魔導書使いの妖精さん   作:島夢

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10話 

竜は俺を見る…

 

俺は竜を見る…

 

正直視界がかすむ

魔力使いすぎだし、全身ボロボロだし…笑えない…

本当に…

 

 

「笑えない…」

 

 

死ぬつもりは無かった…

けど今生き残れるか? そう自分に問うてみたら…

 

 

「無理…だよなぁ」

 

『グルルルルル…ゴアァアアアアアアアアアアアアッッッ!! 』

 

 

俺に向かって咆える…咆えただけでも気はなぎ倒され、暴風が吹き荒れ、川は荒れる

上位種…人としてこいつらに勝つには専用の攻撃が必要…

 

こいつに勝つには…

 

 

「クソッ…勝ち目薄いなこりゃ…」

 

 

尻尾が振られる

それだけでもう地形が変わる…

もうすでにここら一帯は更地になってるわけだが…

 

避ける?無意味だ、なら受けるしかない

 

尻尾は右側から来る…

だから右手を真っ直ぐ横に向けて魔方陣を張る

魔方陣に尻尾がぶつかる、ぶつかった瞬間クレーターができる

俺は竜の頭の上あたりまで飛んで…

右手を竜にかざしながら魔法を宣言する

 

 

「喰らえ!Impulse air」

 

Impulse air(衝撃空気)

 

 

空気がそのまま竜の頭を弾き飛ばす

ダメージはほぼないだろうが、それでも吹っ飛ばすことは出来た

竜はそのまま地面に落ちる

地面を踏み鳴らしながら爪でこちらに衝撃波を飛ばす

 

 

「クッ…!」

 

 

左手を前に向けて魔方陣を展開

後方に少し飛ばされるがダメージはさほどない…

とはいえ、もうすでにある怪我のダメージがやばい

 

 

魔力の残りは…あとでかい技が二~三発ってとこか…

 

 

「               天を統べし闇夜の竜よ

 

 

    

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

          天空より裁きの

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

              胸中に眠る星の炎を

 

 

 

 

 

 

 

 

 

        

 

 

 

 

 

 

        TeraFlare(テラフレア)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

落ちて来い!!」

 

 

 

 

 

 

空が一瞬光る…そして…一筋の閃光が落ちてくる

 

竜は上を見て、気づいたようだがブレスを今からためても遅い

防いでもかなりのダメージが入るだろう…

 

そして…ここら一帯すべては光に包まれた

 

山脈どころか、ここら一帯を包む光…

 

直撃はした…でも…

 

 

『グ…グルアァアアアアアアアアアアアアアア!!』

 

「はっ!結構喰らってんじゃねぇか…クソ駄竜」

 

 

やっとダメージが見えてきた…

とはいえ、後一発が限界

 

あ~あ…周りは見渡しが良くなっちまって…

 

竜がブレスをため始める…

 

 

「…人間が撃てる最強の黒魔法を見せてやるよ…

 

 

  

 

   渦なす生命の色

 

 

 

             

 

 

 

 

 

 

 

                七つの扉開き

 

 

 

 

 

 

 

 力の塔の天に到らん

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

           Ultima(アルテマ)

 

 

 

黒い魔方陣が三つ相手に向けて展開され、その魔方陣の中心を黒い閃光が走る

 

 

 

竜もほぼ同じタイミングでブレスを放つ

 

 

二つの閃光がぶつかる

 

空気は弾け、大地は蒸発し、空は雲ひとつ無い空へと変えさせられる

 

俺は右手でアルテマを撃ちながらノアに話しかける…

 

 

「ノア…付き合わせて悪いな…」

 

 

勝てない…

この魔法と相手の魔法の威力…相手のほうが高い

俺の魔法は俺がまだ使いこなせていない…

本物の威力ならまだ戦えたんだろうなぁ…

 

真っ直ぐに前を見ながら言う

 

黒い閃光で視界は覆われているけどな…

 

 

【マスター?私はあなたの本です、あなた以外の人のものになることも、なるつもりもありません、絶対にです】

 

「そっか…ああ、ありがとう…嬉しいよ…本なのに忠誠心あつすぎねぇ?お前」

 

 

俺はちょっとふざけて言ってみると、俺には表情がわからないけどなんとなくだけどノアは楽しそうな声で言う

 

 

【マスターが意思を与えてくれたんじゃないですか、だから私はマスターにとても感謝してるんです】

 

「そうか…俺もお前に感謝してるぜ、何度も助けてもらった…」

 

【今の状況は私の力では覆せないですけどね】

 

「今まで助けてくれた分で十分だ」

 

 

少しずつブレスにアルテマが押されている…

じりじりとこっちに向かってくる

 

 

「なぁ…ノア…俺…楽しかったよ…たった一年だったけど…楽しかった」

 

 

頬に涙が伝う…

そりゃそうだ、まだ死にたくない

 

まだまだやりたいことがある

 

ナツと戦う約束も守れなかった カナと飲み比べまたする約束守れなかったし

 

グレイの脱ぎ癖なんとかするっていう約束もしたのに守れなかった

 

ハッピーに魚100匹プレゼントする約束だってあった

 

他にも色々ある

 

それに、エルザにだってもう一度会いたい

 

どれもこれも冗談でかわした約束や、いつでもできると思っていた約束だった…

この一年での生活はどれもこれも楽しくて…楽しくて…

 

あいつらのおかげで…最高だった

 

だけどこれが現実…

俺は多分ここで死ぬ

どんどんブレスが迫ってくる

 

そして…アルテマはブレスに貫かれた

 

 

「なぁ、ノア…楽しかったな」

 

【はい、楽しかったです】

 

 

その瞬間、俺は光に飲まれた





時間が無いので手短に

まだ終わりません!

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