「徳川幕府第十四代征夷大将軍、徳川家茂なり……と、恰好をつけてみました。僕へ与えられた役目は何でしょうか? 未熟ながらも邁進させていただきます」
真名:徳川家茂
性別:男性
身長:156cm
体重:52kg
出典:史実
地域:日本
属性:中立・善
好きな物は読書に生き物、そして甘い物。でも虫歯になりやすい体質。きちんと歯磨きはしているのになる時はなるのです……。
クラス「騎兵」のサーヴァント。溢れ出る品の良さが眩しい後輩系甘党男子。
特異点と化した米花市に召喚されたが、特異点と黒幕の強制力により帝丹高校1年生の「清水慶」役に囚われて学校生活を送っていた。そのため真名を忘却しており、便宜上は「米花のライダー」と呼ばれる。
素直で勤勉。自分のやるべきことを弁えた聡明なる後輩。その聡明さは、自身の役目、自身が組み込まれているシステムを深く理解してそれに徹することに長けている。
また、自身が悪者になっても誰かを庇う温厚さも持っている。
正体は徳川家茂。江戸幕府第十四代征夷大将軍である。爆破された米花シティビル内の密室にて真名を取り戻し、閉ざされた世界を開くための自身の役目を思い出した。
清水徳川家から紀州徳川家の当主となった斉順の嫡男として生を受けるが、自分が生まれる前に父が亡くなり叔父の養子となる。幼名は菊千代。祖父は第十一代将軍家斉。
養父の死により数え4歳で紀州徳川家の藩主となり、元服すると「
家茂は朝廷から要求された攘夷の準備のため、蒸気船『順動丸』に乗って大阪湾の視察に訪れている。家茂は外国の文化に感服し、現状の日本に不足している機動力にも大きな理解を示していた。艦を指揮していた勝海舟の訴えを受け入れ、海軍操練所の設置の命令を下して軍艦を運用するための人材の育成を指示している。
“東京”を、ひいては日本を守護する江戸幕府のトップが諸外国の文明を受け入れ、閉じられて停滞していた世界が開花する兆しを見せて、それを実現できる者へと託した。これにより、徳川家茂は軍艦に騎乗する「騎兵」のクラスが割り振られることとなった。
聖杯にかける願いは「妻との再会」
時の皇女とは縁があり夫婦となったが、彼女には好いた人がいた……それでも、彼女はその薄い背中に不相応な重圧と使命を帯びて自分を夫としてくれた。もし、再び相まみえたなら。彼女が本当に愛した人と共にいたのなら、今度は友人として彼女の手を取りたいと願う。
そもそも、徳川将軍は日本全土に深刻・重篤な危機が迫った際の防衛装置のような役割を果たしている。
危機に対して最適な将軍が座から召喚されれば、歴代将軍がその者の霊基の補強などのバックアップに徹するというシステムが幕府崩壊後も成り立っていた。そのため、東京都米花市を中心とした危機に対し、最適な将軍である家茂が召喚されたのである。
ちなみに、唯一の年上の後輩だけは協力していない。
戦国の英雄である初代や暴れん坊な八代目ではなく、何故彼が喚ばれたか。徳川幕府の状態で諸外国の文明を受け入れる。倒幕ではなく、現状のままの文明開花。閉ざされた東京を“東京”のまま開くのに必要だったからである。
小さな
サーヴァントとしての彼は、公武合体政策を実現させ皇女と婚姻した頃が最盛期とされているのと、病弱な「少年」将軍の印象が強いため15歳ぐらいの若く幼い姿で現界している。本人曰く、生前の15歳の頃より幼い顔立ちとのこと。成長すれば面長になる。
物心つく前から藩主として十分な教育・教養を学び、将軍に即位してからは武術にも取り組んだ努力家。若輩者故に、自身が至らない技術やポジションについてはその能力がある者の話を聞いたうえで信頼して預け、任せる度量も持つ。
だが、好きな物の前では子供っぽい。金魚や鳥、虫を始めとした生き物と甘い物が好き。釣りに行ってバードウォッチングして虫取りをして、3時におやつを食べるという小学生男子の夏休みのような生活が至福。将軍モードに戻ると素の振る舞いを恥じるが、温かい目で見守ってあげましょう。
ちなみに、妻とのエピソードはナチュラルに惚気る。この姿でも既婚者だ。
ステータス:
筋力C 耐久D 敏捷C 魔力C 幸運C 宝具A+
歴代将軍サポートによって底上げはされているが、元から病弱で若死にしたためか耐久は低い。それでも虫歯がないだけマシ。
保有スキル:
〇対魔力C
〇騎乗B
→家茂の場合は直接的な騎乗の逸話はないが、主に八代将軍の特権で底上げされている。
〇徳川特権A
→家茂以前の初代~十三代までの徳川将軍のバックアップにより、各将軍たちの適正クラスやスキルの一部が使用できる。ある意味政敵だった十五代目だけ不参加。
家茂は十代目がキャスターで召喚された際の能力を応用して金魚の使い魔を使役しており、一種のダブルクラス状態となっている。
ちなみに金魚なのは、妻への贈り物だったため。
〇公武合体(契)B
→諸外国への反感を募らせた尊王攘夷派への牽制のために行われた、将軍家と天皇家との政略結婚。たった5年の結婚であったが、家茂と皇女の仲は睦まじかったと伝わっている。
神の血縁と比翼連理に並んだことから、人の身でありながら疑似的な神性を持ち、日本人サーヴァントに優位に立つことができる。本人曰く「妻の御加護」
〇未完の将軍A
→担ぎ上げられた少年将軍は、幕末の動乱に翻弄され若くして亡くなった。成長途中であったため将軍としての彼自身の逸話は少ない。しかし、生まれる時代と生きた年数が違っていたら徳川でも指折りの名君となっていた可能性を秘めていた未完の将軍。
家茂自身が未熟でも、隣にいて助力をする存在がいれば才能が花開く。転じて、フォローしてサポートし合う存在がいれば双方を十二分に活かすことができる。
つまり、探偵や助手、マスターと他のサーヴァントの連携で能力を発揮するコンビネーション特化スキル。逆に言えば、連携のできないマスターや単騎では発動しない死にスキル。
彼が「目撃者」「証言者」の役目を果たせば、「探偵」は真実への道を切り開くことができる。
宝具:
『出航せよ、順動丸』
「世界を開く、この国を拓く。蒸気を熾せ! 帆を張れ!
江戸幕府が所有した軍艦蒸気船『順動丸』と、船を運航させる乗組員を召喚する。
かの勝海舟の指導によって出航した蒸気船は、本来ならば片道20日以上かかる上洛の道のりをたった3日に短縮した。
家茂が実際に乗船した船の逸話が昇華された宝具。国を閉じて自国の文化の停滞に甘んじていた日本において、そのトップである将軍自らが新たな文明を受け入れて一歩を進んだ記録。
閉じられた世界。停滞した物語。空間も時間も封鎖された密室に、突き進むための一本の道筋を創り出す。閉じられた状況を打破するために船は出航する。微かな
鍵のかかった部屋は脱出への隙間が出現し、ループする世界を終わらせるための
しかし、世界を壊すことはない。日本を守護する
『菊と葵の契り・空蝉の袈裟』
「空蝉の 唐織衣 何かせむ 綾も錦も 君ありてこそ……嬉しく思います、貴女の真心を」
妻と紡いだ絆が昇華した宝具。家茂の度重なる上洛に、妻は彼の無事を祈っていたという。
長州征伐の際に大阪へ向かうことになった家茂が妻へ「土産は何がいいか」と尋ねると、彼女は「西陣織がいい」と答えた。大阪で没してしまった家茂だったが、彼女への土産として、家茂の形見として西陣織が届けられる。それは後に袈裟へと仕立てられて寺に奉納された。
西陣織柄の防御を展開する。壁としての防衛だけではなく、袈裟のようにその身に纏う防御を付すこともできる。纏う袈裟は防御力の上昇だけではなく、空蝉を脱ぎ捨てるように一定時間の攻撃を無効化させる。着ている間の防御は、女神の加護のように絶対的なもの。自軍への防御バフ。
真名:徳川家茂
徳川幕府第十四代征夷大将軍。幕末の混乱期において、将軍家と天皇家の婚姻という公武合体政策により皇女を正室に迎えた若き将軍。
勝海舟には「文武に長けた人物」と賞され、聡明さと度量を持ち合わせた器ではあった。だが、動乱の時代は彼を求めてはいなかった。家茂は生来の病弱が祟り第二次長州征伐の最中に病に倒れ、江戸に戻ることなく大坂城で没する。享年21歳。
幼い頃から当主という重責の中で育ち、幕府のトップにまで担がれた。聡明故に、勤勉故に、自身が世界を廻す
多くの幕臣に囲まれる中、縁あって一緒になった妻を心から愛し、共にありたいと願っていた。しかし、時代の激動は消耗品のように
サーヴァントとして現界したその姿には、若くして没した彼に対する民衆が抱いた「憐れみ」が反映されているのかもしれない。
実は順動丸に乗っていたかもしれない幕末志士が卒倒する。
召喚初期:帝丹高校の男子制服。思い入れがあるらしい
第一段目:葵の紋を背負った陣羽織姿。THE将軍装束
第二段目:同上
第三段目:肖像画にある衣冠束帯姿で金魚を侍らせる
最終再臨:帝丹高校の男子制服で実物の空蝉の袈裟を抱き締めた姿
絆礼装では、当時は「金魚玉」と呼ばれたビイドロ製の金魚鉢をくれる。涼やか華やか。
ヴァレンタインになるとお返しとして手作りのお菓子をくれる。「安道名津」なる脚気に効く薬らしい。妻も食べたと言っていたが、一体どこの出典だろうか……?
イメージする声は、男性声優さんが演じる少年がいいですね。