、学校の七不思議の一つと数えられるようになった。その名も『どう見ても付き合ってるのに、付き合っていない二人組』と、まんまである。学校規模でのいつ付き合い始めるかを賭け始め、優花を狙う男子も増え、灰を狙う女子も増えた。中には『どっちもOK!』の猛者も居たとかなんとか。

 

そんな伝説を作り上げたのが一年生の頃、二年生に進級し灰が車椅子と言うこともあり、学校側の配慮により同クラスになった二人は一年生の時から変わらない生活をしていた。

 

日常の風景と化した二人のやり取りを背にしてある人物が教室に入ってきた。少年の名前は南雲ハジメ。趣味の間に人生を座右の銘にしているちょっと変わった高校生だ。そんな彼は欠伸をしながら自分の席へ向かう。そんな彼に毎日めげずに話しかけるのは学校全体で人気を誇る女神と呼び声高い白崎香織だった。どうも、ハジメに気があるらしい。それに気が付いているのはごく少数ではあるのだが、何故ほとんどの者が気が付かないのか灰には分からなかった。

 

因みに、灰はそんな香織が少しばかり苦手だ。どうも、記憶の奥深くにチラつく鎌を二つ持つ修道女に姿が重なるかららしい。その話を優花に話すと首を傾げられたらしい。仕方ないと言えば、仕方ないのだが。そもそも、その話を聞いてピンとくるものは誰一人いないのだから。

 

なにしろ、彼も記憶のみ残っているだけの状態だ。能力も何もかも、過去へ置いてきてしまった。火の無い灰でも無ければ、狩人でもない彼はただの人であり、下半身を動かす事も出来ない為、何もすることは出来ない。ただ、過去を懐かしみ、感傷に浸るだけだった。

 

そんな彼だが、この学校で最も苦手とする人物が居る。それは、天之河光輝。一瞬キラキラネームを疑う様な名前であり、無垢なる善性をもった人物だ。そんな彼を灰が苦手とする理由は、その善性だった。人の善性を信じて疑わない。自分が正義だと感じれば、それを他者にまで強要する。無駄にあるカリスマ性で他者の思考停止を招くその姿は灰に苦手意識を抱かせるのには十分だった。また、無神経にこちらの関係性について上から目線で言ってくるのも、灰の光輝に対する負の感情を抱かせた。

 

灰と光輝が意見の食い違いを起こし、対立すると八重樫雫が仲裁に入るのがデフォルトになるのもそう遅くなかった。優花はハラハラしながら灰の後ろに立っているのが定位置となっているので、除外だ。

 

そんな代わり映えもしない日常は、突然現れた非日常によって、崩壊する。超越者の手によって、召喚された変態寸前の幼子であり不死人。同時に蔓延する獣、滅びの足音が聞こえ始める世界。神を名乗った超越者は、自らの行いを悔いる事になる。しかし、それはまだ確約されていない未来の話。人の中にある(可能性)がどのような方向へ導くか、それは誰にも分からない。




ダクソとブラボは一応やりました。基本、残光ブンブンしてたりロールしてたりしてました(オフライン勢)PVPはカスだから…。カインハースト装備とか好きで、流血烏とかやってた思い出…。上手くないけど…。

私の独自解釈やら、余所様の考察を参考に文章考えた。ダクソ…奥が深いんだなって…(感慨深く)
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