犯罪多重奇頁 米花   作:ゴマ助@中村 繚

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語り部の■■■■■■ ※ネタバレがあります

真名:エドガー・アラン・ポー

性別:男性

身長:江戸川コナンに準じる

体重:江戸川コナンに準じる

出典:史実

地域:アメリカ、欧州

属性:混沌・中庸

 

 見た目は6、7歳ぐらいの少年、中身は大人(自称)。中身もしっかりオッサンのはずだが、感情や思考が外見に引っ張られているので質が悪い。

 

 クラス「魔術師」のサーヴァント……だったが、カルデアが米花市へレイシフトして来たのと同じ時期にクラスが「降臨者」に変化した。

 本来ならば、ポーは大人の姿で召喚される。外部的な要因で霊基に変化が現れ、幼児化してしまった。名探偵を幼児化させたのは冤罪である。関係ない。

 まさか科学的な要因で縮むなんて誰も分らんわ。伏線を張れ!

 

 19世紀初頭のアメリカの小説家であり詩人であり、評論家であり、自ら本を作り上げた編集者でもある。

 世界で初めての探偵小説『モルグ街の殺人』を執筆し、世界で初めての名探偵A・デュパンを生み出した。シャーロック・ホームズが世界最高の探偵小説の主人公だとしたら、彼は世界最古の探偵小説の創造主。

 ひいては推理小説並びに探偵小説。それらに登場する名探偵という概念を人類史に植え付け、後世の時代に星の数ほどの名探偵たちを生み出す土壌を開拓した文化人である。

 が、本人は割りとクズの部類。

 酒クズ、借金あり、変人奇人という役満人物。晩年はアルコール依存症に悩まされ、金のトラブルで養父には勘当寸前まで言い渡されていた。

 しかし、詩人・小説家としての才能だけは確か。本来の専門ジャンルはゴシック・ホラー。推理小説だけではなく、暗号解読を物語の趣旨に置いた暗号小説を初めて書いたのもポーである。

 

 と、ここまでが「魔術師」として召喚された場合のエドガー・アラン・ポー。

 彼は幼少期、父の蒸発と母の病死で両親の知人のアラン家に引き取られイギリスに渡っている。アラン家は商売で成功した裕福な家庭であり、ポーは幼少期から十分な教育を受け成績も優秀だった。その教育の過程で、偶然にも幼少期のポーは外宇宙の存在へ至るための書物を手にしてしまう。

 ナニかを垣間見てしまったポーだったが、彼が接触したモノが比較的無害だったのと、ポー本人が狂気を孕む器であったため何事もなく成人した。

 かつて接触したモノは、深き眠りの世界で幼いポーにかつて存在した地球の神々の物語を面白おかしく、冒涜的に語った。それはまるで、自身が蒐集したコレクションを自慢するかのようだった。

 幼さ故の狂気と残虐さに満ちた幼少期のポーが一喜一憂するその姿は、一時の享楽に更けるには良い見世物だったのだ。

 成人したポーは作家として何百年先も枝葉が広がり続ける小説の巨大変態ジャンルを生み出し、ゴシック・ホラー小説は後世に誕生した数多の作家たちに多大な影響を与えた。だが、次第にかつて触れた狂気に再び遭遇しようとする。

 しかし、幼さ故の狂気から脱してしまった彼がそこに戻るのは不可能であり、手段を酒による酔狂にしたため手段そのものに呑まれていった。

 通常の英霊召喚に応じたポーが「降臨者」のクラスで現界することはない。「降臨者」のポーは幼少期のポーであり、サーヴァントとしてのポーは大人の姿で召喚されるため、通常ならばありえない。

 しかし、犯罪多重現象を起こすための楔として接続した少年が、あろうことか科学的な要因によって縮んで幼児化してしまった。少年と接続していたポーもその現象に引っ張られて霊基が幼少期のものとなってしまい、クラスチェンジしてしまった。

 未知のクラス、スキルの運用方法が分らなかったポーであるが、カルデアの存在を観測したことにより、同陣営に召喚されている同じクラスの者たちの存在を認知した。名前を()れば存在が生まれる、存在を目視すれば理解できる。ポーは理解した。このクラス「降臨者」の使い方を。

 無知故の、無邪気故の、純心故の狂気を持ちえた子供が飲み込んだ残虐さに身を委ね、数多の犯罪を求め、犯罪者を求め、死と罪の恐怖を求めた創造主としての狂気を頭に宿す。

 聖杯を手にした創造主は閉じられた世界を執筆して頁を重ねる。重なる犯罪を、悪意に呑まれた犯人を……それらを明かす探偵を。

 自分が元祖であるという自覚があるため、後世の探偵たちにはあからさまな先輩ムーブをとってくる。特に世界最高の探偵に関しては、「ボクが耕さなかったらお前が世に出る畑がなかったからな。敬え、奢れ。ボク先輩ぞ、ボク先輩ぞ」としつこく絡んでくる。

 

『犯罪多奇頁 米花』の黒幕。

 聖杯を手に入れたポーが願ったのは、自分が用意した『究極の謎』の解明。世界最高の探偵も、最新の探偵も、科学技術を駆使した現代の優秀な警察機関も誰も解くことのできない、『究極の謎』を解くレースに参加させてやるための探偵を篩にかけていた。

 つまりは選抜試験。問題としての犯罪を用意しては解かれ、更なる犯罪を用意してはどんどんハードルを上げつつ数を用意してと、ヒートアップしていったのが事の真相。

 東京の数多くの探偵の中でも最も「明かす者」としての素質をもつ少年を楔としてポー自身と接続し、彼を中心として並行世界を閲覧し、数多の並行世界で発生した犯罪を蒐集して積み重ね貼り重ねていった。

 すべては自身が認めざるを得ない探偵を見出すため。最も素質を持つ少年は勿論、彼を中心に集まって来る探偵たちをも試し、レースに参加させ、犯罪と同時に探偵をも集めた。

 だが、蒐集した犯罪を解かれてはまた犯罪を集め、解かれてはまた集めを繰り返しているうちに、探偵たちを完膚なきまでに迷宮入り(けちょんけちょん)にしてやろうと、当初の目的と手段が入れ替わってしまった。そのため、米花市……否、楔とされた少年を中心に蒐集した犯罪が積み重なり、並行世界が肥大化し、汎人類史にまで浸食し、東京都及び日本中が特異点と化した。

 

 なお、ポーが接触した外なる存在は、カルデアに召喚されている「降臨者」たちが干渉を受けた邪神たちとは異なる陣営である。異なる陣営にいるが、同じく外宇宙から飛来した異邦人であるには変わらない。

 彼らは遥か昔から人間たちの営みに干渉し、時には土着の神の信仰をそっくりそのまま飲み込んで地球に足跡を残した。それもこれも、いつか殺し合う邪神たちへの牽制である。

 彼らは()()()人間に友好であるが、完全な人間たちの味方ではない。敵の敵は味方、ではなく。都合のいい時だけ味方面する敵である。

 邪神たちを小馬鹿にする嫌がらせをできるならば人間の味方をする。

 

ステータス:

筋力B 耐久D 俊敏D 魔力A+ 幸運C 宝具EX

芸術家系キャスターの癖に筋力Bなのは自身の小説の影響。詳しく語るとネタバレになるが、とりあえず犯人は人間じゃねぇ。

 

保有スキル:

〇領域外の生命A

〇神性B

〇陣地作成EX

→後世において未だに拡張と繁栄を続ける文明のジャンルを誕生させたことにより、己の工房として探偵・推理小説の物語を作成できる。クローズド・サークルも都合のいい事件発生も舞台のセッティングもペンを振るえば思いのまま。探偵と事件が遭遇する展開はポーが書いた物語なのである。

キャスタークラス時代の名残。

 

〇道具作成B

→作成するのは物語を彩る装置。推理小説に欠かせない凶器、暗号を作成する。キャスタークラス時代の名残。

 

〇世界最古(探偵)EX

→推理小説の礎を築いたため、ポーが存在しなければ数多の名探偵たちが誕生する土壌が存在することがなかった。自身の存在を盾に、以降の時代に生まれた名探偵やその関係者へマウントを取るスキル。通信妨害、弱体化、能力封印なんでも可。名探偵特攻。

ホームズとモリアーティを締め出したのはこのスキルの影響。「おめーらが活躍する場面はねーから!!」

 

〇犯罪蒐集・創作A++

→実際に発生した犯罪を元に小説を創作した史実を元にしたスキル。あらゆる犯罪・犯人・悪意・殺意を蒐集し、自身が執筆する頁として物語とする。このスキルと聖杯の力によって並行世界の犯罪を蒐集し、米花市を中心に犯罪を重ね続けていた。

 

〇夜鬼の主人B

→『ドリームランド』に棲む異能の怪物・夜鬼(ナイトゴーント)を使役する。

ポーは「犯罪蒐集・創作」のスキルと混ぜ合わせ、並行世界や座から蒐集した犯罪における犯罪者・殺人鬼たちの概念と共に黒インクに宿すことによって、自分式夜鬼こと全身黒タイツを創造した。

後にスキルの精度が上がり、黒タイツ以上の殺人鬼や、自身の作品に登場する怪物、蒐集した犯罪に関わるサーヴァントの枠に入れたシャドウサーヴァントを創造できるようになった。

 

宝具:

名探偵はデュノ街33番地に(My Private-eye Origin)

 世界最古の推理小説に登場する探偵、A・デュパン。彼の創作・登場によって、人類史には「名探偵」という概念が根付くこととなる。

 世界に「犯人」は「探偵」よって暴かれるという(ルール)を敷く常時発動型の宝具。

 ポーによって創作された「探偵」によって、相手は「犯人」と暴かれる。彼が敷いた理の中では「犯人」は断罪される者として著しく弱体化し、盛大なるデバフがかかる。

 それは世界最高の探偵も例外ではなく、「世界最古(探偵)」のスキルと合わせればホームズさえ「犯人」とすることが可能。ちなみに、最初から「犯人」のモリアーティも例外ではなく、始終犯人とされてデバフがかかり腰も痛む。

 つまり、雑な言い方をすれば「おめー犯人な! 証拠? 知らね!」状態。

 

 

早すぎた埋葬(The Premature Burial)

 自身の小説から昇華された常時発動型の宝具。

 医学が未発達の時代では、死因の特定はおろか死体が確実に死んでいるかどうかの判断も曖昧であった。そのため、仮死状態の人間を埋葬し、後に墓の下で蘇生したという事件も存在する。死人が怪物となって蘇ったという怪異の元にもなった。

 ポーは様々な死因を蒐集し、それを自身の死因として創作することで“想定”する。もし致死性の攻撃を受けても想定内の死因であったならば、何度でも蘇生し霊基を回復することができる。

 ポーは犯罪を積み重ねることにより、様々な死因を蒐集した。刺殺、銃殺、毒殺、殴殺、轢殺、絞殺、凍死、溺死、憤死、病死、焼死、失血死、窒息死etc…。死因だけではなく、どんなシチュエーションで死亡したかも、数多無限の理由すらも“想定”しているため、ポーを正攻法で倒す可能性は無に等しい。

 

真名:エドガー・アラン・ポー

 世界初の推理小説『モルグ街の殺人』を執筆したアメリカの作家。それ以外にも、ゴシック・ホラー小説『黒猫』や冒険小説『ナンタケット島出身のアーサー・ゴードン・ピムの物語』、物語詩『大鴉』など様々な作品を残している。

 世界初の推理小説を生み出した者として後世に様々な影響を与えている他、彼の書いた冒険小説もジュール・ヴェルヌやH・G・ウェルズなどのSF作家にも少なからず影響を与えている。

 また、その名は日本の推理小説家、江戸川乱歩の元ネタである。ちなみに、日本で初めて翻訳されたポーの小説は『黒猫』であった。

 創作の中の名探偵を生み出したポーであったが、彼の最期も謎に満ちている。どうして、何故、ポーはあんな風に死んだのか……様々な推理はあるが、あくまで憶測にすぎない。エドガー・アラン・ポーの死の真実は未だ解き明かされてはいない。

 余談であるが、外宇宙の存在を天文学的な確率で図らずも言い当てたとある作家は、ポーの作品の影響を強く受け“後継者”とも呼ばれていたとか。

 

 

 本来の姿であるオッサンはともかく、フォーリナークラス状態の担当声優さんは高山みなみさんがいいですね!!

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