魔導書使いの妖精さん   作:島夢

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3話 

「今帰った!マスターはおられるか」

 

「おぉ、エルザ、どうじゃった?怪我もないようじゃし、依頼は達成かのう」

 

 

マスター…あのお爺さんがか

それにしても、このギルドにぎやかだな

というか、今にも喧嘩がはじまりそうだ

それにしても…あの銀髪の子、エルザをめっちゃにらんでる…

そして黒い髪のタレ目の子と赤い髪の釣り目の子がエルザを怯えるように見ている

どういう状況だ

 

 

「はい、マスター依頼は達成したのですが…魔法を上手く扱えていない魔導師に会いまして…」

 

「ほう?矛盾しとるぞ?その言葉、まあ言いたいことはわかったがのう」

 

「俺がその魔法を上手く扱えていない魔法使いです、ナガツキノゾムです、ノゾムと呼んで下さい」

 

 

俺はそういってマスターのところの歩いていく

マスターは俺の顔を見た後、本を見た

 

…本っていうのもなんかあれだから後で性格つけて名前もあげよう

 

 

「そうか、ノゾムじゃな…それで?」

 

「俺をこのギルドに入れて欲しいです、お願いします」

 

 

俺はそういって頭を下げる

正直ここでダメって言われたら行くあてないし…

 

 

「うむ、わかった、みなの者!見ておったと思うが、新しい仲間じゃ!仲良くするんじゃぞ!」

 

 

ギルド全体に響く大きな声でマスターはそういった

 

 

「ナガツキノゾムだ!ノゾムって呼んでくれ!よろしく頼む!」

 

 

俺もそれに習って大きな声で言う

ギルドは一気に騒がしくなる

 

やれ新しい仲間だから好きなだけ酒を飲ませろだの

やれ新しい仲間だから賭け事でもするだの

やれ新しい仲間はどんくらい強いかだの

 

なんか、ほとんどが新しい仲間ってのを理由に騒ぎたいだけのようにも聞こえたが…

でもまあ、こういうのも面白そうだ

 

そして俺がいるのなんて関係ないと言わんばかりにエルザにずんずんと歩いていって喧嘩をはじめる銀髪の子…

 

というか、エルザも喧嘩とかするんだな

 

ん?赤い髪の釣り目の子と黒い髪のタレ目の子と銀髪の子…さっきエルザに向かっていった子とは似ているがちょっと違うので姉妹か何かだろう

 

まあ、その三人がこっちに来た

 

 

「俺はグレイだ、ノゾムでいいんだよな?よろしく頼むぜ」

 

「ああ、グレイだな、よろしく頼む」

 

 

グレイか…なんだか常識人っぽいな

苦労してそうな顔だ

 

うん、態度も常識的だ

 

常識的だな…上半身が裸だということ以外はな!

 

 

「服着たほうがいいぞ?風邪引く」

 

「ん?おお!?いつの間に!?」

 

 

すごく驚いてる…いや気づけよ!

寒くないのかよ!

 

とか色々思ったがツッコンだら負けかなと思った

 

 

「グレイは相変わらずだね、私はリサーナ、あそこでエルザと喧嘩してる銀髪の人いるでしょ?あの人は私のお姉ちゃんなんだ」

 

 

やっぱり姉妹だったな

似てるしな

髪の色とかすげぇ似てるしな

 

 

「なるほど、似てるなとは思ったけどな」

 

「そう?よろしくね、ノゾム」

 

「ああ、よろしくリサーナ」

 

 

リサーナだな、覚えた

後は…赤い髪の釣り目の子だな

 

 

「俺の名前はナツって言うんだ!よろしくな!」

 

 

元気いっぱいだな

年齢は俺より少し下ってとこかな?

 

 

「ああ、ノゾムだ、よろしく頼む」

 

「なあノゾム!ノゾムはどんな魔法が使えるんだ?」

 

 

魔法か…

ナツに本を見せて俺は言う

 

 

「こいつを使う」

 

「本?」

 

「ああ、本だ、この本を使って色々な種類の魔法を使うんだ、火を出したり水をだしたり雷をだしたり氷を出したりビーム撃ったり防御したり、まあ、万能な感じかな」

 

「強いのか?」

 

 

どうだろう…この世界の人たちの強さのレベルによるな…

俺はこんな強い魔導書もってても圧倒的に経験がたんねぇから、その辺突かれて負けるかもな

でもまあ

 

 

「ん~強いかどうかは別として、便利だぜ?」

 

「へぇ~本を使う魔法か~おとぎばなしの中の魔法みたいでいいね」

 

 

リサーナも反応して会話に混じっている

まあ、確かにおとぎばなしみたいだな、力加減ミスって山脈凍らせたけど…

 

 

「んじゃあ!俺と勝負しろ!」

 

「え…」

 

 

マジか…力加減ミスっちゃわないか心配なんだけど…

ミスれば最悪街ごと冷凍とか、街ごと消し飛ばしたりとか…

 

いやいや、本に言えばちゃんと加減できるはず

 

 

「ああ、わかった、自分がどのくらい強いのか確かめたかったしな、外でやろう」

 

「いいの?…ナツ強いよ?」

 

 

リサーナがそう聞いてくる

まあ、大丈夫だろう

 

 

「悪くて怪我くらいですむし、大丈夫だ」

 

 

俺はそういってギルドの外に向かう

ナツは一足先に外に出ている

わくわくした顔で楽しそうだ

元気な奴だ

まあ、見ていて楽しいな

 

俺はナツの手前12メートルくらいに立つ

 

ギルドのみんなは俺とナツを見ている

 

賭け事しだしたぞ?

 

ん~やっぱりナツが勝つほうにかけてる人が多いな

エルザと銀髪の子も喧嘩をやめてこっちを見ている

 

マスターが出てきて

 

 

「それでは…開始!」

 

 

そう言った瞬間ナツが突っ込んでくる

はえぇな!おい!

 

 

「Clock up!」

 

Clock up(計測上)

 

 

この魔法は…

はやくなる魔法だ!

ナツは右手で殴ってくるが遅い…

この魔法は本人がはやくなって周りが遅く見えるようになるという魔法だ

俺は拳を握る

 

ナツの腹部に何発か拳を入れる

 

飛んで行く速度も遅いので何発もあてれるがとりあえず挨拶で3発だけにしておく

 

 

それにしてもこの魔法…時間が過ぎるのを遅くしているみたいな感じだな

とかなんとか色々考えていてもまだナツは俺が殴った位置から10センチもとんでいない

 

 

「魔法解除」

 

【はい、マスター】

 

 

魔法を解除した瞬間ナツは吹っ飛んでいく

あの魔法は速さをあげる魔法だが速さが上がれば威力もめちゃくちゃ上がったりする

そのせいですごい勢いでナツは飛んで行った

 

 

「いてて…な、なんだ?何が起こったかよくわかんなかったが…まだまだ行くぞ!」

 

 

ナツは立ち上がりながらそう言って来る

楽しそうに笑ってる

ナツにとっては遊んでる感じなのだろうか

 

 

「火竜の鉄拳!」

 

 

うわ!ナツの腕燃えた!?

大丈夫かと思ったがそういう魔法らしい

ってかあつっ!

 

 

「Water hazard」

 

Water hazard(危険な水)

 

 

この魔法、なんで英語とイタリア語がまじってんだ?

まあいいか

俺はナツの方に手を向ける

すると青い魔方陣が展開される

そしてその魔方陣から…

 

水がすごい勢いでナツのほうに向かって放たれる

 

ナツにむかってではなく、ナツのほうに向かって…だ

 

 

「うわぁ…力加減ミスった…」

 

 

いきなり洪水レベルの水が放たれ、ナツはそれに飲み込まれ、ナツの後ろにいたギルドのメンバーも一緒に流され…

ただ、運良くナツのほう側は道になっていたので勢いに乗ってそのまま流れたので建物に被害はなかった

 

 

「なあ…加減しろっていったよな?」

 

【しましたよ?それもかなり…20分の1くらいには】

 

「そうか…」

 

 

ちゃんとどんな魔法か確認してから撃つことにしよう…

そして…流されたメンバーは数十メートル先にいた

これで20分の一か…そうか…

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