魔導書使いの妖精さん 作:島夢
申し訳ない…
ゆっくりしていってください!
おぉ…なんだか川が見える
ん?看板がたっているぞ?
←この先三途の川船着き場、死者はこちらへ行ってください
なんだろう、この看板がさしている方向へ行かなければいけない気がする
あれ?続きがあるぞ?
※月永望夢様のみ、お引き取り願います
なんじゃそりゃぁぁぁああああああああああああああああああ!!
「ハッ…知らない天井だ」
俺は…なにがあったんだっけ?
リアルに臨死体験したような気がするんだが…
ああ、黒い竜に…
体がだるい
三途の川までいってディスられていた気がしたが…まあいい
とりあえず…ここどこだ?
体を動かすと痛いが、頑張って起こす
とりあえずノアを探す
よくわからないが…俺はベッドに寝かされていた
ベッドのほかにはテーブル、本棚以外なにもない、広いとはとても言えない部屋だ
枕元のテーブルにノアが置いてあった
「いてぇ…」
よく見ると全身包帯で大変なことになってる
ぐるぐる巻きだ
体動かせばすごい痛さだ
骨何本かいってるんだろうなぁ…
「ノア」
【はいマスター…大丈夫ですか?】
「まぁ…痛いけど大丈夫」
【よかった…このまま死んじゃうんじゃないかと…】
やはり危なかったのか…
「心配かけたな…ごめん」
【いえ、謝る必要はありませんよ…】
ノアは回復系の魔法は持ってない
残念ながら…な
いや、正確にいうと、あるんだけど応急処置的なのしかない
まあ、ノアは便利だけど意外とできないことは多い
応急処置はもうしてあるし…
「ここはどこかが問題だな」
【ま、マスター…言いにくいのですが…】
ノアが申し訳なさそうにそういう
どうかしたのだろうか…?
【え~と…ここ…過去です】
「え?」
ちょっと待て…
部屋を沈黙が支配する
俺は考える
今ノアはなんていった?ここ…過去?
え?なにが?
ちょっとまて、状況整理
OKOK、わかった、ここは過去なんだね…とりあえずそう思おう
問題はどれくらい前で、戻れるのかってことだ
全身が痛いが上体を起こしてノアに尋ねる
「えぇと…何年前だ?」
【約100年前です】
ひゃっ…と思わず声が出そうになったのをこらえる
百年!? 長くね!?
「なんでタイムスリップしたんだ?」
俺は当然の疑問を投げかける
俺は竜と戦った
あいつは強く勝てなかった
そしてあいつのブレスに飲まれた…よな?
勝てなかったんだよなぁ…
ブレスに巻き込まれたのなら、なんで俺は生きているんだ?
普通跡形もなく消し飛んでいるだろうに…
と思っているとノアが返答する
【あの竜から放たれたブレスを魔力へ変換しました…が、魔力の量が膨大すぎて、暴発…常にスタンバイしているMeine Zeitが暴走…あとはご想像通りです】
いや、俺は過去に来たことよりも、あの威力のブレスを魔力に変換したノアのすごさに驚いていた…
そう何度も使える技じゃないとは思うが、それにしても十分だ
なんせあのブレスの直撃を受けて生きていられたんだからな…
【更に変換しきれなかった魔力はブレスのままマスターにふりかかり、命にかかわる怪我を負わせてしまいました…申し訳ありません】
俺はそれを聞いて…にやりと笑う
そして声を発する
「いや、十分だ。生きていればそれでまだ希望はある。命あっての物種…だろ?」
そう、生きていればなんとかなる
あそこまで死地に近いところまで行くとそんな考えができる
やっぱりあの川って三途の川だよな
もう少しで逝くところだった、危ない
「そういえば…ここは誰の家なんだ?」
おそらく、この時代の世界に飛ばされた俺を助けてくれた人なんだろうし、お礼は言わないとな
【小さな金髪の少女でしたよ、膨大な魔力を持っていましたが…】
ちいさな金髪の女の子…か
誰だろうか…?
【名前は私も聞いてませんね】
ノアはなんで名前をきかなかったのだろうか…まあいいか
この家は少女の家らしいので、ここで待っていれば会えるだろう
少しどうかと思うが、それまで部屋は借りておこう
全身が痛くて動けない…
お礼もちゃんと言わないとなぁ…
と考えていると、この部屋の扉が開かれる…
そして…その扉から…
金髪のかわいらしい少女が入ってきた
さて、金髪の可愛らしい少女誰でしょうね(棒
次回も頑張って編みます!