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今回クソ短い。
許し亭許して()
「…………」
真菰を助け、山中にいる全ての鬼を殲滅し終えた小次郎は他の者より早く山を下り、蝶屋敷へと戻っていた。そんな彼は今、木刀を構えて瞑想している。それは秘剣を開眼した時分より続けているものだ。
しかし今宵は少し違った。
「誰だ……」
小次郎は感じた気配、それも蝶屋敷の外からのものに木刀を向ける。気配からして鬼のものでは無いが、それでもこんな夜更けに彷徨く者を信用することは出来ない。
「悪ぃな。この刀を使うのがどんな奴なのか気になっちまってよ」
そうして現れたのは笠と翁の面を付け、その背に小次郎の扱う物と同じ長刀を背負った男だった。上は赤い着物を肩に羽織っているだけという奇抜な格好な彼の声は思いの外若かった。
「貴様は……」
「お前さんの刀を打った刀鍛冶だよ」
そう言うと男、いや青年は小次郎の前まで来て背負っていた刀を彼へ渡す。
「抜いて見てくれ。今まで刀はしこたま打ってきたが、鬼殺隊士の刀は初めて打ったんでな」
「初めて……?」
「おうよ。
「そうか……」
小次郎は一先ず敵意の無い青年に警戒を解いて鞘から刃を引き抜いた。すると刀身は黒に近い深い紺色に変化した。
「ほう……良い色じゃねぇか」
小次郎は心の内でその言葉に同意しながら刀を見る。その刀身は恐ろしく洗練されたものだった。その場で何度か振るうだけで、達人の域を越している彼にはその切れ味が凄まじい事を感じさせる。
「良い刀だ」
「そいつは上々」
そのまま小次郎は何度か刀を振るって手に馴染ませていく。青年はその様子に満足したのか蝶屋敷を後にしようと身を翻した。
「待て」
「あん?」
そんな彼を小次郎は呼び止めた。
「礼を言う。それと、先程はすまなかった」
「気にすんな。自分の見た目が怪しいのは理解してる」
「そうか……それともう一つ聞きたい。そなたの名はなんだ?」
「男の名前知りたがるなんて酔狂だな?」
「自分の命を預ける刀を作った者の名も知らぬ愚か者にはなりたくないのでな」
「はっ!違いねぇ!」
そんな軽口を言い合いの後、青年は小次郎に背を向けたまま名を紡ぐ。
「
「佐々木小次郎」
「そうかい……あばよ
「ふっ……無論だ!!」
この夜、
────────────
「佐々木さん……真夜中に何を叫んでいるんですか……」
そう言うしのぶの額には青筋が浮かんでいた。
────────────
翌朝。
「佐々木さんは恩人です。ですけどね?だとしても常識は弁えてください。真夜中に大声で叫ぶ人がどこにいますか。寝ているのが私や姉さんだけならまだしも、すみ達もいたんですよ?あの子たちはまだ小さいんです。ですがそれでも蝶屋敷にとっては立派な戦力。寝不足であの子たちの働きが鈍ればそれはそのまま隊士の命に直結しかねないんですよ?ですから「し、しのぶ!姉さんもういいと思うわ!佐々木さんも反省しているのだし!」姉さん……あのねぇ……」
小次郎はしのぶに説教されていた。理由は昨夜の大声である。正座でしのぶの目の前に座り、先程の一言で説教の対象が小次郎からカナエへ変わったことで更にカナエまで正座で説教をされ始めた。小次郎は今のうちに、とも考えたがそれをすればしのぶは更に烈火の如く怒り始めるだろうと諦めて正座を続ける。傍らではすみ達三人娘とカナヲ、アオイがオロオロとしている。小次郎が早く終わってくれ!と念じるもそれは叶わず、
結局、しのぶの説教は小次郎の鴉が任務を持ってきたことでようやく終わった。
「帰ってきたら説教の続きですからね」
「え」
うーん駄文!!
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