魔導書使いの妖精さん 作:島夢
俺がギルドに来てもう1年かぁ…
来た当初は14歳だった俺も15歳だ
ちなみに俺の誕生日は12月25日、クリスマスだ
んで、今俺はある人と相対してるんだが…
「本気でやったほうがいい気がする…」
場所はいつものギルドの前、周りにはギルドのみんなが面白がって見物しており…
空は晴天、すげぇ晴れ
雲一つない
でも暑くはなく過ごしやすい
「おう、手加減なんてしなくていいぜ、本気で来い!」
まあ、この人…
ギルダーツ…
なんでも強いらしい
というか、雰囲気でわかる…この人は強者だ
ノアのおかげでゲームで言う経験値チート使ってる感じでこの一年、強くなったと思う
その自分の勘が言ってる、本気で行こうって…
ということで
「んじゃあ、お言葉に甘えて…」
光よ
聖なる槍と化し
十二の証と共に貫け
そう言った瞬間おれの後ろに白く光る槍が12本展開される
そのすべてがギルダーツの方へ向いている
ちなみに大きさは…
直径1メートルくらいの太さに、長さ20メートルくらい…
あれ?大きさ…間違ってない?
「おぉ…こりゃすげぇな」
「んじゃ、貫けぇ!」
俺がそういった瞬間ギルダーツのほうへランスが飛ぶ
ギルダーツは右手をランスにかざす
そして飛んでいったランスが…
粉々に砕ける…
「マジかよ…」
「良い魔法だ…んじゃ、行くぞ」
ギルダーツはとことこ近づいてくる
いやいや、冗談じゃねぇ!あんなの近づかれたら負けだ!
こっちから撃ちまくってやる!
いや、もちろんケタが違うのは撃つと街がやばいから撃たないけどさ
「詠唱なんてせずに撃ちまくってやる!Tempest」
【
空が一瞬で曇り、雷がギルダーツに落ちる
ギルダーツは空に手をかざし、雷が砕ける
「Inferno」
【
ギルダーツの下に魔方陣が展開される、そこから火柱が昇る
「あぶねぇ!殺す気か!?」
避けられてたのか…魔法を砕かれなかったからやったか!?と思ったが…フラグだったか
というか、どうすりゃいいんだろうか…もうエターナルフォースブリザード撃つか?
いや、ダメだろ…みんな死ぬだろ
「こんなに魔法が砕かれたのはじめてだ…」
「そりゃぁ、俺の真似できる奴が何人もいたら流石にへこむぞ?」
「Clock up」
【
まあ、前も使った魔法
速くなる魔法だ
これに
「Release of power」
【
力を強くする魔法
行くぞ!
ギルダーツのとこまで一瞬で距離を詰めて…殴る…はずだった
「なんで空にいるんだよ!?」
どうやらそのまま上に投げ飛ばされたみたいだなぁ…
上に上がってたのが徐々に落ちていく
足元に晴天があって、頭上には町がある
いやぁ…幻想的な景色だねぇ…
というか、かなり飛んだみたいだな…
でもまぁ…
まだ、負けたと思っているわけじゃ…ないんだよなぁ!
「Black Rosary」
【
俺の右手遥か下…真下にいるギルダーツに向ける
黒いロザリオが右手に出てきてそれが俺の魔力を吸ってどんどん巨大化していく
「そりゃぁぁあああああああああああああああああッ!!」
大きさはもうすでにギルドを軽く上回る大きさ
ギルダーツはすげぇびっくりしている
この大きさのロザリオが真上にいきなり落ちてくるんだから怖いわな
ギルダーツは右手をかざして壊そうとするが俺が常に魔力を流しているから、壊れづらいし、もし壊れてもすぐに治る
ギルダーツが壊すか俺がこのまま落とすか
魔力と魔力がぶつかって空気が震える
暴風になって周りにも被害が出てるがそんなこと知ったこっちゃねぇ!
今は勝ちたい!
だから、より一層魔力を込める
でも…それでも…
ロザリオは割れた
粉々に…砕けた
「あ~あ…負けた…」
ロザリオを支えとして上空にいた俺はそのまま地上へ落下する
つえぇな…ギルダーツ…
「…いつか絶対勝つからな?覚えてろよ」
そう呟いたところまでは覚えてる
そこから先はよく覚えていない
意識がどんどん薄れていったからな…
でも
「ああ、待ってるぜ」
って聞こえたのは…気のせいじゃないと思っておこうかなぁ…